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「ハンティング・ワールド」の世界が見られる街 フィレンツェの旗艦店潜入レポート

 冒険家のロバート・M・リー(通称:ボブ・リー)が、装身具と夢を詰め込んで世界を旅したバッグが集う場所----。「ハンティング・ワールド(HUNTING WORLD)」がフィレンツェに設けたフラッグシップストアは、彼の人生と丁寧な手仕事ゆえ機能性抜群の基幹ライン"バチュー"の全貌が垣間見える空間だ。

 店内に入ると、そこはジャングルのよう。生い茂った草の影からは、「ハンティング・ワールド」が誇る3層構造のオリジナル機能素材"バチュー"のさまざまなプロダクトが"発見"できる。"バチュー"は、ボブ・リーが旅の必需品であるカメラやフィルムを持ち運ぶ道具として、さらに酷暑のアフリカから極寒のパミール高原までを旅する相棒として、長年愛用し続けたもの。その証拠に、店内にはボブが実際愛用した、「ハンティング・ワールド」のアーカイブも並ぶ。大きなボストンは、今でも持ち歩けるタイムレスなデザインで、フルベジタブルタンニンのレザーは、経年変化によりアメ色の輝きを放っている。

 フィレンツェは、"バチュー"を含む、「ハンティング・ワールド」の商品が生まれるクラフツマンシップの都。ブランド生誕50周年を祝った昨年、ヨーロッパのフラッグシップ1号店を構える街として選ばれた。本場ならではの環境と職人の手仕事で生まれた「ハンティング・ワールド」のアイテムは、時を経てもなお色あせないことを、創設者の愛用品を通じて教えてくれる町だ。