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国産ナチュラルコスメ「エトヴォス」、コンシューマー業界特化型ファンドのLキャタルトンと事業拡大へ

 国産ミネラルコスメの先駆けとして2007年に誕生した「エトヴォス(ETVOS)」は、肌本来の力を高める皮膚科学に基づいて生まれるスキンケアとクレンジング不要のメイクアップを両軸に、ブランドファンを堅実に増やしてきた。このほどコンシューマー業界に特化した世界屈指のプライベートエクイティファンド、Lキャタルトンによる資本参画が実現し、新たな歩みを開始した。

 今年4月にLキャタルトンから投資を受けた「エトヴォス」は、同社創業者である尾川ひふみ会長、神田宏社長(今年6月に社長就任)および3名の社外取締役を加えた新体制のもと、同社の設立時より貫く「肌にとって、本当によいものを届けたい」という想いに更に磨きをかけ、今後も右肩上がりでの成長を目指していく。そして成長の実現にあたり、特に2つの重点施策に取り組む。1つはブランド認知度の向上。「知名度を高め、国内外にも通用するブランディングと製品開発を強化し、肌に優しくトレンドに敏感なブランドを確立したい」と神田社長。2つ目はブランディング。 同社は現在、百貨店とファッションビルに8店舗(2020年8月オープンのルミネ2新宿店を含む)の直営店を展開するが、今後はブランドの魅力を体現できる基地として直営店の出店を積極化、ユーザーとのタッチポイントを増やしていく。

 Lキャタルトンによる投資以降、同社清水を含めた3人の社外取締役が経営に参画し、事業拡大や経営体制強化にかかるさまざまな助言や支援を行う。ノルベール・ルレ社外取締役(写真右)は「日本を代表するビューティブランドとして、日本国内に加えてグローバルでも事業を拡大できるよう、私として最大限サポートしていきたい」と語る。また黒田眞稔社外取締役は、「今後リアル店舗とデジタルの両方においてブランディングを確立し、存在感をアピールすることで唯一無二のブランドにする」とコメントした。

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンと戦略的関係を持つLキャタルトンは1989年の創業以来、「成長加速を希望する企業への“成長投資”」(清水俊孝Lキャタルトン・ジャパン代表取締役パートナー)を基本方針とする投資ファンドだ。日本の化粧品ブランドに対する初めての投資が「エトヴォス」となったが、同社が属するナチュラル化粧品市場が高い成長率を期待されていることから実現した。「今後は実店舗ネットワークの強化・拡大、および店舗における美容部員のサービス提供力向上に注力」し、ブランド力を高めていくという。

 Lキャタルトンによる日本企業への投資第1号は、SPA型眼鏡チェーンのオンデーズ。日本のほかシンガポールや台湾、タイなど12の国と地域に350店舗以上を展開し、海外売り上げ比率は60%を越える。2019年1月の投資後、Lキャタルトンのネットワークも活用し店舗拡大を加速。年間出店数は投資以降50店舗超に増加している。その一方で、業界ネットワークを通じた人材紹介による採用支援や経営・財務管理の高度化を通じた経営体制の強化もサポート。20年2月期の売上高は、前期比約20%増の約200億円に達した。

問い合わせ先
エトヴォス/Lキャタルトン・ジャパン
0120-047-780/03-4577-8940