
「WWDJAPAN」は、2022年1月7日にイベント“WWDJAPAN Circle”の第2回を開催する。“WWDJAPAN Circle”とは、専門家やインフルエンサーを招き、環境や社会問題、ジェンダー、働き方といったテーマを、読者やユーザーとともに考えていく参加型企画。完璧な正解がないからこそ、それぞれが意見や信念を自分の言葉で語ることが大事になってくる。
第2回は、世界No.1(IMPACT DATABANK 2020に基づく販売数量)スコッチウイスキーブランドの「ジョニーウォーカー(JOHNNIE WALKER)」をサポーターに、「~1日の終わりに明日の大地を考える~ supported by JOHNNIE WALKER」をコンセプトに設けて開催する。私たちがこれからも歩き続け、人生を精一杯楽しむためには、今どんな選択をしたら良いのかを考えるべく、モデルのエリーローズ、そして長野県大町市を拠点に、原材料生産からコンセプト設計、製品化までを自社で行い、りんごを原料としたハードサイダーを製作する「サノバスミス」の取締役化学者・醸造責任者の池内琢郎a.k.a.ハカセを招いて話を聞く。後半には、“NEOかわいい”を掲げ、新たな価値観を発信し続けるバンド・CHAIがライブを行う。当日は、「ジョニーウォーカー」のウイスキーを使ったドリンクも楽しむことができる。なおイベントのアーカイブ動画は、来年2月上旬に「WWDJAPAN」で公開する。
綿は畑から、ウールは牧場から生まれ服になることから、「WWDJAPAN」は“ファッションは農業だ”と捉えており、ファッションとサステナビリティを考えることは、大地と水に思いをはせることと同義と言える。“WWDJAPAN Circle”を開催するにあたり、泥炭地の修復や植林、再生可能エネルギーの導入、商品製造における水の使用量を削減するなど中長期計画を発表した「ジョニーウォーカー」の取り組みに迫る。
環境保全に注力する理由
「ジョニーウォーカー」は、バランスのいいブレンドによって増す奥深さが、ウイスキーと水や木々、モルト、グレーンといった自然の素材やそれらの絶妙な力関係から生まれると考えている。そして、そのような限りある資源を保護したり修復したりすることは、全ての人々にとって不可欠なものだとして、同ブランドだからこそかなえられるバランスとつながりに着目し、畑からグラスまで全工程においてサステナビリティを追求することを宣言した。
先日、「ジョニーウォーカー」は2025年と2030年までの実現にコミットしたサステナビリティ計画を発表した。サステナビリティへの取り組みを通して、環境フットプリントを削減することで自然景観を修復し、ウイスキーがどのように製造・流通され、世界の隅々まで受け入れられているかを見直すものとなっている。
2025年と2030年に
向けた計画とは?
