ビューティ

さらなる進化を遂げた“ととのい体験” 「バウム」×「TTNE」による「樹の記憶」を掲げた世界観

「樹木との共生」をテーマにした資生堂のスキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」は8月30日〜9月4日、トトパ(TOTOPA)都立明治公園店(東京・千駄ヶ谷)で、一般向けサウナイベント「『バウム ウェルネスリチュアル サウナ』− 樹は記憶している」を実施した。同イベントは昨年に引き続き、サウナクリエイティブ集団「ティーティーエヌイー」(以下、TTNE)とのコラボレーションによって、「13のリチュアル(工程)」を提案。ストーリー性をあふれるサウナ体験に、開催期間中は男女フロア共に連日盛況となり、口コミやSNSでも話題となった。  
サウナリチュアルを通して見えてくる樹木との共生、そして現代に必要な“ととのい”とは? 同イベントの狙いとサウナ文化の未来について、プロデューサーのサウナ師匠こと秋山大輔に聞いた。
「『バウム ウェルネスリチュアル サウナ』−樹は記憶している」と題した同イベントは、昨年好評を博したコラボレーションの第2弾。フロアは男性が3階で女性が2階で、期間中、美しい自然の循環を感じさせる各フロアのエントランスでは「バウム」のスキンケアや樹木がゲストを迎えた。訪れた瞬間、まるで森の中にいるような樹木の香りが五感を優しく刺激する。ゲストは、ロッカールームから浴室〜サウナ室に至るまで、AI音声ガイドに導かれながら「13のリチュアル」を体験する構成だ。

五感を刺激して新たな“ととのい”へ

「バウム」が提案する樹木との共生というメッセージを、サウナを舞台に“ウェルネスリチュアル サウナ”として体現した今イベント。来場者が世界観にすっと入り込みやすくなる仕掛けとして、AI音声ガイドを導入したと秋山は語る。「リチュアルを“儀式”として捉え、設計した『13のリチュアル』をAI音声ガイドが導いてくれます。多くの人はサウナ、水風呂、休憩を“セット”として繰り返すと思いますが、それだけでは新たな体験価値の提供にはつながらない。ヒントとなったのは、東京都現代美術館で開催された故・坂本龍一氏の展覧会『音を視る 時を聴く』でした。映像と音で心を揺さぶる展示を目の当たりにして、サウナでも視覚や音、香りで五感を刺激する体験型プログラムを実現できるんじゃないかって。『13のリチュアル』に対して、解説文のパネルを設置したのはインスタレーション感覚でサウナを楽しんでほしかったから。没入体験ならサウナ初心者でも無理なくいつのまにか“ととのう”ことができる。と同時に、自分自身に意識を向けやすくなり、火や水、土、木、自然のエレメントというキーワードもすっと掴み取ってもらうことが狙いでした」。
リチュアルは「SHOWER」から始まる。まずはシャワーで体を清めたら、「バウム」のクレンジングで洗顔。樹木の香りを感じながら、これから始まる「13のリチュアル」体験への準備を行う。心にやすらぎを与えるサウナ室で、10分ほど体を温めたら水風呂で深く呼吸しながら、心拍をととのえていく。
「CLAY」と名付けられた外気浴スペースでは「バウム」の“クリアリング クレイマスク”でひと休憩。樹木の恵みが香るクレイマスクは、心地よい呼吸を促し、みずみずしいクリアな肌へ導く。タオルドライした後は、さらにリラクゼーション効果を高めるべく5番目のリチュアル「CAVE」へ。男女フロアでぞれぞれサウナの仕様は異なるが、ガイドによりゆったりとした呼吸に意識を向けることや、人は自然の中の一部であることなどがストーリー仕立てで語られていく。

天然の木炭配合で不要な角質を優しく吸着。柔らかなクレイで伸び広げやすく、肌にピタリと密着する“クリアリング クレイマスク”(150g、5280円)

リチュアルに溶け込む、癒やしのスキンケア

洗い流さずになじませるジェル状マスク“アロマティック スリーピングマスク”(80g、7700円/レフィル80g、6600円)
深部まで体が温まったところで、“アロマティック スリーピングマスク”で肌をクールダウン。ゲストたちは樹木の香りを感じながら、ふっくらとした艶やかな肌を体感した。サウナ、水風呂、休憩という一連の流れを“リチュアル”として体験設計することで、自然の香りに癒やされながら森と一体化したかのような特別なひとときを提供した。

