ビューティ

バウハウスで活躍した女性にオマージュ 「ラ・プレリー」が若手アーティストを支援する理由

 「ラ・プレリー(LA PRAIRIE)」は、外科医師のポール・ニーハンス(Paul Niehans)博士が1931年にスイス・モントルーの地で設立したクリニックが発祥のラグジュアリースキンケアブランドだ。創設以来、「サイエンス」「ビューティ」「アート」を融合し、心までも満たす製品を追い求めている。設立者であるニーハンス博士が長年取り組んできた“時の流れに揺らがない美”の探究に追随し、ブランドでは「時代を越えて美を永続させる」というビジョンを掲げアートにまつわるサポートを続けている。その一環として「ラ・プレリー」はこのほど、今なお世界のデザイン界に影響を与え続けている総合造形大学バウハウス(BAUHAUS)で活躍した女性たちへのオマージュとなるプロジェクト「ザ・ウィメンズ・バウハウス・コレクティブ by ラ・プレリー」を始動した。同プロジェクトでは、世界有数の美術・デザイン学校を卒業した5人の若きアーティストをサポートする。

「ラ・プレリー」とアート支援活動

 美に強いこだわりを持つ「ラ・プレリー」には、美しさを体感し享受するために“美=アート”を生み出すアーティストの力が欠かせないとの信念がある。唯一無二のアートを通して文化の保全と促進を図るため、アート界や文化的団体、名高いアーティストから未来を担う若手までをサポートしている。今年はスイスのバイエラー財団(Fondation Beyeler)とパートナーシップを組み、オランダ人画家ピート・モンドリアン(Piet Mondrian)の生誕150周年を記念する展示「Mondrian Evolution」をサポート。モンドリアンの作品の修復および保全活動を行い、6〜10月にスイス・バーゼルで、10月〜2023年2月にドイツ・デュッセルドルフで開催する大規模なモンドリアン回顧展を開催する。また、アートキュレーターと共に展示開催の舞台裏を記録し、広く社会に公開している。

バウハウスの優れた女性芸術家たち

 アートを語る上で欠かせないのが、今なお世界中に大きな影響を与えている美術学校・バウハウスだ。第1次世界大戦後の1919年から33年までわずか14年間、ドイツ・ワイマールに存在したバウハウスは、絵画や彫刻、工芸、建築、写真など造形に関する専門知識が学べる“総合的造形学校”だった。多くのアーティストを輩出した一方で、女性は全ての学科を履修できないなどジェンダーに関しては保守的な面もあった。そのため、革新的な幾何学模様を生み出したアニ・アルバース(Anni Albers)や織職人のオッティ・バーガー(Otti Berger)など、優れた女性アーティストたちの偉業は他の男性アーティストの功績に隠れ表に出ることがなかった。現在では、ドイツのバウハウス・デッサウ財団(Bauhaus Dessau Fondation)によりバウハウスで活躍した女性アーティストの功績がよみがえりつつある。

「ザ・ウィメンズ・バウハウス・
コレクティブ by ラ・プレリー」を発足

 女性が軽視されていた環境に身を置きながらも創作に挑み、才能を発揮したバウハウスの女性芸術家たちの偉業をたたえ、「ラ・プレリー」は女性のエンパワーメントを推進する「ザ・ウィメンズ・バウハウス・コレクティブ by ラ・プレリー」を発足した。スイスはもちろん、パリや香港など世界有数の美術・デザイン学校の卒業生5人を選抜し結成。若手女性アーティスト5人は、「ラ・プレリー」のコラボレーターでありデザイナーのサビーネ・マルケルス(Sabine Marcelis)の指導の下、共同で創作活動に取り組む。それぞれが独自のデジタル作品を制作し、ブランドサイトでバーチャルエキシビションを行う。

スキンケアで女性を
エンパワーメント

 「ラ・プレリー」は、バウハウスの流れをくむ合理主義的・機能主義的な芸術から影響を受け、幾何学的で精密、控えめなスタイルの混じり気のない美しさをコレクションに吹き込んだ。9月1日発売の新しいプレ美容液“SC ハーモニー レクストレ”(20mL、税込10万4060円)は、形状と機能のダイナミックな2つの要素を1つに調和。静かな湖畔を想起させるコバルトブルーのガラスボトルは、科学と芸術のハーモニーの象徴となっている。ブランドの信念である“時の流れに揺らがない美”の探求のため、「ザ・ウィメンズ・バウハウス・コレクティブ by ラ・プレリー」の活動と共に、心を癒やすスキンケア製品を通じて女性をエンパワーメントしていく。

TEXT:WAKANA NAKADE
問い合わせ先
ラ・プレリー
0120-223-887