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コラボ飽和の時代のコラボ
コラボ飽和の時代です。2つのブランドのアイコンを組み合わせた、分かりやすくてキャッチーなコラボアイテムは日々のニュースでもたくさん流れてきますよね。ただ、デザインやモノ作りに対する両者の姿勢や方向性を擦り合わせていくようなコラボって、実はあんまりない気もします。
ユニクロと「マメ クロゴウチ」の3シーズン目となるコラボは、それができているものの一つではないでしょうか。単発コラボではなく、何回も組んでいるからこそ擦り合わせが深まっているのでしょうね。分かりやすいコラボアイテムもすてきですが、姿勢を合わせるコラボがもっと出てくると新しいケミストリーが生まれて楽しそうです。
これぞ理想のコラボ!ユニクロ×「マメ クロゴウチ」第3弾 細かなアップデートで磨かれたモノ作り
ユニクロは4月29日に発売する、「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI以下、マメ)」とのコラボレーションライン「ユニクロ アンド マメ クロゴウチ(UNIQLO AND MAME KUROGOUCHI)」の第3弾商品をプレス関係者に公開しました。引き続き、「下着と洋服の境界線を越える」がコンセプト。第1弾、第2弾も好評だった同コラボの、2022年春夏物の注目点を取材しました。
事前に公開されていた商品の色やデザインのラインアップを見て、「昨年の春夏商品とあまり変わらないな」と感じていた人もいるかもしれません。しかし、同じような商品に見えて、実は素材や仕様などに細かなアップデートを加えているところが第3弾の最大のポイント。第1弾と共通する白、ベージュ、ブラウン、モカといったインナーウエアの色合いは、さまざまなスキンカラーの女性を美しく見せるために考えられたものです。それゆえ色展開を大きく変えることはしていませんが、より肌になじむように、昨年の商品とは微妙に色のトーンを変更しています。
昨年も人気だった“3Dニット”のシリーズでは、今回はドレスやストレートスカート、フレアパンツ、ノースリーブトップスを企画しています。トップスのVネックの曲線、ドレスやスカートの体のラインに沿うシルエットはいかにも「マメ」らしい表情。これらのニット類は糸にビスコースを混ぜることなどでシャリ感を出し、夏でも肌に張りつくことなく、より快適に着られるようにアップデートしました。
女性のライフスタイルを“内側から”支える
“3Dニット”に使用したこのシャリ感のある糸は、「ユニクロ」本体でもまだ使用していないものだそうです。通常、外部デザイナーと「ユニクロ」とのコラボでは、既存の素材を転用することが中心。「素材開発から行なっているのが今コラボの特徴であり、それだけ『マメ』デザイナーの黒河内(真衣子)さんが素材に重きを置いて当社と取り組んでいることを表していると思う」と広報担当者も話していました。キャミソールやタンクトップで採用した、シルク混の“エアリズム”素材も「ユニクロ」本体では使用していないもの。今コラボのために開発したそうです。シルクによって、通常の“エアリズム”に比べて肌あたりがソフトな印象。今コラボの反応を見て(そしてコストなどのバランスも勘案し)、もしかしたら今後「ユニクロ」本体の素材ラインアップに加わるのかもしれませんね。
あらゆる女性のライフスタイルに寄り沿う商品提案も今コラボが目指すものです。その考えを象徴しているのが、新たにラインアップに加わった吸水ショーツ。 “エアリズム”を身生地に使う点やクロッチ部分の3層構造は、「ユニクロ」本体の吸水ショーツのアイデアを生かしています。また、メッシュのトップスはキービジュアルではインナーウエアの上にそのまま着て透け感を楽しんでいますが、例えば“3Dニット”のノースリーブトップスやドレスの下にレイヤードすれば、肌の露出を抑えたい大人の女性にとっても強い味方になりそう。このように、年齢や人種を超え、さまざまな女性がそれぞれの暮らしの中で楽しめる商品ラインアップになっています。
一般的にコラボというと、一目で分かりやすいデザインに走るケースも多いですが、今コラボはユニクロが掲げる“LifeWear”(あらゆる人の生活を、より豊かにするための服)という考え方と、大量生産だからこそ出せるスケールメリット、そして黒河内さんの美意識が非常にうまく調和していて、「ユニクロに求められるコラボとはこういうものでしょう!」と個人的に強く感じます。ユニクロは定番アイテムとして毎年同じものを売っている印象が強いかもしれませんが、実はECのレビューやカスタマーセンターに集まる客の声をもとにして、定番商品であっても仕様やパターンに細かいアップデートを加えています。今コラボの「分かりやすい変化はあまりないけれど、微細にアップデートされている」というあり方も、まさにそういったユニクロのモノ作りが反映されています。思えば名品と言われる「+J」のシャツ、「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」のTシャツなども、同様に細かくアップデートを繰り返して名品になっていますよね。
