7月13日、サンフランシスコにあるノードストロームで5時間で1万ドル(約87万円)もの小売り売上高をたたき出した「バーバリー ビューティ」が、翌日の水曜日の14日にはビバリーヒルズのトム・クルーズがかつて所有していたマンションで発表会を行なった。バーバリー ビューティは評判もよく「隠すより、より魅力的に見せるためのコスメを作りたかった。今のところ周囲の反応はすごくいい。単なる顔につけるアクセサリーではなく、気分を軽くし、より自信を持たせるものを作れた」と同ブランドのクリストファー・ベイリー= チーフクリエイティブオフィサーはいう。インターパルファムのフィリップ・ベナシン = 会長兼最高経営責任者(CEO)は、業界筋が予測していた初年度小売り売上高に到達する自信があり、各売り場で50万ユーロ(約5600万円)から100万ユーロ(約1億1200万円)の売上高を目標にしている。
「バーバリー ビューティ」は来年に少なくとも2つの新しい製品を発表する予定だが、トレンドを追いかけたものは作らないという。「主張するメーキャップは欲しくない。流行に沿ったアイカラーやリップカラーも求めていない」とクリストファーは語る。
また、今年中に取扱先を全世界で30ほどに増やしていく予定で、その皮切りとしてサンフランシスコやコスタメサ、シアトル、シカゴ、そしてパラムスにある5つのノードストロームに売り場を設けたのだという。今後はカナダのホルトレンフリュー、イギリスのハロッズ、フランスのギャルリー・ラファイエット、香港のレーン・クロフォードでも販売を始め、来年は取扱先を100店舗にする予定だ。
(WWDビューティ 2010年7月26日号)
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