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“樹木の恵みを受け取り、お返しをする” 高橋アランと知る「バウム」の循環の輪

ジャケット2万2000円、トップス 7150円、キャップ4180円/以上、サロモン(サロモンコールセンター03-6825-2134)、ネックレス5万8300円、、ハートチャーム4万700円、(右手人差し指)天然石リング4万1800円/以上、マリハ(マリハ 03-6459-2572)、その他スタイリスト私物

スキン&マインドブランド「BAUM(バウム)」は6月、ブランド誕生から5周年を迎えた。樹木の恵みを余すことなくいただくという発想のもと、スキンケア製品の90%以上は自然由来成分で構成され、樹木の幹、皮、葉、実、根から抽出した樹木由来成分を配合。「樹木との共生」をコンセプトに掲げ、成分、パッケージ、香りの全てにおいて体現している。
“樹木”を意味するブランド名に込められたこだわりや、立ち上げから5年を経た今の思い──。新緑の美しい5月下旬、「BAUM ひのきの森」(愛媛県新居浜市)での植樹に参加した高橋アラン氏を迎えて、西脇文美「バウム」ブランドディレクターと対談を行った。

ウォルナットとオークの木目が映える“5thアニバーサリー フレグランスディフューザー”を数量限定で発売中。切り株から心地よい樹木が香り立つさまをイメージしたデザインが印象的だ

“事業を通じて循環を促していく”
ことこそ「バウム」の根幹

<左>高橋アラン/モデル
PROFILE:イタリア&ブラジル人の父と日本人の母のもとに生まれ日本で育つ。天真爛漫な性格の持ち主で、カポエイラやサンバ、トゥアークなどブラジルカルチャーにも精通する。NETFLIX - THE BOYFRIEND -出演後、日本国内のみならず世界中からの反響に応えていくべく、表現者・発信者として日々活動する。音声配信プラットフォーム「Artistspoken(アーティストスポークン)」にて、ポッドキャスト番組「高橋アランのBONCHACHA」を配信中
<右>西脇文美/「バウム」ブランドディレクター
PROFILE:外資系投資銀行・外資系戦略コンサルティングファームにてFMCG業界を中心にM&Aアドバイザリー業務・経営コンサルティング業務に従事後、外資系化粧品会社にて化粧品マーケティング業務に携わる。2016年より資生堂経営戦略部に参画、「バウム」を立ち上げ、現在に至る
高橋アラン(以下、高橋):大切に育てられたひのきの苗木植えを通じて、樹木の恵みを受け取って、それをまた森へ返していくという「バウム」の循環の輪に加われた気がしてうれしかったです。

西脇文美「バウム」ブランドディレクター(以下、西脇):ご参加ありがとうございました。製品の製造や売ることと植樹といった活動が別々に行われるのではなく、“事業を通じて循環を促していく”というのが「バウム」というブランドの根幹です。植樹はそのサイクルの一つで、お客さまはもちろん、企業や業種を超えて思いに共感くださる皆さんと創ってきたブランドだと考えています。

高橋:5周年ですもんね、おめでとうございます!

西脇:ありがとうございます。逆説的に聞こえるかもしれませんが、ブランドの理念がしっかりとあるからこそ正しさを一方的に押し付けるのではなく、まずは直感的に「欲しい」と思ってもらえる製品作りを大切にしています。プロダクトの魅力がまずあって、その後ろにあるストーリーに共感いただく方がたくさんいらっしゃることはとてもうれしいですし、強みだと感じています。そして、成分と香りに加えて、プレステージブランドらしい洗練されたパッケージにもこだわってきました。

新しい時代の豊かさを提案

高橋:最初は僕も、見た目から入りました。「かわいい!洗面台に置きたい!」と。その後に、木製パッケージは端材をアップサイクルされたものであることや、ショップ内でも苗木を育てていることなどを知って、ますます好きになったんです。

西脇:サステナブルという観点だけでいうと、社内からは「もっと簡素なパッケージにすべきでは?」という声が上がったことも。けれど、私たちが創りたかったのは単なる “木のブランド”ではないんですね。樹木をモチーフにしながら、新しい時代の豊かさを体現したかった。価値観が多様化・変容をしている現代において、購買行動や消費そのものが森林の新陳代謝につながる──。自分の選択が社会とつながっていると感じられるような、より精神的な豊かさに力点を置いた価値観を提案したいと強く思っていました。あえて店頭で苗木を育てることも、その一つ。店舗のスタッフは幼苗に毎日水やりをして、お客さまは少しずつ育っていく苗を目にします。その苗が「BAUM ひのきの森」と、パッケージの木製パーツに端材を使用しているオークを育む「BAUM オークの森」に植樹されます。この、目で見ることのできる、手で触ることのできる“リアリティ”こそ、「バウム」の本質だと感じています。

