ファッション

「エミ」のヨガウエアでかなえる多彩な着こなし 日常に活躍する「サスティナレッチ」の魅力

 マッシュスタイルラボの「エミ(EMMI)」は、クリアモードをコンセプトに“次世代のデイリーウエア”を目指すウェルネスブランドだ。女性像を描くだけでなく、製造工程の“透明性”も重視し、ブランド設立当初からサステナブルなマインドを根幹に持つ。2022年夏シーズンでは、環境に配慮した素材をアパレル全体の50%に使用。その代表ともいえるのが、旭化成と共同開発した素材「サスティナレッチ」だ。19年の誕生以降、数シーズンにわたり採用し続けている同素材の魅力とは?豊山YAMU陽子「エミ」ディレクターと、「エミ ヨガ(EMMI YOGA)」のアンバサダー中嶌ゆりに話を聞いた。

機能性とファッション性を
かなえる「サスティナレッチ」

 「サスティナレッチ」は、工場内で発生した廃棄糸などを原料に再利用した旭化成のリサイクルストレッチファイバー「ロイカ®EF」と、リサイクルナイロンを組み合わせたサステナブルなストレッチ素材だ。高い伸縮性に加え、UVカットや吸水速乾、接触冷感、ウォッシャブルなども兼ね備えており、「エミ」のヨガウエアに採用している。

 「『エミ』は、女性のウェルネスや幸せを考えながら、“芯のある女性”に焦点を当てた、長く着てもらえる商品作りを行っている」と、豊山ディレクター。中でもボディーラインが出るヨガウエアは、体を美しく見せるフィット感はもちろん、ヨガでよく使う体の部位のパターンにもこだわり、普段使いできるデザインやカラーを意識しているという。「伸縮性が高い『サスティナレッチ』だからこそ、機能性とファッション性を一緒に楽しめるクリエイションが可能になる」。

 今シーズンはブランドとして初めて数値も開示した。「何を引き算し、何を足し算して取り組むべきか、日々向き合っている。直近の目標は、サステナブル素材の使用率を65%に引き上げること。今後は『サスティナレッチ』の機能性を生かしたアンダーウエアも作ってみたい」と意欲を見せた。「ウェルネスブランドの代表として、先陣を切って持続可能なビジネスを体現していくことが使命だから」。

ファッション性を追求した
新作ワンマイル ヨガウエア

 「サスティナレッチ」を採用した新作では、よりデイリーウエアとして取り入れやすいデザインにこだわった。「これまでブラとレギンスの組み合わせが多かったが、今シーズンはおなかを見せることに抵抗がある人でも着用できる半袖トップスと膝丈のハーフパンツに挑戦した」と豊山ディレクター。さらに「欧米では、ヨガパンツを日常のファッションとして取り入れている女性も多い。リモートワークが定着した今、ハーフパンツで仕事をし、アフターファイブはそのままヨガに行くといった活用の幅が日本でも広まっていくはず」と続けた。

 カラーは、汎用性の高いブラックとモカの2色で展開。「黒をあえて作らないシーズンもあったが、黒はシーンを選ばない万能カラー。また『エミ』らしいクリアモードを実現するカラーとして、透明感のあるモカも作った。少しアッシュを足したベージュに近い色味で、太陽の重なりを感じる新色だ」。

 「エミ」のヨガウエアを長年愛用している中嶌も、「ヨガは柔軟な動きが多いので、着心地の良さはもちろん、汗をかいた後の速乾性や、ウエスト回りなどのストレッチ性を重視している」とウエア選びにこだわる。素材については、「『サスティナレッチ』は伸縮性が高く、薄手なのにフィット感がある。吸水性も素晴らしく、汗跡がつきにくくサラサラの肌触り。着ていることを忘れてしまうほどの着心地です」と魅力を語った。

ヨガウエアで多彩な着こなしを
ジャケットやスカートとも好相性

 「エミ」は環境への配慮やサステナビリティを前提としながらも、「心が高揚するファッションも諦めない。おしゃれを楽しみたいというポジティブなエネルギーが持つ可能性は大きい」と豊山ディレクター。新作は、ジャケットやスカートと合わせるスタイルがおすすめだという。「新作はアレンジがきくデザイン。ハーフパンツに、ジャケットやオーバーサイズのトップスを合わせるレイヤードファッションを楽しんでほしい。抜け感がある素材なので、スカートとの軽やかなスタイリングや、ワンピースのインナーに取り入れてヘルシーにも見せられる」。

 中嶌は、ヨガウエアを日常に取り入れたスタイルを目にする機会が近年特に増えたと語る。「ヨガのインストラクターや生徒も、レッスンの行き帰りでヨガウエアを着替えるというより、ほかの服と合わせて着られるようなスタイリングを好む人が多い。新作はコーディネートしやすいので、いろいろな着方が楽しめそう」。

日常に寄り添う「エミ」
2人が語る「サスティナレッチ」

PHOTOS:KOJI HIRANO
MOVIE DIRECTION:NORICHIKA INOUE
MOVIE CAMERA:SHINJI YAGI
MOVIE PRODUCER:RYO MURAMATSU
問い合わせ先
旭化成 ロイカ事業部
ロイカ営業部 テキスタイル担当
06-7636-3547