
資生堂は14日、陸上実業団チーム「資生堂ランニングクラブ」の活動を2027年3月末で休止し、休部すると発表した。11月23日に開催される全日本実業団対抗女子駅伝競走大会(クイーンズ駅伝)は、25年大会で5位に入りシード権を獲得しており、出場すれば同大会への最後の出場となる。
休部は、事業の成長性と収益性の向上に向けた経営資源の集中の一環。同社は、社会環境が大きく変化する中、グローバルで本業との相乗効果が高い領域に取り組みを集中する方針を掲げている。クラブ発足当時からの環境変化も踏まえ、検討を重ねた結果、今回の決定を決めたという。
資生堂ランニングクラブは、第1回東京国際女子マラソンが開催された1979年に発足。「強く、速く、美しく。」をスローガンに掲げ、47年にわたり活動してきた。クイーンズ駅伝では2006年に初優勝し、22年には16年ぶり2度目の優勝を果たした。
これまでに数多くの有力選手を輩出しており、五輪3大会に出場した弘山晴美や、東京国際女子マラソンで優勝した谷川真理らが所属。近年では、東京五輪女子マラソンで8位に入賞した一山麻緒、リオデジャネイロ五輪とパリ五輪の女子10000mに出場した高島由香らが活躍した。
現在は、パリ五輪女子10000m代表の五島莉乃をはじめ、7人の選手が所属する。今年4月には環太平洋大学出身の正司瑠奈と和歌山北高校出身の武藤蒼衣の新人2人が加入したばかりだった。
同社は、所属選手やスタッフの意向を最優先に尊重し、一人一人の将来に向けて支援する。また、活動休止までの期間も、選手やスタッフが安心して競技に専念できるよう、引き続きサポートするとしている。