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泥炭地の修復と炭素使用量の削減
上述の計画において「ジョニーウォーカー」は、2025年までに「スコットランドの劣化の激しい泥炭地88haの修復と、100万本の植林」を目標に掲げている。泥炭地は地球上の陸地のうち約3%しか占めていないにもかかわらず、陸上の炭素の約30%を有している。そしてイギリスには世界の泥炭地の約13%があり、その大半はスコットランドだ。保水力のある良好な泥炭地は、同面積の森林に比べ約4倍の二酸化炭素を隔離するため、泥炭地を保全することは地球にとって極めて重要となる。「ジョニーウォーカー」は泥炭地を修復することで、植物を再生させつつ野生生物をサポートし、二酸化炭素の排出を削減していく。同時に、「主要商品のボトルに最低60%のリサイクルガラスを使用することで、年間1万3000tの炭素使用量を削減」することも目指す。
ウイスキーの製造工程をクリーンに
2030年までの目標として打ち出したのは、「ウイスキー製造時の100%ネットゼロカーボン」の実現と、「全ての蒸留所で100%再生可能エネルギーを使用」することだ。また、「包装材は全てリサイクル、再利用、または堆肥化が可能」なものにすることで、カーボンフットプリントを15%削減できると予測しているが(19および20年製品ライフサイクルに基づく)、この量はスコットランド・エジンバラからオーストラリア・シドニー間の往復4200航空便に相当する。さらには、オリンピックサイズのプール76面分と同等の節約量となる、「製造に使用する水の量を20%削減」も掲げるなど、徹底的に製造工程を見直す計画だ(19年の通年量に基づく)。そして、一連のビジョンを共有するために「より持続可能な飲酒体験の実現と“持続可能なソーシャル(交流)体験”の重要性について世界中の人々と対話」することも重要視する。
まずはそれぞれができる限りの第一歩を踏み出す
グローバルブランドディレクターのジュリー・ブラムハムは、「私たちを取り巻く世界を見ると、全員が地球とその資源を保護するために果たすべき役割があることは明らかです。現状を見て何もしないことを選ぶか、自分の影響を減らすためにできるだけの一歩を踏み出して歩き続けるか。選択の余地はないと思っています」と、警鐘を鳴らしている。続けて、「今後数年間で、私たちがなす選択と取る行動が環境に目に見える変化をもたらします。しかし、それ以上に私たちは、シンプルでより持続可能な選択をする機会を世界中の人々に提供し、そうすることで、より良い未来を構築するための自分の役割を果たしてもらいたいと考えています。私たちは1人で物事を完全に変えることはできませんが、何百万もの人々が同じ方向に向かって努力することで、本当の意味で永続的な変化を生み出すことができるのです」と、環境問題に対する共通認識を持つことを呼びかけた。
「ジョニーウォーカー」の歴史をたどる

1820年、「ジョニーウォーカー」の創業者であるジョン・ウォーカー(John Walker)は、スコットランドにある自身の小さな雑貨店で取り扱っていたスパイスや紅茶のブレンドにインスピレーションを得てウイスキーをブレンドした。それまでのウイスキーは必ずしも品質が一定ではなかったが、彼は高品質での安定供給を実現させた。そして多様な原酒をブレンドすることで奥深く豊かな味わいを生み出した。以来200年にもわたり「ジョニーウォーカー」はブレンディング技術にこだわり続け、その味わいは世界No.1のスコッチウイスキーブランドとして愛されている。
みんなで「明日の大地」を考えよう
トーク&音楽ライブイベントを開催
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“WWDJAPAN Circle”はトークパートとライブパートの2部構成となっている。トークパートに登壇する池内は、アメリカ・オレゴン州とイギリス・サマセット州で醸造を学んだのち、2016年に仲間たちとともに「サノバスミス」を設立。サイダーのための醸造用品種のリンゴ栽培を本格化する一方で、生食には向かない個体を醸造技術によって克服するサイダーも製作しており、活動を通して、ハードサイダーの文化形成と果樹産業の未来への貢献を目指している。彼らは大地から何を得て、何を生み出しているのか? 土に触れ、今何を課題だと考えているのか? さらに、さまざまなメディアなどで身近なことから始めるサステナブルな暮らしを提案するエリーローズを招き、「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクターの向千鶴がナビゲーターとなって話を聞きながら、自分たちが今できることを考える。
ライブパートには、CHAIが登場。誰かが決めた基準ではなく、ありのままの自分を愛することを発信する彼女たちの音楽からは、きっと新しい一歩を踏み出す勇気をもらえるはずだ。
妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。のんだあとはリサイクル。
~1日の終わりに明日の大地を考える~ supported by JOHNNIE WALKER
日程:2022年1月7日18〜20時
※当日のアーカイブ動画を2月上旬に「WWDJAPAN」上で公開予定
トークパート出演者:池内琢郎a.k.a.ハカセ(「サノバスミス」)、エリーローズ
ナビゲーター:向千鶴=執行役員「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター
ライブパート出演者:CHAI
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