
「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」は10月23日、創業者の甥にあたるピエール・アーペル(Pierre Arpels)の指揮のもと1976年に誕生したメゾン初のフレグランス“ファースト(First)”を再発売する。オーデパルファム(100mL、4万4990円)とオーデトワレ(100mL、3万9490円)をラインアップする。
華やかなオードパルファムとフレッシュなオードトワレ
「ヴァン クリーフ&アーペル」は、1906年にパリのヴァンドーム広場で創業して以来、ハイジュエリーや時計を手掛けてきた。今回再登場する最初期のフレグランスはジャン=クロード・エレナ(Jean-Claude Ellena)が調香を担当し、メゾンの素材に対する深い配慮と美しい香りで女性を優雅に彩りたいという思いを込めた。
オードパルファムは、ブラックカラントのアクセントを添えたベルガモットとマンダリンの爽やかな香りから、ジャスミン、ナルシス、ターキッシュローズ、イランイランにアルデヒドとクローブを重ねた華やかで豊かな香りに移ろう。ラストノートはサンダルウッド、バニラ、ムスク、トンカビーン、アンバーで、暖かく包み込むようなベースノートが余韻を残す。
より軽やかでフレッシュな印象を際立たせたオードトワレのトップノートには、ヒヤシンス、ピーチ、ラズベリー、アルデヒドを採用した。トップノートのみずみずしい香りに続き、チュベローズがアクセントとなる優美なフローラルブーケが楽しめる。最後にはオークモス、ハニー、シベットが加わり、センシュアルで深みのある余韻を表現した。
ジュエリーのデザインにも受け継がれた香水ボトル
香水ボトルは1920年代にはすでにオブジェとしてデザインされており、メゾンの美意識とスタイルを語るものだった。そして1976年、初のフレグランスのために作られたボトルは、贅沢なホワイトフローラルのブーケと響き合い、メゾンならではの美学を体現した。優雅なシルエットを描く“ファースト”のボトルは、留め具から繊細に吊るされた貴重なペンダントを思わせるフォルムで、ハイジュエリーの世界へのさりげないオマージュとなっている。この独創的なデザインはのちに“ヴァランシエンヌ イヤリング”、現在の“スノーフレイク コレクション”へと受け継がれている。