ファッション
連載 本明秀文のノットスニーカーライフ

本明秀文の“ノット”スニーカーライフ「経済はなんとなく」

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アトモスの創業者・本明秀文さんの独自の目線と経験から、商売のヒントを探る連載。2023年も残すところあとわずか。今年はコロナが収束。世界の移動が再開したことで、この連載のホームタウンである原宿にもインバウンドが溢れている。対面機会が増え、年末のこの時期は、数年ぶりの忘年会で毎晩慌ただしいなんて人も多いだろう。企業は業績が回復し、「数年ぶりに過去最高を更新」というグッドニュースを目にすることも多かった。今回は、そんな23年を振り返り、24年を大胆予想する。(この記事は「WWDJAPAN」2023年12月25日&2024年1月1日号からの抜粋です)

――ファッション業界の2023年は、売上高を31年ぶりに更新した伊勢丹新宿本店をはじめ、「過去最高」という言葉が飛び交いましたね。

本明秀文・アトモス創業者(以下、本明):売れているものは“高いもの”か“安いもの”で、その中間が売れていない。コロナ禍では外出が規制されていたから、“特別なもの”をECで買っていた。有名人が着用してくれれば、それだけで売れた。情報源がほとんどSNSしかないから、いわゆるインフルエンサーマーケティングに長けているブランドだけ売れていた。ECでは高いものではなく、数万円の適度に手が出せる“中間のもの”が売れていたんだよね。だけど、コロナが収束してから選択肢の多さに気付いた。中途半端なものは売れず、高くて良いものが売れ始めた。

――コロナ明けに、コロナ禍で強かったブランドとそうじゃないブランドの形勢が逆転しちゃったんですね。

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