キャップ4180円/サロモン(サロモンコールセンター03-6825-2134)、(右手人差し指)天然石リング4万1800円/マリハ(マリハ 03-6459-2572)その他スタイリスト私物
高橋:製品を使うことで、自然と社会とつながれる──。その実感が持てるのは、新鮮な喜びでした。同時に、毎日のスキンケアで手に取るたび木の手触りや使い心地、香りに癒やされて自分の時間を丁寧に過ごすようになった気がします “ビジュがいい”“肌にいい”を超えた、こうしたブランドの熱い思いを感じるから、周りにシェアしたくなるんです。シェアハピです(笑)。

西脇:社会や未来とのつながりを感じてもらうためのブランド設計にこだわってきましたから、シェアしたくなると言ってもらえるのはとてもうれしいです。植樹然り、一つ一つのアクションは小さく限られたことです。けれど、貢献実感と製品の魅力が一体であるからこそ、新しい豊かさとして提供できるのではないかと信じています。

西脇:デビューから5年を経た今、感じるのは樹木の香りを人は本能的に、体の記憶によって求めているのかもしれないということ。これまで、「バウム」の香りが好きというお声をたくさんいただいてきました。ここまで香りが好評になるとは当初は想像をしておらず、反響の大きさに私たちが驚いたほどです。ひのきは古くから神社仏閣に用いられるなど、木や森は日本人の生活に根ざしていました。デジタル社会、特に都市生活において樹木が持つ香りへのニーズの高まりをますます感じています。資生堂がこれまで培ってきた、香りが人の心と体に働きかけるメカニズムを科学的に証明しようとするアロマコロジー研究を含め、今後も樹木の可能性を追い求めてゆきたいですね。

高橋:僕は “ウッドランド ウインズ”の香りが大好きで、最近は瞑想時にも香りを取り入れているんですよ。より内面に矢印を向けて、自分の気持ちに向き合えるようになりました。

西脇:“ウッドランド ウインズ”は、ブランド誕生時から一番人気の高い香調です。5周年を迎えるにあたり、ブランドを象徴する香りで日常の中で“樹木時間”や彩りを添えられる製品を、お客さまからも要望の多かったディフューザーという形で提供したいと考えました。

高橋:切り株のようなデザインが素敵だし、木目の表情が愛おしいです。「バウム」のアイテムと並べて置いておきたくなりますね!
植樹体験に参加して、そしてさまざまなお話をお伺いして、「バウム」の情熱や自然へのリスペクトに心動かされました。その“姿勢”は、僕自身の生きざまに取り入れたいと感じたほど。自然からいただいたものをちゃんとお返しすること。誰かからいただいた思いをちゃんと循環させること──。そして、自分が大切に感じた思いを目の前の人や周りの人、そして離れていても応援してくれる人たちにどうしたら届けられるんだろうって考えるようになりました。植樹活動のパートナーである、愛媛県新居浜市と住友林業との「バウム」の “絆”にも感動しました。

未来を見据えてつながる、
「バウム」の循環

西脇:お取引先さまとの関係性も、単なる「発注」と「受注」というビジネスの枠組みを超えた創造的な取り組みとなっていることにやりがいを感じています。私たち一企業ではできないことですから、感謝してやみません。
「バウム」は自然への畏敬の念からスタートしたブランドです。樹木そのものが持つ力や、古来、人が自然と共存してきた精神性、そして未来へ向けて“循環”させる仕組みや思い──。それらは国境を越えて、人類にとって普遍的なものなのではないか、と感じています。世界の人にもさらに発信をしていきたいですし、今後もさまざまなクリエーターとも協業できたら。理念は共有しながらも、一方で、手に取ってくださるぞれぞれの人にとっての「バウム」ってここがいいよね!という視点は必ずしも同一の必要はなく、それぞれに違って自由でいいと考えています。「いいな」と思っていただける、多面的な魅力のその発信の仕方も含めてこれからも循環の輪を広げてゆきます。

住空間での“森林浴”
ブランド初のディフューザー

ブランド誕生5周年を記念し、初のフレグランスディフューザーを数量限定で発売中だ。シダーウッドやサイプレスなどの樹木の香りをモダンに調香した「バウム」を代表する“ウッドランド ウインズ”が心地よく香る。ウォルナットとオークの2樹種を用いた、木製パーツは「カリモク家具」の家具製造過程で発生する国産木材の端材をアップサイクルしたもの。使用後はフラワーベースやオブジェなどとしてリユースすることができる。
PHOTOS:KAZUSHI TOYOTA
STYLING:KOUKI IWASAKI(UNTLIM)

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