
世界的に夏の厳しさが増す中、春夏シーズンの提案において「軽やかさ」はますます重要になっている。特に今季のパリでは、シンプル&カジュアルになりがちな季節でもエレガンスを諦めないスタイルが目を引いた。ポイントは、透け感や薄く軽い素材感、自由で動きやすい構造、流れるようなシルエット、淡い色彩。気品ある涼しげな装いで、猛暑を乗り切りたい。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月19日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
「ディオール(DIOR)」
DESIGNER/ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)
多層に重ねたシルクモスリンでエアリーなドラマを
クチュールメゾンらしく、シフォンやシルクモスリンを巧みに操り、ジョナサン・アンダーソンが提案してきた「ディオール」のスタイルをアップデートした印象。多層に重ねた透け感のある素材や、そこから切り出して一枚一枚縫いつけた花弁が歩くたびに優雅に揺れ、随所に施したフリンジがドラマティックなムードをかき立てる。風に揺れるダイナミズムを強調するのは、アシンメトリーなシルエット。“コロール(花冠)・ライン”のスカートも左右非対称だ。淡い色使い、ダリアを中心とするフローラルプリント、随所のリボンディテールなど、カワイイのムードは健在だ。
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