今までの「マメ クロゴウチ」コラボコレクションを振り返り
「ユニクロ アンド マメ クロゴウチ」関連記事一覧
第1弾 2021年6月18日発売
>ユニクロと「マメ クロゴウチ」がインナーウエアでコラボ 6月18日から全18型を販売
第2弾 2021年11月26日発売
>「ユニクロ」×「マメ クロゴウチ」第2弾は11月26日発売 全9型を公開
第3弾 2022年4月29日発売
>ユニクロ×「マメ クロゴウチ」第3弾が4月29日に発売 シルク混エアリズムや吸水ショーツに注目
>ユニクロと「マメ」のコラボ第3弾 ヒット請負人MDに聞くこだわりの商品開発
第4弾 2022年11月11日発売
>注目の「マメ」コラボはシルクやウール混ヒートテックを開発 22年秋冬ユニクロ展示会から【後編】
>ユニクロ×「マメ クロゴウチ」2022秋冬の新作が11月11日に発売 カーキを加えた全21アイテムを公開
>ユニクロ×「マメ クロゴウチ」第4弾はウールやシルク混の“ヒートテック”新素材を開発
第5弾 2023年4月28日発売
>ユニクロ×「マメ クロゴウチ」23年春夏物は4月28日発売 シアー素材がポイントの23型
>「ユニクロ × マメ クロゴウチ」2023年春夏 宮本茉由がまとう透明感あるスタイル
第6弾 2023年9月1日発売
>「ユニクロ×マメ クロゴウチ」が23年秋冬で終了 最終コレクションを9月1日に発売
>さよなら「ユニクロ×マメ クロゴウチ」 最終コレクションの見どころはここだ!
>「ユニクロ × マメ クロゴウチ」最終章 モデル・ヨガインストラクターの池田莉子がリアルに役立つ肌見せコーデを提案!
>9月1日発売「ユニクロ × マメ クロゴウチ」2023年秋冬コレクションをレビュー&アーカイブを振り返り クリエイター・KARENの注目アイテムは?
J.フロント22年2月期は営業黒字43億円 今期は“攻め”の投資を拡大
J.フロント リテイリングの2022年2月期連結業績(国際会計基準)は、総額売上高(小売業の売上高に相当)が前期比13.8%増の8752億円、営業損益が93億円の黒字(前期は242億円の赤字)、純損益が43億円の黒字(同261億円の赤字)だった。営業黒字には子会社パルコを中心としたSC事業(営業利益20億円)、デベロッパー事業(同47億円)、金融事業(同19億円)など周辺事業が貢献した。
百貨店事業の営業損益は45億円の赤字。構造改革費用がかさんだが、前期(207億円の営業赤字)と比較すれば赤字幅を縮めた。総額売上高は同16.5%増の5558億円。上期(3〜8月)は前年同期比27.7%増と順調なペースで回復していたが、1月の感染急拡大以降は失速した。店舗別でみると、大丸神戸店は一貫して回復基調を維持しており、下期(21年9月〜22年2月)はコロナ前の20年2月期との比較でも3.3%の増収。好本達也社長は「(大丸神戸店は)周辺エリアと一体感のある店舗開発ができた好例。幅広い年齢層のお客さまに支持され、外商販売にも強い。これを一つのモデルケースとしていきたい」と話す。インバウンド客が激減した銀座においても、昨春大規模改装したギンザ シックスが20〜30代客の獲得が進み、21年12月売上高が19年同月を超えて過去最高となるなど、一定の成果を得た。
23年2月期連結業績は、総額売上高が前期比16.5%増の1兆200億円、営業利益が同23.9%増の210億円、純利益が同2.6倍増の115億円を予想する。同社は24年2月期を最終年度とする中期経営計画で、コロナ前への「完全復活」を掲げて営業利益403億円を目標値に定める。「これまでは先行きが見通せない中で守りに徹してきた。計画達成に向けてはギアチェンジが必要であり、攻めの投資を拡大する」と好本社長。23年2月期は基幹店を中心にラグジュアリーブランドや時計など高額品の品ぞろえを拡充し、外商販売を強化。「大丸松坂屋アプリ」を基軸にデジタルでの顧客接点拡大なども進める。
「WWDJAPAN」7月13日発売号は、京都・西陣織の老舗HOSOO特集です。「More than Textile」を掲げ、織物の可能性を拡張し、人々がまだ見たことのない西陣織の美を追求しているHOSOO。その探究の中で出合ったのが、江戸時代の絹(シルク)や大麻(ヘンプ)で織られた着物でした。その品質を現代に再現し、さらに超えることを目指し、絹、大麻ともに日本の在来種を用いて、原料生産から取り組むといいます。加えて、ソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめ、研究者や企業、職人らとの共創体制を構築。AIやロボティクスなど最先端の科学技術を活用しながら、素材が本来持つ個性を生かす工芸的なものづくりを実現し、日本ならではの多様な美を世界へ提示しようとしています。