Fashion. Beauty. Business.
キャンプはバーチャルに置き換え可能か
バーチャルファッション、メタバースといった言葉を頻繁に耳にするようになってきました。本日紹介する1本目の記事も、「H&M」が発表したバーチャルファッションについてです。応募者の中から3名に、その人の画像とルックを合成したデータを提供するんだそう。当選して、画像をSNSに投稿したら話題になること間違いなしですね。
話は変わりますが、バーチャルファッションやメタバースの盛り上がりと、昨今大ブームのキャンプなどのアウトドアレジャーは、実は人間の同じ心理の表と裏なんじゃないかと感じています。バーチャルにドキドキしても、やはり動物として、フィジカルで自然に近づくような体験も本能的に求めているんじゃないかと。
バーチャル技術は今後さらに発展して、ますますリアルに迫ってくるでしょう。ただ、それによってリアルでフィジカルな体験・経験の価値は落ちることはなく、むしろより高まるはずです。「キャンプをバーチャルで済ませずに本当に山に行くなんて、お前の家すごいな!」みたいな会話を、数年後には小学生がしているかもしれません(笑)。そんなところに、ビジネスのヒントはありそうですよね。
「トーガ」がロンドン発ラジオ・プラットフォーム「NTS」とコラボ Tシャツやイヤホンケースなど全11型を発売

「トーガ(TOGA)」は、ロンドン発のグローバル・ラジオ・プラットフォーム「NTS」とのコラボコレクションを7月31日に発売する。「トーガ」各店舗、公式オンラインストア、楽天ファッションで取り扱うほか、7月31日と8月1日には東京・恵比寿のKATAでポップアップストアを開催。CHEE SHIMIZUらを迎えたDJイベントをはじめ、ポップアップと公式オンラインストアでのみ展開するスペシャルアイテム3型も限定販売する。
「NTS」コラボアイテム
スペシャルアイテム3型も
本コラボでは、「トーガ」2026年春夏コレクションに登場した黄色いチョーク風グラフィックロゴを配したアイテムを含む全11型を展開。 “Tシャツ”(1万3200〜1万5400円)、“スエット”(2万5300円)、“イヤホンケース”(2万2000円)に加え、「タビオ(TABIO)」とのトリプルコラボによる“ソックス”(2640円)などをラインアップする。
さらに、ポップアップと公式オンラインで展開するスペシャルアイテムとして、“スカジャン”(2種、各14万3000円)、“前掛け”(1万1000円)、“スマホリング”(2種、各2420円)をそろえる。
■「トーガ」×「NTS」ポップアップ
日程:7月31日・8月1日
時間:7月31日 15:00-22:30、8月1日 13:00-18:00
場所:KATA
住所:東京都渋谷区東3-16-6
アイテム一覧
NY発の注目ブランド「コルボ」 音楽とシャツ、そして日本をこよなく愛するデザイナーのビジョン
今、ニューヨークの洒落者が集まる店は? そう聞かれたとき、名前が挙がる店の一つが、ロウアーイーストサイドのセレクトショップ「コルボ(COLBO)」だろう。2021年、クリエイティブ・ディレクターのタル・シルバースタイン(Tal Silberstein)と、ライアン・ドハティ(Ryan Dougherty)が共同でオープンした同店は、店名がヘブライ語で“その中にあるすべて(everything within it)”を意味する通り、ファッションを軸に音楽、アート、コーヒー、ビンテージ家具が形作る空間。昨年は店舗に隣接するワインバーも完成した。
その濃密なクリエイティブ・コミュニティーは、店の枠を超えて広がっている。オリジナルブランドの「コルボ」は昨年9月、ニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中に非公式ながら親密な空間でショーを開催。卸事業にも乗り出し、単なる“セレクトショップのオリジナルブランド”の域を超えて拡張を続けている。グローバルで30強という卸先のうち、大半を占めるのは日本のショップだ。「日本文化にとても感銘を受けている」と語るタルが作る世界観は、日本人のファッションセンスや美的感覚と重なるところがあるのだろう。
そんな「コルボ」がこのほど、日本初となる常設のショップインショップをエストネーション六本木ヒルズ店1階にオープンした。来日したタルに、クリエイションのルーツとモノ作りに向かう姿勢を聞いた。
WWD:「コルボ」のインスピレーション源は?
