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人気美容師たちの今秋のイチオシカラーは”ベリピ”

 天然由来成分をふんだんに配合したナプラの「ナシードカラー(NASEEDCOLOR)」。マカデミアナッツ油、グレープシードオイルの2つのシードオイルと6種のオーガニックハーブエキスが、潤いに満ちたクリアな髪色へと導き、なりたいイメージをかなえることで人気のヘアカラーシリーズだ。9月末には新色として、「ブルーベリー」から着想を得た「ベリーピンク」(略して"ベリピ")を発売。その独特な色みが、トレンドをけん引する美容師たちの間で早くも話題になっている。

 ナプラでは、シーズン毎に2〜3色の新色を打ち出すことが多かったが、今秋はワンカラーに絞った。「最近は、季節を問わずに寒色が人気を集めている。しかし、私たちが注目したのは、いつの時代も女性らしさの象徴であり、暖色系の中でも幅広い世代に好まれる"ピンク"。他社と差別化する狙いもあり、今季は潜在的人気カラーのピンクのみで勝負しようと思った」と、原田健二郎カラー開発部部長は話す。

 鮮やかなピンクは、ハイライトで入れてファッションの一部として楽しむこともできるが、オフィス向きではないため、艶も、透明感も、華やぎも、こなれ感もかなえられるカラーを目指したという。ところが、ピンクはくすみ感が出やすく、紫外線ダメージが蓄積しているこの時期にピンクの染料を入れると、オレンジが強く出てしまうといった問題があった。そこで、補色の紫を加える処方を開発。「マゼンタ(赤紫)の染料を増量することで、褪色した髪でも深みのあるピンクがきれいに発色し、透明感も艶も出るようになり、『ベリーピンク』が完成した。青みも感じられるマゼンタなので、寒色に飽きてきたけれど暖色にトライするのは二の足を踏んでしまう、そんなお客さまにも提案しやすいと思う」。ここでは、今秋"ベリピ"を使用したスタイルを提案しようとしている3人の美容師に、作品を作ってもらい話を聞いた。

"ベリピ"で
ピンクの提案の幅が広がった

浜本忠勝/「コティ バイ ブローチ」店長


 「今回の作品はダークトーンの"ベリピ"を入れて、かっこいい女性を表現した。ただ、ボブスタイルの場合はダークすぎるとモード感が強く出てしまうので、ポイントカラーを入れてモードとストリートが絶妙にミックスするよう心掛けた。人気のアッシュ系は、紫外線によって黄色っぽく褪色しているところに既存のピンクを入れてもきれいに発色しないが、ダークトーンの"ベリピ"を入れると、光に透ける柔らかいニュアンスが出る。個人的にも好きな色みなので、アッシュ系が定番になっているお客さまにすすめたい。ピンク系はカラーバリエーションが少なかったが、今後は提案の幅が広がりそうだ」

ニーズの高い"血色メイク"との
相性もいい

DAISUKE/「マグノリア 原宿」店長


 「マグノリア」のDAISUKE店長は、「ピンク」のニーズの高まりを感じている。「今、ストリート系の雑誌で支持されているのは、紅潮しているような"血色メイク"。今回の作品でも血色メイクを取り入れているが、"ベリピ"と相性がいいことを再確認した」。今回の作品では、はじめはストレートスタイルにしようと考えていたが、"ベリピ"の柔らかな色みを表現するため、光を浴びることでより透明感を感じられるふんわりスタイルに仕上げたという。

アッシュ系に慣れたお客様に
提案したい

椿倉章吾/「トレース」代表


 7月に岐阜県高山市に、自らがオーナーを務める新店舗をオープンした椿倉章吾・代表。今回の作品では、"ベリピ"で艶と輝き感を表現した。「色と自然なカールで柔らかさを出しつつ、全体的に"かっこいい"を意識して作品を作った。うちのサロンもアッシュ系にするお客さまが多いが、新しい提案を求めるお客さまに"ベリピ"は最適だと思う」。今回の作品のような"かっこいい"スタイルにも、"大人女子"向けのナチュラルなスタイルにも対応できる幅広さが魅力の1つだ。

今回
カラーリングに使ったのはこれ

 ナプラ「ナシードファッションカラー<ファッションシェード>1剤」(各80g/全64色)「ベリーピンク」はN-BPi6Lv、N-BPi8Lv、NBPi10Lv、N-BPi12Lvの4トーンでの展開。ナチュラルなトーンで華やかさ、光に透けたときの"まろみ"を表現することができる。9月末発売予定