マンガやアニメ、ゲームなどのジャパンカルチャーにビームス(BEAMS)ならではのアプローチで新たな提案をする「ビームス マンガート(BEAMS MANGART)」は、ショートアニメーション企画「Running Girl」の第2弾に参画する。同企画は「走る世界中の少女たち」をコンセプトに、音楽とランニング、アニメーションを融合させた映像作品を制作し、YouTubeや地上波など複数の媒体で展開するものだ。
「ビームス マンガート」が「Running Girl」に参加した背景には、ビームスが長年続けてきたアニメやゲーム、コミックとの協業が、近年アパレル業界で一般化してきていることがある。「アパレルにキャラクターなどのIPをプリントするようなコラボレーションの次の、新たな挑戦として、作り手と一緒に新しいコンテンツを生み出したいと考えた」と久芳俊夫「ビームス マンガート」ディレクター。「まだ誰もやっていない領域に、もう一度パイオニアとして踏み出したい」。
今回の作品では、原宿のキャットストリートやとんちゃん通り、表参道周辺を舞台に、高校生の主人公Michikoが憧れのインフルエンサーを追って街を走るストーリーを描く。90秒という短尺の中で東京の空気感やファッションのリアリティーを表現するため、ビームスは企画段階から深く関わった。「原宿を舞台にすることや、憧れのインフルエンサーがビームスの店舗にいるという設定も私たちから提案した。キャラクターのスタイリングや街並みの見え方まで意見を反映してもらい、通常のタイアップでは難しいレベルで作品づくりに関われた」。
これまでキャラクターのスタイリングなどでアニメ作品に関与してきたが、アニメ制作そのものに踏み込むのは今回が新たな試みとなる。「血の通った作品にしたいという思いを制作チームが丁寧に組み取ってくれた。これまでにない座組みでの映像体験になった」と手応えを示す。
今回の参画は、「ビームス マンガート」のリブランディングとも連動する。名称を「マンガート ビームス」から刷新し、ロゴやクリエイティブの方向性を再定義した。アニメ制作は、その象徴的な第一歩となる。
「今の市場は過去の人気作品を商品化する流れが強いが、セレクトショップとして、“今面白いもの”を見つけて提示することを大事にしたい。旧作だけでなく同時代の作品と並走しながら、新しい価値を広めていきたい」。