タル・シルバースタイン(以下、タル):音楽は「コルボ」にとって、そして私自身にとって、とても重要な存在だ。スムースなジャズからアンビエントなエレクトロニックまで聴くし、制作時にはポストパンクをかけることもある。音楽は私にとってあまりに大きな存在だから、好きなジャンルを問われても一つには選べない。ただ、服の色も生地もシルエットも、すべては音楽に由来するスピリチュアルなエレメントが着想源だ。26年春夏も、制作が始まったときからアリス・コルトレーン(Alice Coltrane)の音楽を流すことを決めていた。彼女のスピリチュアル・ジャズは特に気に入っていて、レコードもたくさん持っている。彼女の音から着想したスピリチュアルな色——オレンジやライトブルー、ウォッシュを効かせたベージュを選び、素材を突き詰めた。
WWD:音楽に着想するクリエイションは、あなた自身のバックグラウンドと関係している?
タル:父はレコードコレクターで、DJでもあった。だから私は幼い頃からレコードに囲まれて育ち、同時に服にも関心があった。ニューヨークに移住したのも、クラブでありベニューでありバーでもある「パブリック・レコーズ(PUBLIC RECORDS)」で働くためだった。絵画の学校にも通ったし、ガーデニングもやっていた。音楽、ファッション、空間、体験、カルチャー。私のすべてのアイデアとビジョンを注ぎ込んだライフスタイルブランドが「コルボ」というわけだ。
WWD:シーズンごとのテーマはどう組み立てているのか。
タル:大枠のコンセプトは、「スピリチュアル」と「コンテンポラリーなラグジュアリー」の交差点を探ること。田園や自然と、シティライフはどこで出合うか?そう考えながらデザインするのはとても刺激的な作業だ。そうして出来上がった服は、ハイキングにも、朝のコーヒーにも、フォーマルなディナーにも着られるものになる。
そんな僕の考えを象徴するシグネチャーアイテムが、シャツだ。私にとってシャツは毎日着るステイプル(定番)。だから黒のシンプルなシャツ一枚を作るにしても、とてもこだわりが強いし、同じシルエットのシャツをかれこれ100枚くらい持っている(笑)。
「エストネーション」のためのエクスクルーシブアイテムもシャツを作った。超クラシックな「コルボ」らしいシルエットで、朝はコーヒーに、夜はディナーに着られる一枚。私自身とても気に入っていて、最近はいつもこれを着ている。生地はイタリアの倉庫で自ら手作業で見つけたデッドストックで、おそらく1980〜90年代のものだと思う。
WWD:ドライな色使いには、地中海のような空気も感じられる。
タル:その感覚は正しい。私はまさに地中海の出身だから、地中海文化はほぼ無意識のうちにインスピレーションの基盤になっている。26年春夏の生地はドライで、すべてイタリアでカスタム開発した特別なものだ。私は本当に生地が好きで、コレクションは生地から始まるし、生地からインスパイアされることも多い。大半はイタリア産で、一部は日本産。イタリアではミルと組んでカスタム生地を開発している。ナイロンとビスコースをつないでコールドダイ(冷染)でウォッシュ効果を出したり、裁断の前後に生地を染めてつなぎ合わせるアイスダイ(氷染め)でパッチワークのような表現を作ったり。ストライプもクラシックだけど少し奇妙で、チェックもチェックのようでそうでない。そういう「少しの違和感」のある質感を常に探求している。
秋冬は、ブランドらしさであるアーストーンのカラーパレットとスピリチュアルなエッセンス、オーバーサイズのシルエットは維持しつつ、もう少しダークなトーンが全体を覆うだろう。メインの拠点であるニューヨークの冬は本格的な寒さだから、その気温にも適応できるものを作っている。
WWD:現在の卸先はどのくらいあるのか。
タル:グローバルで30を少し超えるくらいで、その大半が日本だ。ほかはヨーロッパ、アメリカとカナダが少し。日本は私たちにとって最大の市場であり、私自身、日本という国にとても感銘を受けている。
特に影響を受けているのが、温泉文化だ。とてもスピリチュアルな体験で、心がリフレッシュされ、瞑想的でもある。日本に来るたび、瞑想のために箱根に行く。それに、服に対する日本人の注意深さ、クラフトとアイデアへのリスペクトは本当に素晴らしい。実は、初めて「服を作りたい」と思ったのは日本に来た時だったんだ。10代の頃、母と一緒に来日して買い物をして、「日本の服を集めたセレクトショップを開きたい」と思った。今はその逆で、日本で自分の服を売ることになったのだけれど、夢がかなった気分だよ。
