プロフェッショナルヘアメーカーのナプラは、全国の美容師を対象としたフォトコンテスト“ドリームプラス フォトコンテスト 2020”を開催。10月23日にオンラインで結果発表を行った。これは、同社が毎年日本武道館で開催することで話題となった業界最大級のヘアイベント“ナプラ ドリームプラス”をフォトコンテストに落とし込み、オンラインでの開催としたもの。これまで行っていたヘアショーやコンテストなどのリアルイベントが軒並み中止となる中、今までとは違った手段や考え方を取り入れ、新たな取り組みで業界全体を盛り上げるため“あつまれ みんなのフォトコンテスト”=“#あつフォト”をキーワードにすえて作品の応募を呼び掛けた。
今回は32歳以下の美容師が参加できるU-32部門と、42歳以下が参加できるU-42部門の2部門を設定し、ともに募集作品のテーマは“攻めナチュラル”。クリエイティブ要素を表現する“攻め”とサロンワークを意味する“ナチュラル”を掛け合わせたテーマで、それを“どのように解釈したか”という視点で作品を見ることもコンテストの楽しみ方の1つだ。業界を代表する著名美容師が名を連ねた豪華な審査員や、グランプリには賞金30万円とネーム入りの記念盾、業界誌への作品掲載と審査員とのコラボ撮影の機会が与えられるなどスペシャルな副賞も話題となり数多くの作品が集まった。以下に審査結果を公開する。
“U-32部門”グランプリは
「シア」の神谷悠太ケアリスト
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[U-32部門 グランプリ]
神谷悠太/「シア(SHEA)表参道」ケアリスト
[U-32部門 グランプリ]
学生時代から「いつかドリプラで日本一をとりたい!」と思っていた
学生の頃からクリエイションやコンテストが好きで、「いつかドリプラで日本一をとりたい!」と夢見ていたので、本当に自分が選ばれてすごく嬉しい。高校時代から業界誌をたくさん読んでいて、その中の好きな作品やモデルを見て「こんな感じも似合うかな……」などとシミュレーションして感覚を養ってきたので、それが生かされたと思う。今回は、モデルに似合ったスタイルを作ることを1番に考え、次に自分っぽさを表現することや、カラーとメイクの色みを魅せることにもこだわった。今回の結果に満足せずに、もっとデザインを追求して挑戦し続け、多くのお客さまに自信を持って自分のデザインを提供できるようにしていきたい。
[U-32部門 準グランプリ]
ayame/「テトヘアー(teto hair)」スタイリスト
[U-32部門 3位]
英太/「ロラ ドットガーデン(lora. garden)」トップスタイリスト兼テクニカルチーフ
“U-42部門”グランプリは
「イースタイルコムズヘア」の
西山太介店長
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[U-42部門 グランプリ]
西山太介/「イースタイルコムズヘア(e-style com's hair)志都呂店」店長
[U-42部門 グランプリ]
毛束の動かし方やリズムの工夫で“攻めナチュラル”を表現
美容師としてスキルアップのチャンスだと思い応募したが、グランプリを受賞できてうれしく思うし、今後の作品制作や仕事の励みになり、自信にもつながると思う。受賞作品は、アイデアをひねって考え出したというよりも、今の自分の“攻めナチュラル”を考えて、毛束の動かし方やリズムに工夫を施した。また、前髪にポイントを作りたかったので、フロントにインナーカラーを入れてインパクトをつけた。受賞したことでおごることなく、これを糧にして美容師として高みを目指したい。そのためには、似合わせの幅やスタイリングの幅を広げ、お客さまをよりかわいく、かっこよくしていくことの積み重ねが大切だと考えている。
[U-42部門 準グランプリ]
高橋伸宗/「ヴィサージュ バスク(VISAGE ba.s.k)市川」店長
[U-42部門 3位]
饗場一将/クィーンズガーデン バイ ケーツー ギンザ(QUEEN’S GARDEN by K-two GINZA)」代表
過去最高レベルに
豪華な審査員が集結
美容師なら誰でも「この人に審査されたい」と思うような著名美容師が、総勢27人も審査に参加したことが今回の“ドリームプラス フォトコンテスト 2020”の大きな魅力の1つ。以下に、いくつかの審査員コメントを紹介する。総評として、U-42部門の審査を担当した宮村浩気「アフロート(AFLOAT)」CEOは「全体的に素晴らしい作品が多かった。ただ私の感覚で“攻めナチュラル”のテーマが“攻め過ぎナチュラル”になっていると感じた作品もあったので、繊細な感性をさらに磨いて、次回もどしどし応募してほしい」とコメント。朝日光輝「サンバレー(SUNVALLEY)」代表は「ヘアーカラーを取り入れた作品が目についた。カラーの力を取り入れることでナチュラルなスタイルの中にも個性が生まれてくるので、個人的に今っぽくて好き」と印象に残った作品について話した。
U-32部門を担当した河野悌己「ガーデン(GARDEN)」ジェネラルプロデューサーは「作品のクオリティーが全体的に高く、どの審査員も選考に苦労したと思う。その中でも足し算と引き算のバランスが“今っぽく”まとまっている作品や、モデルの個性をうまく表現できていて“ストーリー”を感じさせる作品が受賞作となった」と評価のポイントに関して言及。SAKURA「コクーン(Cocoon)」ディレクターは「色の使い方が巧みな作品や、表現したい女性像や空気感を感じさせる作品が多かった。テーマ性を持ってゴールや見せどころを決めるなど、しっかりと事前準備をしていることが作品から伝わってきた」と作品作りの裏側にまで思いを馳せた。
ナプラ
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