ファッション

「エルメス」“バーキン”にワニ革を使わないで ジェーン・バーキンの死去を受けPETAが要求

イギリスの俳優でシンガーのジェーン・バーキン(Jane Birkin)の死去を受け、動物愛護団体のPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)はエルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)に対し、彼女の名を冠した「エルメス」のアイコンバッグ“バーキン”でワニ革を使用しないようあらためて求めた。

PETAは2015年7月、「エルメス」にワニ革を卸しているワニの養殖場のビデオを公開。生きているワニの皮を剥がし、切断するといった内容で、それを見たバーキン自身がワニ革を使用した“バーキン クロコ”の名前を変更するようエルメスに要請していた。当時、バーキンは、「『エルメス』は私の名前のついたバッグを生産するために、とても残虐な方法でワニを殺している。国際的な基準に則った最適な生産方法に改善するまで、バッグの名前を変えるよう『エルメス』に求めた」とコメントしていた。エルメスはこうした事態を受け、養殖場を調査すること、米国における革のサプライヤーは厳しい基準をクリアした会社のみにすることなどを約束。同年9月、エルメスはバーキンと和解し、ワニ革を含む全てのモデルで“バーキン”の名を引き続き使用することを発表した。なお、バーキンはエルメスから年間4万ドル(約564万円)のロイヤリティーを受け取っていたと見られるが、これをさまざまな団体へ寄付していた。

PETAによると、「バーバリー(BURBERRY)」「シャネル(CHANEL)」「マルベリー(MULBERRY)」「ヴィクトリア・ベッカム(VICTORIA BECKHAM)」「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」はエキゾチックレザーを使用しないことを表明しているが、一部ブランドでは未だに使用しているという。今回のエルメスに対する要請では、ワニ革だけでなくエキゾチックレザー全てを扱わない、より広範な企業協定を結ぶよう求めている。エルメスからのコメントは得られていない。

PETAのイングリッド・ニューカーク(Ingrid Newkirk)創設者は、「『エルメス』はこの知能の高い素晴らしい動物たちを生きて呼吸する“素材”として扱い続けるのか、それとも前向きな変化を受け入れ、動物を犠牲にしないモダンな“バーキン”を作ることにコミットし、自然界と人々の調和を尊重するバーキン氏の遺志を継ぐのか。われわれは、彼らが後者を選ぶことを願っている」と語った。

「エルメス」の“バーキン”は1984年、バーキンがエルメス5代目会長のジャン=ルイ・デュマ(Jean-Louis Dumas)と飛行機で隣り合ったことから誕生したと言われている。デュマ元会長は、ジェーンがバスケットバッグに多くの荷物を詰め込んでいる様子を見て、「なんでも入るバッグを作ろう」と話し、“バーキン”は誕生した。

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