ファッション

「ブランド立ち上げ」から「サステナビリティ」まで ビジネスに必要な情報が詰まった日本初のファッションローガイドブックが完成

 経済産業省は3月、日本初のファッションローガイドブックを公開した。

 “ファッションロー”とは、ファッション産業や業界に関わる法律問題を取り扱う法分野を指す。特定の法律ではなくファッション業界で発生するあらゆる法的課題を網羅し、それは知的財産や労働問題といった昔からあるテーマから、サステナビリティや文化の盗用といった近年浮上してきた新たな論点まで幅広く含まれる。

 ガイドブックでは、大きく分けて「ブランドを立ち上げたらまずやるべきこと」「ファッションデザインの権利について知っておくべきこと」「プロモーション・広報を外部クリエイター等に依頼する際に気を付けること」「生産・流通について知っておくべきこと」「サステナビリティについて知っておくべきこと」「海外でのビジネスを検討する際に知っておくべきこと」「デジタルファッション領域にチャレンジするときに知っておくべきこと」の7つのテーマを取り上げる。

 いずれも幅広いブランドに関係するテーマで、ブランド立ち上げ時に対応すべきことといった“基本のキ”から、グリーンウォッシュや文化の盗用といった、昨今新しく問題となっているテーマ、さらにはメタバースのような、これからさらに注目されていくテーマに至るまで幅広く網羅している。

 法律が絡む話は難解で敬遠されがちなトピックだが、ビジネス上、誰しもが避けては通れない道だ。業界関係者にとって特に重要な論点を抽出し、“転ばぬ先の杖”になるようにと作成されたのがこのガイドブックだ。「少しでも業界の人に届くように」という思いを込めて作られたこのガイドブックは、チェックリストやサポート機関のリンク集を付けるなど、分かりやすく実用的なものになるような配慮が見られる。

 本ガイドブック策定に当たり、経済産業省は「ファッション未来研究会 ~ファッションローWG(ワーキング・グループ)~」を発足。座長に軍地彩弓gumi-gumi代表、副座長にファッションローを専門とする三村小松山縣法律事務所の海老澤美幸弁護士兼ファッションエディターとローランド・ベルガーのパートナーである福田稔氏が就任したほか、7人の名だたる専門家が集結し、専門家がクライアントから相談を受けた際にアドバイスするレベルの、生きた情報や知見が詰まった一冊に仕上げた。

問い合わせ先
経済産業省 商務・サービスグループ ファッション政策室 ファッション政策担当
bzl-fashion_policy@meti.go.jp