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“色の魔術師”セルジュ・ルタンスに登場の新作2種は「官能的」と「魅惑的」な香り

 フランスの“知性・哲人”と称され、メイクアップやヘア、フレグランス 、写真、映像とさまざまな分野でマルチに活躍するクリエイターのセルジュ・ルタンス(Serge Lutens)。自身の名を冠したブランド「セルジュ・ルタンス(SERGE LUTENS)」のフレグランスコレクションから、待望の新作2種が仲間入りする。11月11日から銀座店で先行販売し、21日に他店舗およびECサイトで発売する。

ナイトジャスミンが放つ
濃厚で官能的な香り

 20種のユニセックスの香りをそろえる「コレクションノワール」の新作“フィスドゥジョワ”(50mL、1万3000円/100mL、2万円)の名は“娼婦”を意味するフランス語「フィーユドゥジョワ」にかけ、意訳すると“喜びの申し子”に値する。

 「美の中には、絶望がある。自らを犠牲に喜びを与える。堰を切ったように溢れ出す高笑い。過去の痛みを孕む狂気こそが、奇妙なことに神秘性を深めてゆく。私は『喜びの申し子だ』!親しみと刺激が尾を引くかぐわしさ。お忘れなきように。美しさの底にあるものを、暴いてはいけない」──

 仏小説家のジャン・ジュネ(Jean Genet)の言葉に自身を重ねながら作り上げたフレグランス は、夜に激しく強い芳香を放つナイトジャスミンを主役に、イランイランやムスクが包み込むような濃厚で官能的な香り。親しみやすく温かみがあるとともに感情を揺さぶられる刺激的な印象を残す。ルビーレッドのジュースはブランド誕生20周年を記念したアラビア模様のボトルに包まれて登場。

儚い美しさと強さをイメージ

 プレミアムライン「グラットシエル」からは、新作“ぺリルーズマンヴォートル”(100mL、3万2000円)が誕生 。“危ういあなたへ”を意味し、儚さの中にある強い意志や壮麗な生き方を賛美する香りだ。沈香(ウード)やダマスクローズオイル、アトラスシダーとセルジュ・ルタンスが愛してやまないノートをブレンドしている。

 「運命のいたずらが、ときにわれわれを過酷な状況に放り込む。大海に削られた断崖、眩暈の縁で。私を形づくる、過去の全てを手放すのか。その先で待ち受けるものに身を委ねるのか。行く手を見失ったとて、薔薇は自分を偽らない。沈香はあらゆるものを打ち砕く」──

 バレエダンサーの儚くも気高い姿と、香りのイメージを重ね合わせたビジュアル。優美な姿の中にある強い意志。このコントラストを描いた香りの主旋律は、気高さの象徴でもある沈香だ。また華やかなローズとウッディーなシダーなどを重ね奥深い香りを表現している。

“色の魔術師”と呼ばれる
セルジュ・ルタンスとは

 フランス文化芸術勲章コマンドゥールを受勲しているセルジュ・ルタンスは、マルチクリエイターとして数々の映画や写真、メゾンのメイクアップやフレグランスなどを手掛けてきた。1942年にフランス北部のリールで生まれたルタンスはもともとヘアスタイリストとして活躍し、そこから化粧品や写真にも興味を持ち始める。その後仏「ヴォーグ(VOGUE)」で手掛けた数々のビジュアル作品が時代をリードし、67年に「ディオール(DIOR)」のメイクアップラインをプロデュース。クリスチャン・ディオール(Christian Dior)本人からの依頼でアートディレクターに就任し、カラーやイメージ全てを手掛け、ブランドの礎を築いた。

 80年には資生堂のアートディレクターに就任した。グローバルイメージを担い、ビジュアルやメイクアップ、フレグランスなどを手掛け、中でも山口小夜子を起用したビジュアルは一世風靡となる。2000年には自身の名を冠したブランドを設立。現在フレグランスとメイクアップをそろえ世界中にファンを持つ。また、1968年に初めて訪れたモロッコに心を奪われ、以降マラケシュに在住。マラケシュの自然やアラビア文化のほか、資生堂の仕事をきっかけに出合った日本、母国のフランスことにパリはクリエイションのインスピレーションの源になっている。

 なお、2018年11月にオープンした銀座店はオープン2周年を迎えた。店内には日本の漆や金箔、折り紙をほうふつとさせるデザインに、アラビア文様などがあしらわれており、ルタンスの世界観を表現している。

INFORMATION
■セルジュ・ルタンス 銀座

住所:東京都中央区銀座5-9-15 B1F
営業時間:11:00〜19:00 不定休
電話番号:03-5537-7813

問い合わせ先
セルジュ・ルタンス 銀座
03-5537-7813