WWD:拠点はNY。
タル:ニューヨークは強烈なエネルギーがあり、新しいものを実験できるオープンな場所で、コミュニティの文化が深く根付いている。あのクレイジーな場所に、瞑想的でリラックスした精神状態を持ち込めたことも、「コルボ」を面白くしている要因だと思う。最初は「ロサンゼルスの方がリラックスしているから、LAで開くべきかも」と考えたこともあった。だが、あのクレイジーな街の中にとても平和的な空間を作ったことが、結果的にブランドにとっても空間にとっても、良い化学反応を生んでいる。
WWD:ブランドの今後のビジョンを教えてほしい。
タル:一つは、「コルボ」という世界を体験できる「場」をグローバル規模で増やすこと。ロサンゼルスやヨーロッパ、あるいはニューヨーク内の別の場所かもしれない。それぞれのロケーションに適応させた形で、異なる体験を届けていく。そして最終的なゴールは、ブランドのすべてを包含して表現する壮大なプロジェクトの実現だ。「コルボ」を形作るファッション、音楽、スピリチュアル、シティ、ウェルネス——私自身とも重なるビジョンを、一つの大きな空間に収めたい。ホテル、瞑想センター、ファーム、アトリエ、スタジオスペース、ワインバー、ギャラリー……まだすべては決まっていないけれど、やりたいことは山ほどある。
「無印良品」が“発酵ふき取り化粧水”を発売 心地よいとろみで毛穴汚れや皮脂をやさしくオフ

「無印良品」は8月5日、発酵スキンケアシリーズの新製品“発酵ふき取り化粧水”を全国の店舗およびネットストアで順次発売する。同製品には、無印良品独自のうるおい成分“米ぬか発酵液”を配合。シリーズでは“発酵導入美容液”“発酵導入化粧液”“発酵導入エッセンスパッド”などを展開しているが、ラインアップをさらに拡充する。
“米ぬか発酵液”を潤い成分として配合
“発酵ふき取り化粧水”(300mL、1490円/詰め替え用270mL、1290円/携帯用50mL、390円)
同商品は、古い角質や汚れを取り除くプレ化粧水として使用する。7種のビタミン、8種のミネラルを含有する山形県産の米ぬかを発酵して得られる独自の潤い成分“米ぬか発酵液”をはじめ、ユーカリ葉エキスなどの潤い成分や角質ケア成分の乳酸を配合した。心地よくとろみのあるテクスチャーで毛穴汚れなどをやさしくふき取り、透明感のあるなめらかな肌へ導く。なお、300mLボトル本体には再生プラスチックを90%以上使用したリサイクルPET素材を採用し、店頭での使用済みボトル回収とあわせて、資源循環の取り組みを進めている。
「ルイ・ヴィトン」×VERDYのLINEスタンプと壁紙が登場 ウィンドーディスプレーに着想を得たおもちゃの世界観

「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、グラフィックアーティストのVERDYとコラボしたLINEスタンプ(全8種)とカスタマイズできる壁紙をリリースした。ブランド公式アカウントを友だち追加し、アンケートに回答することでダウンロードできる。期間は7月28日〜8月24日。
VERDYの世界観を落とし込んだ特別デザイン
本コラボのデザインは、現在「ルイ・ヴィトン」店舗で展開されているウィンドーディスプレーに着想を得て描き下ろしたもの。VERDYのキャラクター“VICK”と“VISTY”が、ブリキ製のビンテージトイにフィーチャーした世界観の中に登場する。
◾️LINEスタンプの配布期間:7月28日〜8月24日
使用期間:ダウンロードから180日間
>スタンプダウンロードURL
「ヴェレダ」が“アルニカ”シリーズにボディバターを投入 “スポーツ後のケア”から日常のリカバリーへ
オーガニックコスメブランド「ヴェレダ(WELEDA)」は10月8日、“アルニカ”シリーズから“マッサージボディバター”(150mL、5280円)を発売する。直営店、「ロフト」や「ハンズ」、「コスメキッチン」などで取り扱う。
