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細胞ケアが新たなエイジングケアの潮流に 注目の成分・ウロリチンで細胞再活性化

  生物の種類によって個数や機能の差はあるが、私たちは細胞からできている。人間の場合、受精卵が分裂を繰り返して目や皮膚、肝臓などを形作りながら、なんと37兆個まで細胞が増加。細胞はいわば“人間の基本”なのだ。そんな体の源である細胞をケアする“細胞活性化”が今、新たな潮流として注目を浴びている。細胞の機能を高めることで体も肌も元気になるというが、その“細胞活性化”に欠かせないのが、ベリーなどに含まれる成分・ウロリチンだと世界的最新研究で解明。市場の期待も高まる中、大学発ベンチャーとして設立されたオートファジーGO(AutoPhagyGO)では、創薬や食品などの実用化を目指して企業との共同開発も進めているなど、細胞再活性化は最先端のエイジングケアとして関心を集めている。

“人間の基本”とも言われる
細胞の働きとは

  細胞はエネルギーやホルモンを作ったりウイルスと戦ったりとさまざまな役割を果たしているが、実は新陳代謝を行い、細胞そのものも日々生まれ変わっている。しかし、中には細胞内の組織が古くなって壊れたり、傷ついても回復力がうまく働かなかったりなど細胞の機能が低下してしまうことも。これらは、細胞内の新陳代謝が速やかに行われないことと、紫外線やストレス、汚染物質、食生活の乱れ、不規則な生活などが要因で発生した活性酸素が細胞のDNAを傷つけていることが原因だ。また、加齢とともに「細胞内の新陳代謝」「傷を修復する力」が下がってしまうために、細胞の機能低下も起こってしまう。だからこそ、体の根本から健康になるためには、機能が低下した細胞を再活性化して元気な細胞に戻す必要がある。

機能低下した細胞に必要な
「細胞再活性化」

細胞を活性化させる
注目の“ウロリチン”

  機能低下した細胞を回復させる働きを持つオートファジーとサーチュイン遺伝子。この2つの相乗効果を発揮する食品素材として、ブドウや赤ワインに多く含まれるレスベラトロールのほか、細胞再活性化素材として近年注目されているのがウロリチンだ。ウロリチンはポリフェノールの一種で、オートファジーの重要な働きである、壊れたミトコンドリアの除去を促進する作用が確認された食品素材。ウロリチンはザクロやベリー、ナッツ由来のポリフェノールを腸内細菌の働きで代謝されてできる成分であるが、産生能力には個人差があるため、これらの食品を摂取するだけでなくウロリチンそのものを摂取することが好ましい。

吉森保大阪大学栄誉教授も
実用化に期待の成分

  年齢と共にオートファジーの働きが弱くなるため、細胞の機能が低下します。つまり、細胞の機能を回復させていつまでも若々しく健康で長生きするためには、オートファジーの力を高めていくことが大切。一方、サーチュインも健康長寿に重要です。オートファジーとサーチュインの両方に働きかけ、細胞を再活性化させる素材の研究が進み実用化されていくことで、細胞から全身が元気になり、心も体も元気に過ごす毎日につながるのではないかと期待しています。また、細胞再活性化を促す“ウロリチン”や“レスベラトロール”といった食品成分を摂り入れることで健康長寿に寄与するのはもちろん、肌への効果も期待できます。そのほか、高脂肪食を控えたりカロリーを制限するといった食事法の変更や、ジョギングなどの運動を継続することも細胞再活性化につながります。

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一般社団法人ウェルネス総合研究所
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