ファッション
連載 編集長・向の今日は誰と会って、何食べた?

編集長は先月何した?「エルメス」「シロ」の展示会、「ファッション通信」出演、パルコで宇川さんと中2病トーク

 明けましておめでとうございます。本年も「WWDジャパン」をどうぞよろしくお願いします。昨年から続くリモート生活はそれなりに楽しいですが、新しい出会いは生まれにくいですよね。だから今年はかなり意識して新しい出会いを作り、この連載でも面白い人やことを紹介したいと思います。お付き合いください!

12月1日(火)
サステナビリティイベントを開催。
その時パリはロックダウンだった

 弊社主催のサステナビリティに関するオンラインイベントを実施しました。終了後、登壇者のひとりで企画の相談相手でもあった川崎さん(シンフラックス主宰)にお礼メールをしたら「向さんたちがシャカリキだったのでそれに応えるべく食いつきました」と返事をもらいました。シャカリキって(笑)、久しぶりに聞いた言葉です。確かにこの数カ月はシャカリキでした。登壇者の日程調整はパズルのごとしだし、政治や最新技術が絡む話は勉強が必須だし、ロックダウン中のフランスと同時通訳を介したオンライン対談の環境整備は不安だらけだし。でも喉元過ぎれば熱さを忘れるですね。多くの反響をもらいエネルギーチャージをしました。「WWDジャパン」はサステナビリティ抜きにファッションの未来はないと思っておりこれからもイベント企画をシャカリキで継続します。一緒に企画してくれる方募集中!

12月2日(水)

「エルメス」の展示会で写真を撮りまくる

 この連載で「エルメス(HERMES)」の登場頻度が高いのはそれだけ「エルメス」が展示会やイベントを開催しているから。それと商材の領域が広いから。この日の展示会でも家具からゲーム、ジュエリーなど幅広いアイテムを見ました。そしてどれも欲しくなってしまうんだな、これが。特に惹かれたのは冒険心を刺激される青い海洋儀です。たくさん写真を撮ったのでご覧ください。

12月9日(水)(水)
「veja」の子ども靴がカワイイ。
そして展示会は楽しい

 この週はインポートブランドの2021年春夏の展示会を連日訪れました。サンプルを海外から取り寄せるのは大変そう。その分、実物を見て触れる展示会は意味があるし記憶に残ります。そしてどこでも“サステナビリティ”がキーワード。ただしその表現方法はそれぞれで楽しいです。

12月10日(木)
「ファッション通信」の収録で
栗野さんと2020年を語り合う

 学生の頃から見てきたテレビ番組「ファッション通信」に出演できるとは、自分も大人になったな~と感慨深い(笑)。「ファッションサミット2021」と題した討論番組で、お相手はユナイテッドアローズ上級顧問の栗野宏文さんです。恐縮すぎる。制作チームがスゴイ本気でして(当たり前ですが)、「コロナによる消費者の価値観の変化は?」などと投げかけられてくるお題に必死に答えました。いつもは取材で質問をする側ですが、こうやって質問を受けると深く考えるからいいですね。自分の仕事もこんな風に誰かの思考のきっかけになっているといいな。ということで皆さま、今週末9日(土)23時はBSテレビ東京「ファッション通信」へお越しください!

12月12日(土)
DOMMUNE宇川直宏氏と「ファセッタズム」落合氏と
の中2病対談で癒される

 心斎橋パルコのオープニング記念のトークイベントに出演しました。場所は心斎橋の予定でしたが、感染拡大中につき渋谷パルコのスーパー ドミューン(SUPER DOMMUNE)から。トークのお相手は“現在美術家”宇川直宏さんと「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理さん。お題は最近のデジタルコレクションについて、です。デジタル上のファッション表現は黎明期なので失敗もたくさんあるけど、逆に面白さもたくさんあると私は思っています。

 トークは3人で映像を観ながら、デジタルコレクションを通じてファッションデザイナーたちが伝えようとしていることを言語化したわけですが、これがめちゃくちゃディープで我ながら最高におもしろかったです。私が何となく「良い」と思ったことを映像の権化である宇川さんが解説&掘り下げてくれて、映像の作り手でもある落合さんがその苦労と面白さを実感を持って語ってくれる。それが嬉しくて正直視聴者の存在を忘れて弾丸トークしました。たとえるなら放課後の教室の陽だまりで好きなことを話し続ける感じ。中2病に罹るのってある種の癒しですね。

12月17日(木)
「SHIRO」の展示会で
ショウガや昆布に触れる

 
 コスメブランド「シロ(SHIRO)」の展示会は、リニューアルオープンした表参道本店で開催されました。で、これがすごかった!「シロ」が自然素材から生まれることは知っていましたが、売り場でその背景を赤裸々に伝えているのです。壁面にずらりと並ぶケースの中には昆布やあずき、オリーブ、サボテン、ひまわりの種、ヨモギ、ラベンダーなど約70種類の素材が展示されておりさながら漢方薬局。しかも日本全国の生産者の姿に始まり、とれたままの現物、砕いた姿など制作の工程も見える。コスメを買いに来てゴマの実をしげしげ見ることになるとは。これぞ“透明性”ですね。

 最近「ファッションやビューティは農業から始まる」と思うことが多いです。食品は手に取れば畑の映像が浮かぶけど、服になったコットンやウール、クリームも同じように畑や牧場から来ていることについては最近まで深くは考えませんでした。少なくとも私は。だけどサステナビリティの取材を重ねることで意識が変わってきました。なんてことを思っていた矢先にこのお店を訪れたので興奮。お土産にいただいた生姜がピリリと辛くておいしかったです。

12月23日(水)
コロネット、オンワードHDへの
CEO取材で仕事納め

 1月25日号「CEO特集」に向けて、編集部総出で連日CEOを取材中です。この日に取材したのは七宮信幸コロネット社長。商品を製造はしないインポーターのビジネスは“目利き”と情報が仕事の原点。メディアと近い部分がありますね。そして28日にはオンワードホールディングスの保元道宣社長への取材で仕事納め。デジタルに通じた保元さんが進めてきた新しいビジネスの形が2021年は色々形になりそう。ただし、以前のような大量生産・大量出店ではな機動力ある面白い小中規模ブランドがしかもデジタル上に増えそうだから取材する側もマメにチェックしないと、ついていけなくなりそうです。気合いだ~。

12月31日(木) 
12月発行号を振り返る
&在宅勤務のお供

 例年なら忘年会やクリスマスパーティーやらで12月の平日夜はほぼ全日が会食でした。今年は毎日自宅で夕食。なんて健康的なんでしょう!それなのになぜ体重が増えるのでしょう!そうか、晩酌をしてしまうからか!体重増加と戦いながら制作した3号がこちら。ぜひお手に取ってください。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

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