PROFILE: 庄田良二/OT GROUP社長CEO

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は9月11日にミラノ2号店となる旗艦店をオープンし、ファッション・ウイークの期間中にはオープニングイベントを開催した。現地の観光名所のドゥオモがそびえ立つ広場の脇にあるリベルティ広場に位置する店舗は、イエローを基調としたテラスを構え、ミラノ市民や観光客に憩いの空間を提供しながら、ブランドのさらなる認知向上と売り上げの拡大を図る。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月12日号からの抜粋です)
「ヨーロッパでは一番認知度が低かった」というイタリアで念願の旗艦店だ。フィレンツェで開かれるピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)への参加に始まり、イタリア人デザイナーのアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)によるコレクションのミラノ・ファッション・ウイークでの発表を経て、「やっと『存在感』のある場所に出合った。ビジネスが成長し、いい場所が取れるようになっている」と庄田良二OT GROUP社長CEOは話す。「存在感」のある場所だからこそ、旗艦店では店舗内ではなく併設する形でカフェを設け、「カフェとしても存在感が出せる」ように上述の憩いの空間を設けた。店舗は2層構造で、2階では“ニッポンメイド”のラインを、3階ではミラノで発表しているコレクションとさまざまなスニーカーを販売する。
欧州では「存在感」のある場所に旗艦店を構え、一方のアジアでは人気のショッピングモールの一等地に出店して現地でのビジネスを拡大しつつ、そこでの顧客が来日した際は日本の店舗でも買い物を楽しんで帰り、その体験を周囲に語ることで次なる顧客を育む戦略にまい進してきた。次は、多くの日本ブランドが攻略を“後回し”にしてきた北米市場だ。体形の違い、そして実用的なスタイルに傾倒する価値観から、日本のブランドにとってはハードルが高く、実際「オニツカタイガー」も2023年には店舗を閉じて越境ECだけを残していた。だが庄田社長CEOは、「グローバルブランドになったという実感」が持てるようになった今、来年にはロサンゼルスを皮切りに、ミラノの旗艦店同様「何かが面白い店舗」を構えていきたいと話す。まずロサンゼルスを目指すのは、観光客の多さもさることながら、気候が温暖で、「外に出て、アクティブな生活を楽しむ人が多いから」。「オニツカタイガー」は、必ずしもスポーツシーンではないかもしれないが、インドアではなくアウトドア志向の人たちのブランドという考えだ。
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