女性フロアで提供されたリチュアル「FOREST LOUNGE」ではよりマインドにフォーカス。シンギングボウルでのサウンドや瞑想の要素を取り入れ、深い安らぎ時間に

“オードトワレ 5 ヒノキ フォレスト”(60mL、1万7600円)※数量限定発売
“オードトワレ 5 ヒノキ フォレスト”(60mL、1万7600円)※数量限定発売
最後のリチュアルは「POWDER」だ。「バウム」の 化粧液 “ハイドロ エッセンスローション n” (150mL、7150円/レフィル150mL、6050円)とスキンオイル “モイスチャライジング オイル n”
(60mL、8800円/レフィル60mL、7700円)が、肌と心に沁み渡るようなスキンケア時間を提供。仕上げには、フレッシュな檜の香りが心地よいオードトワレを腕や首元にワンプッシュ。ゲストは、身にまとう森林浴で心と身体をリセットし、会場をあとにした。
大自然の香り、サウンド、空間設計でさらなる進化を遂げた「13のリチュアル」。深い森の中で深呼吸するような没入型体験は、これまでのサウナの概念を超え、現代人に寄り添うウェルビーイングの未来を体現してみせた。

リチュアルの全貌をムービーで



サウナ師匠が見据えるサウナリチュアルの未来

同イベントの総合プロデューサーを務めたのが、サウナ師匠こと秋山大輔だ。ととのえ親方(松尾大)と共にサウナクリエイティブ集団「TTNE」を設立後、世界を舞台にトッププロサウナーとしてイベントやコンサルに携わるほか、毎年11月11日の“ととのえの日”に発表される「サウナシュラン」を運営。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では特殊な“膜”だけで作られた、世界初の膜サウナ「太陽のつぼみ」をプロデュースし大きな話題を呼んでいる。
「バウム」×「TTNE」とのコラボレーション2回目となった今年は、テーマを「樹は記憶している」と据えた。悠久のときを生きる樹木と、その年輪の奥深くに刻まれた記憶、そして森の中で静かに営まれる自然の美しい循環を、空間演出と「13のリチュアル」で演出した。昨年以上にこだわったのは、ゲストがイベントで得た体験をどう日常に取り入れたくなるか。“体験のその先”、だ。「最初から最後まで、リチュアルを巡りながらスキンケアも楽しめるストーリーとエンタメ性を意識しました。登場する『バウム』のアイテムは、映画でいうと演者のような役割。物語の中で素敵な宝物に出合うような設定です。ただし、製品が置いてあるスペースには香りを一切立てず“クリアリング クレイマスク”や“アロマティック スリーピングマスク”の香りだけを楽しめる空間に。ほかのリチュアルスペースには浴槽に檜の丸太が浮かべてあったり、ヴィヒタで自然の香りを堪能できたり、香りや照明の演出にはかなりこだわりました。自宅でも浴槽につかりながらアロマキャンドルを焚いてみたり音楽をかけてみたり、『バウム』のマスクでスキンケアを取り入れてみたり……。リチュアルを応用して自宅でも取り入れてもらえたらうれしいですね」。
ブームを超え日常の延長になりつつあるサウナカルチャーだが、「サウナ業界でもAIの導入が重要な鍵に。AI音声ガイドに関しては大阪・関西万博で実施した『太陽のつぼみ』で初めて挑戦しました。成功事例としてかなり好評でしたね。AIのリチュアルを通してイントロを知れば、より本物を体験したいという人が増えていく。一見、AIに仕事を奪われると思いがちですが、本質を極めていけばそこに奪われるという脅威はない。むしろ、AIの力を借りて、多くの人に認知されたり裾野を広げたりすることは、次のサウナ業界のフェイズにつながっていくと考えています」と、今後の未来について秋山はこう予測する。

バウム ウェルネスリチュアル サウナ

男女フロアで異なる「13のリチュアル」。画像は男性フロアのリチュアルマップ
MODEL:KEI KUSUNOKI,EITA GODO
PHOTOS:TAMEKI OSHIRO
MOVIE DIRECTION:TAKAYUKI HAYASHI (NOS INC.)
CINEMATOGRAPH:RYOSUKE SATO (NOS INC.)
MOVIE PRODUCE:SHOTA FUJII,SOSUKE MINAMIURA (NOS INC.)
RITUAL DIRECTION:NEBANYA
RITUAL GUIDE:YUMI TAKEUCHI
SAUNA RITUAL:DAISUKE AKIYAMA,KEITA HASEGAWA,NEBANYA,EITA GODO(TTNE INC.)
TEXT:MEGUMI OTAKE

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