ビジネス

資生堂がカネカとサステイナブルな容器の共同開発へ

 資生堂は、海水中で高い生分解性を持つ素材“カネカ生分解性ポリマーPHBH”の化粧品容器などへの活用を目指し、研究開発型素材メーカーのカネカと共同開発を開始することに合意した。今後は、化粧品の容器や用具、包装資材、什器などさまざまな用途への可能性を両社で協議・検証を重ねていき、早期の実用化を目指していく。

 カネカは、100%植物由来のバイオポリマーで幅広い環境下で優れた生分解性が期待される素材“カネカ生分解性ポリマーPHBH”を独自開発。資生堂は持続可能なよりよい世界の実現に長期視点で取り組んでおり、同社が持つ化粧品などの容器開発ノウハウと“カネカ生分解性ポリマーPHBH”を融合させることで、環境負荷の少ない生分解性容器の実現を目指す。

 資生堂はこれまで、製品の使いやすさや美しさだけでなく環境への配慮を追求。2011年からサトウキビ由来ポリエチレン容器をヘアケア商品の容器に採用し、15年からは回収されたペットボトルからメカニカルリサイクルによって再生されたペット樹脂をボディーシャンプーの容器に採用している。また、18年には日本企業として初めて SPICE(Sustainable Packaging Initiative for CosmEtics:化粧品のための持続可能なパッケージングへの取り組み)に参加。グローバルな化粧品会社と協業して“持続可能なパッケージングの未来を共に描く”という共通の目標に取り組んでいる。

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