「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、世界中のさまざまな工房を支援するプロジェクトを行なっている。“Bottega(ボッテガ)”とはイタリアで“工房”を意味し、小規模ながらもクラフツマンシップとクリエイティビティーにこだわったハンドメード製品を生み出す生産者を指す。
世界で注目される“Bottega(工房)”のひとつである「ボッテガ・ヴェネタ」によるこのプロジェクトの第1弾はイタリア国内で活躍する工房に焦点を当て、第2弾ではイタリア文化にインスピレーションを得た世界中の工房を取り上げた。第3弾となる今年は、中国のLiu Wenhui、台湾出身のアーティストCheng Tsung Feng、韓国のKitai Rhee、イタリアのモディアーノ社を選出した。
中国の無形文化財である木工技術の習得と保存に力を注ぐLiu Wenhuiは、中国古代の木造建築に着想した木製ブロックの研究・開発や設計を行なっている。
台湾出身のCheng Tsung Fengは、伝統工芸の文化を研究するアーティスト。その技術を守ると同時に、学んだ技術に着想したさまざまな大きさや形の作品を制作している。
凧職人であるKitai Rheeの工房は、ハンジ(韓紙)と呼ばれる紙と竹の棒から作る韓国の伝統的な凧“Bangpae Yeons(盾形凧)”の職人技を守り続ける韓国で唯一の工房だ。自ら韓国凧の保存協会を立ち上げ、凧作りのワークショップを開催するなど後進の育成にも力を注いでいる。
1868年にイタリアで創業したモディアーノ(MODIANO)社は、トランプ、タロットカードなど紙製品のデザインと製造を手掛ける老舗の工房だ。同社の技術はイタリア国内だけでなく海外でもトップメーカーとして知られている。
12月には「ボッテガ・ヴェネタ」のウェブサイトやニュースレター、そしてミラノ フラグシップのウィンドーを通じて、モノ作りを追求するボッテガたちにオマージュを捧げる。