2010年にフラッシュセールサイトとしてスタートし、430万人の会員を獲得するなど大きく成長してきた「ミレポルテ」が11月20日、サイトのコンセプトを大きく変え、ラグジュアリーECサイトとしてリニューアルした。最先端のUI/UXとともに、ラグジュアリーを軸に、コスメ、ファッション、グルメ、ライフスタイルまで幅広いアイテムをそろえる。もともとクオリティーの高いコンテンツ力とサービスを持ち、国内外の有力ブランドとのネットワークを構築している「ミレポルテ」は、ラグジュアリーとの親和性も高い。刷新の狙いや新サイトの特徴、今後の展望などをカイエール・アルメルB4F社長に聞いた。
コスメからファッション、
グルメ、ライフスタイルまで
幅広いカテゴリーを網羅
WWDジャパン(以下、WWD):「ミレポルテ」をラグジュアリーECサイトに変更した経緯は?
カイエール・アルメル(以下、アルメル):きっかけは3~4年前に、顧客からの「定価でもラグジュアリーブランドのアイテムをもっと扱ってほしい」という声だった。そこから真剣に検討を始め、日本の市場には大きな可能性があることや、われわれの持っているノウハウが生かせるという確信を持つことができたので、サイトの刷新を決めた。
WWD:ラグジュアリーブランドとは以前からつながりが?
アルメル:フラッシュセールサイトの時から、並行輸入品は扱わず、全てブランドから直接仕入れていたため、長い間多くのブランドと取引があった。フラッシュセールはやらないと決めていたブランドとも頻繁に情報交換をしており、以前から「ミレポルテには魅力を感じているので、何か機会があれば一緒にやりたい」とは言ってもらっていた。この1年はその傾向がより強くなっていた。すでに試験的に先行して販売を開始しているが、顧客とブランド、双方から非常にいいリアクションをもらっている。アパレルは来年の春夏に向けて有力なブランドの多くが出店についてかなり前向きに考えてもらっており、今後1~2年でかなりのブランドが出そろいそうだ。
WWD:ラグジュアリーECをやる上で「ミレポルテ」の強みは?
アルメル:ラグジュアリーブランドが求めているのは、マスマーケットの世界とは全く違う。ECサイト上であっても、フラッグシップの店舗のようなクオリティーやエモーションが求められる。だから重要なのは、コンテンツ力とサービスのクオリティーだ。われわれは優れたITエンジニアやスタジオ、自社倉庫、カスタマーサービスを内製化しており、クオリティーの高いコンテンツやサービスを提供できる。われわれはそういったことをこれまでのビジネスでよく理解しているため、ブランド側にとってわれわれは日本市場の頼りになるパートナーだ。基軸として考えているのが「ラグジュアリーモーメント」の提供。だからコスメ・ファッションに限らず、グルメ、ライフスタイルなど幅広いカテゴリーの商品をそろえる。
「ミレポルテ」の
知っておくべきキーワード
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1.会員とサイトの属性
2010年からこれまでに登録した会員数は430万人で、サイトの年間ユニークユーザー数は270万人。本格リニューアル前の2020年6月よりパイロット運営を行っていた。
2.客単価
パイロット運営時の高級アクセサリーカテゴリの平均単価は約6万8000円で、事前の予想を大きく上回る結果だったという。ビューティのカテゴリーで見ても、メイクやコスメの平均単価は1万円以上で、これも予想を上回った。
3.フルサービス
自社でスタジオや倉庫を保有しているため、商品の撮影や登録、サイトの運用、搬送などを全て「ミレポルテ」が担うことができる。
B4F
PR@milleporte.com