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有機フッ素化合物 (PFAS)

有機フッ素化合物とは

 物質の一種でPFCと呼ばれることもある。水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い、光を吸収しないなどの特性から撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤などに用いられている。PFASは、英語で「Forever Chemicals(永久に残る化学物質)」とも呼ばれ、自然界や体内で分解されにくく、一度生成されると蓄積されやすい。近年、その有害性や蓄積性などが明らかとなってきたため、環境や人体への影響が懸念され、製造、使用等が制限されている。

有機フッ素化合物にまつわる動向

 「ゴアテックス(GORE-TEX)」で知られる高機能テキスタイルのゴア(W. L. GORE & ASSOCIATES)社は 2017年に、23年末までに全製品、全製造工程において環境への影響に懸念のあるフッ素化合物の一つである低分子量フッ素化合物(PFCEC)を廃絶するという目標を掲げた。全米発のアウトドア・フットウエアブランド「キーン(KEEN)」は、アウトドア・フットウエア業界に対して、2025年までの PFC-FREE の実現を呼びかけている。  PFASはファンデーションやマスカラといった化粧品の成分にも含まれる。米上下両院は21年7月15日、化粧品へのPFAS添加を禁止するよう求める法案が提出された。

撥水加工の中にはPFASを含むものもある

有機フッ素化合物の参考記事