誕生100年を迎える“アルニカ”シリーズは、これまで“マッサージオイル”を中心に、アスリートやスポーツ愛好家から、運動後のボディーケアアイテムとして支持を集めてきた。今回発売する “マッサージボディバター”は、オイル特有の使用感を好まない人にも取り入れやすいよう、濃厚でありながらべたつきにくいテクスチャーに仕上げた。
キー成分には、キク科の多年草植物であるアルニカのエキスを採用。アルニカに含まれるフラボノイドをはじめとする150種以上の成分に加え、白樺葉エキスやシアバター、カカオバターなど植物由来の油脂を配合し、肌に潤いを与える。ローズマリーとラベンダーの天然精油をブレンドした香りで、マッサージの時間を心地よく過ごす習慣を提案する。
日常のボディーケア需要獲得へ
南章弘「ヴェレダ」ブランドマネジャーは、「長時間のデスクワークやスマートフォンの操作、家事など、現代人は日常生活の中でも体のこわばりや緊張を感じやすい。スポーツ後に限らず、疲れを感じている人の体に寄り添いたい」と話す。ボディバターの投入により、スポーツ用途に加え、日常のボディーケア需要の取り込みを狙う。
アイウエアをもっと自由に、もっと楽しく アジア初「イジピジ」単独店が原宿にオープン
パリ発のアイウエアブランド「イジピジ(IZIPIZI)」はこのほど、原宿のキャットストリートに単独店をオープンした。これまでフランスを始めとした欧州主要都市を中心に出店してきたが、アジアではこれが初めてとなる。
20年来の友人3人でローンチ
90カ国に広がる販売網
「イジピジ」は2010年にパリで設立した。共同ファウンダーは、ザビエル・アグエラ(Xavier Aguera)、カンタン・クチュリエ(Quentin Couturier)、シャルル・ブラン(Charles Brun)の3人。南仏リヨンの高校で出会った友人でもある。3人は「もう20年の付き合いになるが、一度もケンカをしたことがない」と口をそろえる。飾らない人柄は、ブランドそのものを表しているようだ。チームメンバーからは、親しみを込めて「ボーイズ(Boys)」と呼ばれている。
経営面では、3人それぞれが優れた手腕を発揮している。売り上げは設立以来、2ケタ増を維持。26年現在で、卸を含めると90カ国以上に販売網を持つ。パリの伝説的なセレクトショップである「コレット(COLETTE)」に始まり、パリの老舗百貨店「ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)」、東京の伊勢丹新宿本店、ニューヨーク近代美術館「ザ ミュージアム オブ モダン アート(MoMA)」など、世界中の一流ストアで認知の拡大を図ってきた。
「Sunny」「Smart」「Simple」
「イジピジ」が大切にする3つの理念
「IZIPIZI」は英語のeasy-peasy(俗語で「とても簡単な」の意味)に由来する。「アイウエアブランドの名前がeasy-peasyと聞くと、『簡単に買える』『簡単に身に付けられる』など思い浮かべるかもしれないが、私たちにとっては、心の持ちようを表す言葉なんだ。『イジピジ』は誰もを受け入れられる、オープンマインドなブランドでありたい。『イジピジ』と声に出せば、自然と口角も上がる」。笑顔を引き出すためのブランドを運営していることを明かす。
「イジピジ」がデザインをする上で大切にしているのは、「Sunny」「Smart」「Simple」の3つ。「イジピジ」原宿店の階段にも刻まれたこの言葉は、デザインコードであると同時に、価格設定にも通じるブランドフィロソフィーでもある。「イジピジ」のアイウエアは1万円以下で購入できるものがほとんどで、比較的手を伸ばしやすい。そのため、複数本をコレクションする顧客もいる。価格帯を維持しながらも、デザインやクオリティーを妥協しない。そんな姿勢が世界中から支持を集めている。
誰もがお気に入りを見つけられる
ポップでカラフルなデザイン
「イジピジ」はサングラス、ブルーライトカット、チャイルド、スポーツとカテゴリーが充実しているが、元を辿ればリーディンググラスから始まった。「母がリーディンググラスを必要とする年齢になったとき、かけたいと思えるデザインがなかった。私も母にはスタイリッシュなリーディンググラスをかけてほしかった。元々3人でビジネスをしたいと考えていたこともあり、『イジピジ』を創設したんだ」。そのため、「イジピジ」のリーディンググラスはポップな色使いと洗練されたデザインが特徴だ。視力を補う矯正器具としてだけでなく、ファッションピースとして身に付けられる。
