ファッション

「アンダーカバー」の新メンズライン 高橋盾が語る“今、着たい服”

 「アンダーカバー(UNDERCOVER)」から新メンズライン「ザ・シェパード アンダーカバー(THE SHEPHERD UNDERCOVER 以下、ザ・シェパード)」がデビューした。お披露目は6月に伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージで開かれたポップアップストア。ファーストラインの「アンダーカバー」、デザインチームによる「ジョン アンダーカバー(JOHN UNDERCOVER)」に加え、メンズは全3ライン体制となる。「ザ・シェパード=羊飼い」と名付けられたコレクションは、胸に羊の刺しゅうがあしらわれ、デザイン性を削ぎ落としたシンプルでベーシックなアイテムが中心だ。高橋盾デザイナーは、自分が「今、着たい大人の服」と話す。

WWDジャパン(以下、WWD):立ち上げに至った経緯は?

高橋盾デザイナー(以下、高橋):自分が着たいモノ、作りたいモノ、お客さまが求めているモノ、会社として必要なモノなどいろいろな要素を踏まえて次の展開を考えていた。自分にとっては欲しいモノであっても「アンダーカバー」で提案するにはちょっと弱いアイテムもある。これまでは「アンダーカバー」に自分の着たいモノを投影していたが、自分も歳を重ね、攻めた「アンダーカバー」のパブリックイメージと自分の着たいモノに差が出てきた。だったらより自分の今の心境に近い洋服を作れるブランドを立ち上げようと思った。シーズンごとに発表するのではなく、思い立った時に制作する予定で、まずは直営店とドーバー ストリート マーケットを中心に販売する。「アンダーカバー」ももちろん着ないわけではないが、時代性を踏まえてテーマも変化しながら“波”のあるウィメンズ・コレクションの考え方に近くなった。「ジョン アンダーカバー」はデザインチームと共に「アンダーカバー」のイメージを今の気分に落とし込み、昇華させていく。

次ページ:ブランド名の由来や“今、着たい服”の革新に迫る▶

固定ページ: 1 2

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。