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「ダヴィネス」が日本上陸10周年 サステナブルな世界観を再現したアニバーサリーイベントを開催

 イタリア・パルマ生まれの、ダイバーシティにあふれたプロフェッショナルヘアケアブランド「ダヴィネス(DAVINES)」は今年、日本上陸10周年を迎えた。それを記念して9月28日、東京都港区のアンダーズ 東京でアニバーサリーイベントを開催した。

 同ブランドはいち早くサステナブルな取り組みに着手し、美と持続可能性のバランスが取れた数多くの製品で支持を集めている。美容師が認めるプロフェッショナルヘアケアブランドである一方、“SDGs”という言葉がまだなかった時代から、環境への影響に配慮した処方を追求。髪質や肌質、年齢、性別問わず使えて、自然由来成分を高配合した製品が代名詞となっている。

 イベントは、周囲を一望できる52階のルーフトップバーを会場とし、自然素材を多く取り入れ製品をディスプレイするなど世界観を再現。夕日が美しい幻想的な雰囲気の中、多数の美容家やインフルエンサーを招待し、改めてブランドのフィロソフィーを伝えるプレゼンテーションを行った。

 隣接するセミナー会場では、社会や環境に配慮した企業に対する国際的な認証制度「Bコーポレーション認証」の取得など、ブランドの取り組みを紹介。同ブランドのマリア・ヴィトリア・マンジアロッティ(Maria Vittoria Mangiarotti)クリエイティブディレクターや早坂香須子メイクアップアーティストが登壇するトークショーを行った。

開放感のある会場に多数の
美容家やインフルエンサーが集う

 アニバーサリーイベントでは、DJによる生演奏が行われ、東京・虎ノ門の街が見下ろせる会場に、多数の美容家やインフルエンサーが集った。製品はシリーズごとにディスプレイされ、植物やライフスタイル小物を使って、製品に込められたメッセージを表現。「ダヴィネスエッセンシャル」シリーズのパッケージデザインの象徴でもあるホムンクルスのイラストが描かれた巨大ボードも設置された。

 会場には、来日した同ブランドのマリア=クリエイティブディレクターの姿も見られ、その世界観を楽しんでいた。「日本では特にパッケージデザインも好評で、10周年を迎えることができてうれしい。最近はシンプルなイラストに注目しており、日本にはアニメをはじめインスピレーションを刺激されることが多い。今後も、部屋や店舗に置いておくだけで気分が上がるようなデザインを提供していきたい」と語り、さらなる成長に意欲を見せた。

マニフェスト製品の
ボディーウォッシュなどを展示

 イベント会場では、「ダヴィネス」の全シリーズを紹介。中でも最新作“ウィ スタンド ヘア アンド ボディウォッシュ”(限定品)が注目を集めていた。再生型オーガニック農業の研究組織ローデール研究所との提携から生まれた最新作で、再生型オーガニック農業で栽培されたバルベーラグレープポマスエキス(スキンコンディショニング成分のブドウ果実エキス)などを採用。パッケージには、気候変動に対して行動することなど、ダヴィネス社のマニフェストを記している。

 同製品の売り上げから約5万ユーロ(730万円)を、ローデール研究所とスローフードインターナショナルに寄付し、再生型オーガニック農業と生物多様性の推進を支援する。

 ほかにも、「ダヴィネス」を代表するシリーズで日本上陸のきっかけを作った「オーセンティック」、“オイ オイル”がベストセラーでブランド全体をけん引する「オイ」シリーズなどが注目を集めていた。

セミナーでは早坂香須子
メイクアップアーティストが登壇

 2回実施したプレゼンテーションでは、資料を用いて、ブランドの特徴や取り組みを紹介した。冒頭には、同ブランドを展開するコンフォートジャパンの手塚均代表が登壇。「『ダヴィネス』はプロフェッショナルブランドとして世界で使われているブランドだが、日本ではリテールにおいて美容室以外の方々にも支持を得て、今ではファンの方々も増えている。今後、さらに直営店や美容室の導入店を増やしていきたいと考えている」と、今後のビジョンを語った。

 また、早坂香須子メイクアップアーティストとマリア=クリエイティブディレクター、向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクターの3人によるトークショーも実施。プロダクトの話題になった際、早坂メイクアップアーティストは「人間の嗅覚は“原始脳”とつながっていて、論理的なことをあれこれ考えずに、直感的に好き・嫌いを判断できる器官。『ダヴィネス』製品の自然な香りは、おそらく直感的なもので、かぐと幸せな気持ちになれる。その製品をほかの人に使ってあげたり、紹介してあげたりすることで、幸せの連鎖が起きるような気がしてる」と述べた。それを受け、マリア=クリエイティブディレクターは「私は製品のデザインを考えるとき、使ってくれる人やその方の家、家族をイメージするようにしている。サステナブルというと難しく思えるけれど、まずはそうした人間的な要素を感じてもらえたら」と話すなど、聴講者を温かい気持ちにさせて会は終了した。

「ダヴィネス」の考え方を
表現したコンセプトムービー

PHOTOS:TOSHINORI MAEKAWA
問い合わせ先
「ダヴィネス」お問い合わせ窓口
0120-39-5410