全てのカテゴリーを合わせて、毎年1300点以上のアイウエアを販売している。「イジピジ」原宿店も、限られたスペースにアイウエアが所狭しと並んでいる。「『イジピジ』は全ての人のものだ。赤ちゃん、子ども、ティーン、大人、シニアまで、誰もがきっとお気に入りの1本を見つけられる。そして、本を読むときも、仕事をするときも、バカンスを楽しむときも、あらゆるシーンにフィットする」。日本市場に向けた工夫も欠かさない。浸透しつつあるものの、目元でコミュニケーションを取る文化が根強い日本では、サングラスに抵抗感を覚える人も少なくない。そこで日本向けには、目元が自然に透ける明るめのレンズを用意した。現地のライフスタイルや価値観に寄り添う姿勢も、「イジピジ」の強みだ。
原宿キャットストリートの
新たなショッピングスポットに
1 / 5
グランドオープンに先駆けて7月8日、ファッション業界の関係者やインフルエンサーなどを招いて「イジピジ サマーパーティー」を開催した。ファウンダー3人を囲んだテープカットで幕を開けた夜、ゲストは「イジピジ」原宿店からほど近くにある串焼きのトランク クシ(TRUNK KUSHI)、カフェのセダイ コーヒー アンド ロースターズ(SEDAI COFFEE & ROASTERS)を巡った。夏本番を思わせる日差しが差し込む中、来場者は「イジピジ」のサングラスをかけながら、特別な1日を満喫した。
オープン日:7月9日
時間:11:00〜19:00
定休日:なし
住所:東京都渋谷区神宮前5-29-11
イジピジ
03-5715-3251
ブルーベル・ジャパンのCCOに日本ロレアル出身の成田浩明 ファッションとビューティの連携強化で再浮上狙う
フレグランスやコスメ、ファッションブランドの輸入販売を手掛けるブルーベル・ジャパンは7月28日、ファッション事業部と香水化粧品事業部を横断して統括するチーフ・コマーシャル・オフィサー(CCO)に日本ロレアル出身の成田浩明氏をCCOに迎え、リテールやマーケティング、デジタル・EC・CRMなどを統括することで新たなシナジーの創出を図ることを発表した。
同社はすでに経営体制も刷新しており、昨年7月にはセルジュ・グレベール(Serge Grebert)前社長が退任し、後任としてエマニュエル・ドゥ・プラス(Emmanuel de Place)=ブルーベル・コリア最高経営責任者(CEO)が日本法人も率いている。また石野久美子・香水化粧品事業本部 ゼネラルマネージャーと、井上保・ファッション事業本部 ゼネラルマネージャーは3月末をもって退任していた。
「ブルーベル・ジャパン 2.0」始動
ブルーベル・ジャパンは、ファッションでは「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」を中核に、ビューティでは「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN)」「ロジェ・ガレ(ROGER & GALLET)」などのフレグランスブランドを扱うほか、オーガニックティーの「クスミティー(KUSMI TEA)」の輸入代理や販売を手掛けている。
ファッション事業では近年「バルマン(BALMAIN)」の取り扱い終了に加え、「プラン C(PLAN C)」や「アリータ(ALIITA)」が三喜商事に移るなど、取り扱いブランドが減少。香水化粧品事業も市場環境の変化に直面している。かつては「クロエ(CHLOE)」“オードパルファム”や「ランバン(LANVIN)」“エクラ・ドゥ・アルページュ”など、長らくの歴史や知名度を持つ比較的手に取りやすい価格帯のフレグランスが安定した売り上げを支えていた。しかし近年はプレミアム・フレグランスの存在感が高まり、ブルーベル・ジャパンが強みとしてきた価格帯のブランド群は、以前ほどの存在感を発揮しにくくなっている。今年の1月末には、ブルーベルジャパンと密に連携してきたリチュアルズ・ジャパンが手掛けたオランダ発ライフスタイルブランド「リチュアルズ(RITUALS)」が日本上陸から1年半足らずで撤退するなど、新規ブランドの育成にも課題を抱えてきた。
