ファッション

【レポート】「マイケル バスティアン」2016年春夏ニューヨーク・メンズ・コレクション ブレないスタイル。カッコ良すぎるアメリカン

 ブレない強さ。そんな言葉が脳裏をよぎるコレクションだ。「マイケル バスティアン」の2016年春夏メンズは、安心の定番にちょっとだけ新しさを加えたラインアップ。今ドキを追い求め彷徨う若手とは裏腹に、長年かけて築き上げた世界観、アメリカのニューイングランド地方のカジュアルを見せつけた。

 定番は、今シーズンも狂いはない。キーアイテムは、スキッパータイプのラガーポロや、ラフに腕まくりしたチェックシャツ、肘あてをつけたジャケットに、大腿筋を誇るショートパンツと、スキニーシルエットのカーゴなど。すべてはモデルの肉体美を強調するスリムシルエットで、正直、「こんなカッコいい日本人、なかなかお目にかかれない」とため息が出るほど、正統派で抜群のプロポーションだ。

 そこに加えたひと匙の新しさは、たとえば、サファリジャケットにのせたボタニカルプリントや、ジャケットからチラリと見えるパジャマシャツなど。決して多くないが、それが、制約の多いメンズ、特にカジュアルながらラグジュアリーの価格帯に位置するためコンサバ層の多い「マイケル バスティアン」の顧客には、自分の手持ちと合わせる今シーズンのチャレンジアイテムに。それを1つ加えるだけで、定番はたちまち時代感を身につける。

 あくまでリアル。そこに顧客の今に即した、次の何かをちょっぴり加える。アメリカンスポーツウエアの王道は、ここにある。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。