アウトドア・スポーツ用品販売のアルペンは今年4月、”ランコミュニティーブランド”として自社ブランド「アルペンラン(ALPEN RUN)」を立ち上げ、その直営1号店として4月24日、「アルペンラン メイジ パーク」を東京都・都立明治公園内にオープンした。従来アルペンが運営していた「アルペントーキョー」など主要店舗や「スポーツデポ」の総合スポーツショップではなく、“ランニングに特化しそれを楽しむ人たちが集まる場所”として、新しいコミュニティーを生み出す。これは、海外で「ナイキ(NIKE)」や「アディダス(ADIDAS)」「オン(ON)」などが運営し成功している「ブランドが生み出すランコミュニティー」を日本のスポーツ量販店が本格展開する試みと言える。
限定商品を取りそろえるほか
体験と科学的根拠でシューズ探しが可能
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「アルペンラン メイジ パーク」は国立競技場横の明治公園内に位置し、芝生広場が前に広がる、都心ながら緑を多く感じられる場所で営業する。近くにはカフェ店舗やサウナ施設などが常設されており、店舗に訪れた人たちが思い思いの時間を過ごすことができる。ランを目的として集まる人々のコミュニティを作る狙いにも合致した立地だ。店内に入ると、1階には「アルペンラン」オリジナルシューズやアパレル、各種グッズが展開されるほか、現在店舗でも人気の高い「オン」のシューズが窓面に広く並べられる。「アルペンラン」のアイテムは現在この店舗でしか購入できないが「全国各地から取り寄せの問い合わせも続いている」と広報担当者は話す。
2階では試し履きだけではなく気になるシューズを選び、近隣を走ってその感覚を確かめることができる。スポーツケアブランド「ザムスト(ZAMST)」の3D足型測定器“マイフットクラフト”も導入しており、自身の足のアーチの高さや足底部の形状など細かな足型を測定し、最適なシューズ選びやオリジナルインソールの制作に役立てられる。従来の店舗では実現が難しかった、体験と科学的根拠の両軸でのシューズ選びができるのもこの店舗の特徴だ。販売アイテムとしては、「ナイキ」や「アディダス」「アシックス(ASICS)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」など人気ブランドのランニングシューズのほか、トレイルランアイテムも取りそろえる。
長年の蓄積から生まれたシューズや
デザイン性の高いギアがラインアップ
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店舗で取り扱うアイテムの中でもまず目に止まるのは、「アルペンラン」オリジナル商品の豊富さだ。特に人気の高いシューズ“RS_#001”は、アルペンが各ブランドのランニングシューズを長く見てきた目で作り上げた”クッション性”と“レスポンス”の高さという相反する項目を高い次元で両立させることを目指した1足だ。シューズの中心部には軽くて屈曲に強い、反発性の高い素材“カルヴォ”を搭載。着地時のブレを防ぎ、ランニングに必要な剛性と安定性を支える。アウトソールは超臨界発泡(SCF)ソールを用い、従来の一般的なソール素材と比較して重量は半分、反発力は1.6倍という高いスペックを実現した。踵を安定させる深いヒールカップやエネルギーリターンの高いソールのローリング形状、高耐久エンジニアドアッパー素材も併せて、フルマラソンでサブ3.5〜4を目指す市民ランナーにとって必要な機能を詰め込んだシューズとなっている。オリジナル以外でも、店舗別注、限定コラボの各種ブランドのシューズも取り扱っている。
オリジナルアパレルは、ドッキングデザインのビッグシルエットでカジュアル然としたルックスながら、吸水速乾素材で脇下にベンチレーションを施したTシャツや、背面がパネルジャガードメッシュになった通気性のいいランニングに最適なリフレクティブプリントのTシャツ、ノースリーブなどランニングと普段の生活が共にあるコンセプトに沿ったものがそろう。トレイルランで人気の「ナイキACG(NIKE ACG)」や気鋭国内ブランド「エルドレッソ(ELDORESO)」などもユーザー指向に合わせてラインアップしている。
年間300日のランイベントを実施
自身のレベルや目的に合わせて参加可能
多くの独自性の高いアイテムを取りそろえる「アルペンラン」だが、その意義は先述した通りコミュニティーの形成にこそ存在する。当初から「週5日、年間300日のランイベント実施」を目標に掲げたように、すでに数多くのランイベントを実施した。初心者でも参加しやすい5km程度のモーニングランやナイトランから、自身の腕前を試したり人とロングライドを楽しめる10〜15kmのランイベント、各種新作シューズを試し履きしてその性能を楽しめる試走会など、目的やレベルに合わせて参加できるランイベントを開催してきた。ランニングはシューズとウエアさえ揃えば誰にでも始められる競技だが、1人で走り続けるだけでは持続が難しい。共に走る仲間と出会える機会を創出し、ランニングの魅力をより体感できるようにと生まれた店舗の特性が、多数のイベントに現れている。イベントには「アルペンラン」公式インスタグラムより申し込める。
人と繋がり、ランを文化として
広げる新たな業態への期待
近年のランニング市場は成長著しく、多くのブランドがその業績を伸ばしている。日本でも箱根駅伝や東京マラソンを始めとした注目度の高い大会も数多くあり、多くの人にとって関心が高い。一方で「ラン自体を楽しむ」コミュニティー形成がまだ発展途上であることも事実だ。ECサイト全盛の中で各店舗は売り上げを上げることだけではなく、ブランドの世界観や商品の魅力を伝える重要な目的として構成される。その発展形として、ランニング業界全体の繁栄を目的としてコミュニティを形成する「アルペンラン」が誕生したのは、1ブランドに特化した旗艦店にはない強みとも考えられる。顧客が集まる場を提供し、その体験価値がまた別の顧客を呼び、ひいては業界全体の規模が広がっていく。アルペン自身が新ブランド、新業態としてこれまでの店舗と別に位置付けるように、今後のイベントの拡充や新店舗の設立も含めて「アルペンラン」の生み出すランコミュニティーは成長していく。
アルペンお客さま係
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