同社は経営体制の刷新や成田CCOの招聘を踏まえ、新章「ブルーベル・ジャパン 2.0」を掲げる。今後は主力のフレグランスを強化しつつも、ビューティではスキンケアやメイクアップ、ファッションではレディ・トゥ・ウエアやアクセサリーの拡充を進めるほか、フード&ビバレッジ領域の拡大も目指す。その一環として、秋にはパリ発フレグランス「メモ パリ(MEMO PARIS)」の取り扱いを開始する予定だ。また先行して有楽町の丸井には同社が扱うフレグランスを集積した60㎡程度の新コンセプトストア「セントリウム(SCENTORIUM)」を構えており、既存の「ラトリエ デ パルファム(L'ATELIER DES PARFUMS)」の業態変更にも意欲的だ。
新経営体制で変革を推進
成田CCOは、日本ロレアルで「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「アルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)」「ランコム(LANCOME)」「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」などの事業部長を歴任し、ラグジュアリービューティ分野で14年以上の経験を持つ。今後は香水化粧品事業およびファッション事業に加え、リテール、ビジネス開発、マーケティング、デジタル・EC・CRM、小売りトレーニングを統括する。
グレベール前社長は2009年からブルーベル・ジャパンを率い、フレグランス事業の拡大やEC強化を推進したほか、ニッチフレグランスを含むブランドポートフォリオの拡充に取り組んだ。また、社内資格制度「パルファム ソムリエール」を通じた人材育成にも注力した。
ドゥ・プラス社長は以前、仏発グローバル旅行小売り企業ラガルデール・トラベル・リテール(LAGARDERE TRAVEL RETAIL)アジア太平洋地域のCEOを務め、新たな小売り手法やビジネスモデルの導入を通じて事業成長を推進。オペレーションの改善と効率化にも取り組んだ。ドゥ・プラス社長は、「ラグジュアリー業界は厳しい局面にあるが、チームの専門性と知見を強みに、ブランドパートナーとともに持続的な成長を目指す」とコメントした。
韓国発メイクアップブランド「ジョンセンムル」が米セフォラに進出
韓国のメイクアップアーティスト、ジョン・センムル(Jung Saem-mool)が手掛けるビューティブランド「ジョンセンムル(JUNGSAEMMOOL)」は8月21日、米「セフォラ(SEPHORA)」の公式オンラインストアおよび全米34店舗で販売を開始する。その後、セフォラ カナダへの展開も予定している。
ジョン・センムルは、韓国でメイクアップアーティストとして成功を収めた後、米サンフランシスコでファインアートを学んだ経験を持つ。米セフォラとの提携について、「米国は私にとって特別な場所。サンフランシスコで過ごした時間は、ファインアートとメイクアップを融合する転機となった。この提携は特別な意味を持つ」とコメントした。
展開商品は、“エッセンシャル スキン ヌーダー クッション”(32ドル=約5200円)、“アーティスト クッシャー ブラッシュ ブラー”(23ドル=約3700円)、“エッセンシャル ムル クリーム”(37ドル=約6000円)、“エッセンシャル ムル マイクロ フィッティング ミスト”(21ドル=約3400円)、“リッププレッション メタル セラム グロス”(26ドル=約4200円)など。
クッションファンデを武器に
北米で認知拡大
同ブランドは2015年に設立。アジア人女性向けの幅広いシェード展開を目指してスタートし、現在は米国でアマゾン(AMAZON)とコストコ(COSTOCO)のオンラインでも販売している。ニューヨークやロサンゼルスではブランド認知拡大に向けたイベントも開催しており、セフォラでの展開に合わせてジョン・センムル自身が渡米し、韓国で人気のクッションファンデーションの魅力を発信していくという。
