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令和のイットブランド「メゾンスペシャル」ディレクターが実践する、“捨て品番なし”のモノ作り

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PROFILE:渡邊倫子/「メゾンスペシャル」「プランクプロジェクト」クリエイティブ・ディレクター兼チーフデザイナー プロフィール

(わたなべ・みちこ)1984年生まれ。エスモードジャポンを卒業後、アパレル企業に入社。ショップスタッフ、VMDアシスタントを経てデザイナーを経験。2019年にメゾンスペシャル(現プレイプロダクトスタジオ)でウィメンズ、メンズの「メゾンスペシャル」を立ち上げ、23年に「プランクプロジェクト」をスタートした PHOTO:HIRONORI SAKUNAGA

サザビーリーグ傘下プレイプロダクトスタジオが手掛ける「メゾンスペシャル(MAISON SPECIAL)」は、ウィメンズのリアルクローズでいま最も勢いのあるブランドの1つ。他にない凝ったデザインを比較的値頃な価格で提案し、ファンを広げている。2023年春に立ち上げた、よりモード感の強い「プランクプロジェクト(PRANK PROJECT)」も、既に人気ブランドとなっている。両ブランドを率いているのが渡邊倫子ディレクター兼チーフデザイナーだ。(この記事は「WWDJAPAN」2023年12月18日号からの抜粋です)

24年春夏物は、両ブランドともシアー素材がカギ。これまでもシアーアイテムは企画してきたが、「ディズニーランドではないが、(店に)行く度に新しさを感じさせるブランドであるべき」(渡邊ディレクター)として、「メゾンスペシャル」ではこれまで以上にシアーアイテムのバリエーションを拡大。ドレスやブラウスだけでなく、フーディーやMA-1、モッズコートまでシアー素材で作り、チェック柄のセットアップやオールインワンの上に重ねるといったパワフルなレイヤードを打ち出す。

一口にシアーアイテムと言っても、微妙に色の異なるチュールとオーガンジーを重ねたり、ジーンズをクラッシュさせてそこにチュールをはめこんだり。手を変え品を変えの凝ったテクニックがワクワクを誘う。「お客さま自身に新しい着こなしや楽しみ方を発見してほしい」という。

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