ファッション

スタイリストTEPPEIが考える「G-SHOCK」の新作フルメタルのコーディネート2選

カシオ計算機のタフネスウオッチ「G-SHOCK」が、人気シリーズでフルメタル仕様のニューカラーモデルを発売した。グラデーションカラーとマルチカラーを使った本新作は、「G-SHOCK」初号機のデザインコンセプトを受け継ぎフルメタル化した角型フォルムの“GMW-B5000”と、オクタゴン(八角形)ベゼルが人気の“GM-B2100”をベースモデルに採用している。そこで今回は新たに「G-SHOCK」ファミリーに仲間入りした個性豊かな新作を、独自のファッション哲学で多くのフォロワーから支持を得ているスタイリストのTEPPIに身に付けてもらった。

フルメタルだけれど、重くならない

── 今回着用した“GMW-B5000PC-1JF”と“GM-B2100PC-1AJF”の印象はいかがですか?

TEPPEI:最近のファッションの流れも踏まえると、新しい選択肢としてすごくありだなって正直思いましたね。僕のプライベートでの時計選びって、手首が細いこともあって小ぶりでドレッシーなものをメインで付けていたんですよ。その中でスポーティなファッションの時はドレスウオッチが合わないことがあるので、そういう時はファッションブランドとコラボレーションした「G-SHOCK」を取り入れたりしていました。そしてフルメタルに関しては5年前にリリースされたタイミングでチャレンジしてみたかったのですが、身近な人が着用していたこともあり機会を逃していたので今回の新色はいい機会になりましたね。

── 着用してみてのフィット感などはどうですか?

TEPPEI:フルメタルなので重厚感はありつつも、フィットをしっかり調整することで重さに対する懸念は感じませんでした。でもウレタンのモデルと比べると、スニーカーと革靴ぐらい気分は変わりますね。革靴を履くと気持ちが引き締まるようにビシッとしました。

ウォーミングな生地のトップスで
メタルの存在感を引き立たせる

── 今回は新色2モデルを着用いただきましたが、スタイリングのポイントを聞かせてください。

TEPPEI:どちらのスタイルにも共通していることがあるのですが、それはプロダクトがメタルなのでウォーミングな生地のトップスに合わせたこと。レザーのようなアイテムを合わせて強いイメージにしてもいいのですが、自分としては柔らかな生地感の相反する組み合わせのほうがメタルが引き立ってよかったです。あとは“GMW-B5000PC-1JF”に関しては、フェイスがブルーのグラデーションだったのでニットとの色合わせも意識してみました。

── 時計との色合わせや素材感からコーディネートを考えたのは参考になります。では今年で40周年を迎えた「G-SHOCK」との思い出はありますか?

TEPPEI:思い出としては、小学生の時に「G-SHOCK」のタフさや機能性にガジェットとしてそそられていたタイミングでクラスにいたオシャレな友達が「BABY-G」を付けていたのを覚えています。先行かれたなって焦りを感じたりして(笑)。それで中学に上がった時には父に買ってもらったんですけど、それもいい思い出ですね。今は仕事で洋服をリースする際にコラボレーションモデルをチェックすることがあるので、気になったモデルがあれば押さえています。何より同い年なのは感慨深いものがありますね。

時計でキャラクターを演出する

── 仕事でスタイリングを組む際に時計は使いますか?

TEPPEI:モデルに履かせた靴からその人となりが見えることがあるのと同じように、時計もキャラクターを演出することができるので、ファッションストーリーで意味付けを持たせたい時は取り入れています。この子はこういう子なんだよって連想させるためには重要なアイテムですよね。

── 身に付けている時計から人柄が表れることってありますね。TEPPEIさんは普段から時計は身に付けていますか。

TEPPEI:携帯に逃げない派で毎日身に付けています。20代の頃は「G-SHOCK」をはじめとしたスポーツウオッチをメインにしながらも身に付けない日もありました。それが30代になった時に先ほどお話したようなドレスウオッチを初めて購入して、毎日時計を身に付ける生活を送るようになりました。すると自分自身が時間に対してどう考えているかを自覚することができましたし、時計から生まれるコミュニケーションがあることも知りました。毎日の服選びでもいろんな選択肢がありますが、僕は時計が大事な要素になっていますね。あと時計を新調することって、年に1回あるかないかだと思うんです。それって洋服を買う感覚と比べると感情としては大きなことですよね。あとは年齢の節目をカタチにしてみたり、頑張った自分へのご褒美にしたいなど、語れるエピソードも多い。そういった意味でも新しい時計との出合いっていろいろあって、個人的には重みを感じています。なので今回のこの新作も大切に使っていきたいですね。

── どんなシーンで使っていきたいですか?

TEPPEI:最近はドレスウオッチがやや優勢でしたが、この新作はシーンやスタイリングが限定的ではなさそうだなと感じたので、手元にボリュームを持たせたい時に使いたいですね。そう考えるとつくづく自分の生活の新しい1つの選択肢になりそうです。

時代を切り開くタフネスウオッチ
「G-SHOCK」のニューモデル

タフネスウオッチという革命を起こした「G-SHOCK」は、1983年に登場した初号機モデル“DW-5000C”から歴史をスタートする。以降ファッションシーンでも大きな支持を獲得し、現在に至るまでの40年の間にさまざまなデザインやコラボレーションモデルを発表してきた。今回登場した新作モデルは、バンドやケース、額縁、裏蓋のすべてにステンレススチールを採用したフルメタルシリーズの新色だ。ライフスタイルが多様化する現代を表すかのようなグラデーションカラーとマルチカラーが特徴で、デジタルタイプとアナログタイプの2型2カラー展開。機能としてはスマートフォンのアプリがあれば時計と連動し、どこでも正確な時刻情報の取得や現在地の記録、リマインダーとしての利用も可能となっている。

PHOTO:SHINPO KIMURA
EDIT & TEXT:SHUICHI AIZAWA(PineBooks Inc.)
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