東京・原宿のアートギャラリー「The Mass」は、9月5日から11月8日まで写真家ヴィヴィアン・サッセン(Viviane Sassen)の個展「Myriads」を開催する。
本展では、日本初公開となる未発表作品に加え、長期にわたって継続的に制作されているシリーズ“Frau Holle”も展示。単なる回顧的な展示ではなく、現在も進行中の探求の一端を提示する構成となっている。サッセンの30年におよぶキャリアの多層的なイメージ世界に触れられる貴重な機会となっている。
展覧会タイトルの「Myriads」(無数)について、サッセンは、「単純にこの言葉の響きが好きなんです……どこか古代的で、優雅な感じがして。それに、万華鏡のような、無数の可能性を示す言葉としても気に入っています。場所、顔、生きているもの、そして塵——写真がもたらす、尽きることのない可能性を表しているんです」とコメントする。
サッセンは、1972年オランダ・アムステルダム生まれ、同地在住の写真家で、幼少期をアフリカで過ごした経験から得た色彩感覚を作品の源泉とし、静物、ポートレート、風景など幅広い被写体を通じて、幾何学的な形態や身体表現の抽象化を特徴とする独自の視覚言語を確立してきた。代表的な写真集には、自身のルーツであるケニアを撮影した「Flamboya」(2008年)、光と影をテーマにした「Umbra」(14年)、女性のエネルギーに焦点を当てた「Of Mud and Lotus」(17年)などがあり、いずれも国際的に高く評価されている。
2011年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)の「New Photography」展に参加、13年には第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ「The Encyclopedic Palace」に出展。23年にはヨーロッパ写真美術館(MEP、パリ)で大規模な回顧展を開催し、24年には日本でもKYOTOGRAPHIEにて大規模個展を開催するなど、30年以上にわり国際的に活動を続けている。
開催概要
◾️写真家 ヴィヴィアン・サッセン個展「Myriads」
会期:2026年9月5日〜11月8日
時間:12:00〜19:00
休日:月曜日
会場:The Mass
住所:東京都渋谷区神宮前5-11-1
http://themass.jp/


