
気になる新作に出合ったら、30代エディターだってはしゃぎたい。ファッション、ビューティ、ガジェットなど、大人たちが新作を実際に見て、触って、試して、全力で楽しみながらレポートする「新作試してはしゃぎ隊」。
今回試したのは、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」を象徴する“スタンスミス(STAN SMITH)”を薄底にアップデートした“スタンスミス LO PRO”の「ビリーズ(BILLY’S)」別注モデル。10月9日の発売に先駆け、都内で開催されたカスタムワークショップに参加してきた。
薄底×オールスエードで“大人なスタンスミス”に
まずは今回の主役から。“スタンスミス LO PRO”は、長く愛されてきた“スタンスミス”のクラシックな佇まいを受け継ぎながら、薄底のアウトソールですっきりと仕上げたモデルだ。
「ビリーズ」の別注ではアッパーをオールスエードで仕上げ、ブラックとブラウンの2色を用意。スエードの柔らかな質感も相まって、スニーカーでありながらどこかレザーシューズのような上品さを感じる。各色には付け替え用のシューレースが2種類付属する。
このシンプルでスタイリッシュな佇まいもいいのだが、今回の別注モデルにはもう1つの楽しみがある。それが、自分らしくカスタムできることだ。
さて、どんな一足にする?

会場には、キルトタンやカラフルなビーズなどのカスタムパーツがずらり。「左右を同じ色にする?」「いや、せっかくなら変えてみる?」と悩んだ末、私は左右で異なるカラーのキルトタンを選んでみた。そこからシューレースにビーズを1つ、また1つと通していく。これが、思っていた以上に楽しい。
ビーズの色や数を少し変えるだけでも印象が変わるし、キルトタンを加えれば、先ほどまでミニマルだった“スタンスミス”にぐっと存在感が生まれる。今回のキルトタンへの刻印はメディアイベント限定だったが、購入者にも数量限定でキルトタンとビーズを使ったカスタムパーツが用意されるとのこと。
選んで、付けて、また少し変えてみる。そんなことを繰り返しているうちに、同じモデルだったはずの1足が、どんどん自分らしい表情になっていく。
同じ1足なのに、完成形はみんな違う!
そして今回、カスタムそのものと同じくらい楽しかったのが、周りの人たちの1足を見ることだった。
用意されているパーツは同じなのに、完成したシューズは本当に十人十色。色数を抑えてシックに仕上げる人もいれば、左右で大胆に変化をつけたり、ビーズをアクセントにしたりする人もいる。限られたパーツから、ここまで個性が出るのか!と、思わずほかの人の足元までじっくり見てしまった。
さらに、「どれにする?」「その色いいね!」と、カスタムをきっかけに会場にいる人たちとの会話が自然と生まれていたのも印象的だった。
自分の1足を作ることに夢中になりながら、誰かの組み合わせを見て「それもいいな」とまた迷う。完成させることだけではなく、あれこれ悩んでいる時間そのものが、このワークショップの楽しさだった。
シンプルだからこそ、遊び方は一つじゃない
完成したシューズを改めて眺めてみると、このモデルの魅力は、ベースがとことんミニマルであることなのかもしれない。
何も加えず、そのままクリーンなコーディネートに合わせてもいい。一方で、キルトタンやビーズを加えれば、一気に存在感のある足元に。カスタムしたシューズを主役にして、その日のコーディネートを考えるのも楽しそうだ。
今回のビジュアルでも、長く愛されてきた“スタンスミス”のクラシックさと、現代的なロープロファイルを組み合わせた“ミニマルモダン”な世界観を表現している。今日はシンプルに。次は少し遊んで。その次はまた違う組み合わせで。
一足のスニーカーなのに、気分やスタイリングによって何度も新鮮に楽しめる。完成したばかりなのに「次はどうしよう?」と考えている時点で、すっかりこのカスタムの楽しさにはまってしまったようだ。