25年には海外展開の資金などに充てるため、CLSAキャピタル・パートナーズ(CLSA CAPITAL PARTNERS)から3600万ドル(約58億円)を調達した。資金調達時の企業価値は3000億ウォン(約330億円)と評価され、売上高は約1100億ウォン(約121億円)と推定される。米国に加え、日本、シンガポール、タイ、香港、インドネシアなどアジア市場への進出を進めるほか、欧州やドバイへの展開も視野に入れている。
「フジロック2026」に4日間で12万3500人が来場 昨年から1500人増加
開催29回目を迎えた「フジロックフェスティバル’26(FUJI ROCK FESTIVAL'26)」は、7月23日の前夜祭から7月26日の最終日まで、4日間でのべ12万3500 人が来場した。
今年は国内外180組を超えるアーティストが出演。中でも25日に藤井風やXGが登場することも話題となり、土曜1日券、3日通し券が売り切れとなった。天候に関しては、前夜祭と1日目は雨も降らず、比較的過ごしやすかったが、2日目、3日目は雨が降ったり、止んだりで、レインウエアが欠かせない天気だった。その中でも、来場者は天候も含め、「フジロック」を大いに楽しんでいる様子だった。
来場者数
2026年
7月23日(前夜祭)が1万6000人
7月24日が3万4000人
7月25日が3万8000人
7月26日が3万5500人
4日間で12万3500人。
2025年
7月24日(前夜祭)が1万6000人
7月25日が3万3000人
7月26日が3万9000人
7月27日が3万4000人
4日間で12万2000人。
2024年
7月25日(前夜祭)が1万4000人
7月26日が2万6000人
7月27日が3万人
7月28日が2万6000人
4日間で9万6000人。
出演アーティスト(一部)
The xx
KHRUANGBIN
Massive Attack
Hi-STANDARD
Turnstile
藤井風
XG
会場風景
オフィシャル動画
Day1
Day2
Day3
「スターバックス」から初のカプセルトイが登場 人気メニューがモチーフのぬいぐるみチャーム全9種を発売

スターバックス コーヒー ジャパンは、人気のビバレッジやフードをモチーフにしたカプセルトイを発売する。日本上陸記念日の8月2日から、都内19店舗で“スターバックス ジョイフル カプセル”(全5種、各880円)を展開。また同日、スターバックス リザーブ ロースタリー 東京では、同店限定メニューをモチーフにした“スターバックス リザーブ ジョイフル カプセル”(全4種、各1100円)も発売する。
つなげて楽しむ手のひらサイズのチャーム
本アイテムは、「チャームでつながるあたたかさ」というコンセプトのもと、日本オリジナルデザインで制作。カプセルにはぬいぐるみチャームのいずれか1種類がランダムで入っており、付属するフックでチャーム同士をつなげられる仕様だ。
“スターバックス ジョイフル カプセル”(全5種、各880円)
“スターバックス リザーブ ジョイフル カプセル”(全4種、各1100円)
取り扱い店舗一覧
“スターバックス ジョイフル カプセル”(全5種、各880円)取り扱い19店舗
スターバックス コーヒー 池袋サンシャインシティ アルパ 1 階店*、スターバックス コーヒー グランスタ八重洲店、スターバックス コーヒー ルミネエスト新宿店、スターバックス コーヒー 新宿サザンテラス店*、スターバックス コーヒー 渋谷モディ店、スターバックス コーヒー 渋谷ストリーム店*、スターバックス コーヒー 東急プラザ表参道オモカド店、スターバックス コーヒー 渋谷パルコ店*、スターバックス コーヒー WITH HARAJUKU 店*、スターバックス コーヒー 東急歌舞伎町タワー店*、スターバックス コーヒー 表参道ヒルズ店、スターバックス コーヒー 銀座松屋通り店、スターバックス コーヒー 銀座 EXITMELSA 店、スターバックス コーヒー CIRCLES 銀座店*、スターバックス コーヒー GINZA SIX 店*、スターバックス コーヒー 銀座蔦屋書店、スターバックス コーヒー 東銀座店*、スターバックス コーヒー 銀座ファイブ店、スターバックス コーヒー 銀座1丁目店
※(*)店舗は、カプセルマシンで販売。販売方式は変更になる可能性がある
◾️スターバックス リザーブ ジョイフル カプセル”(全4種、各1100円)取り扱い店舗
スターバックス リザーブ ロースタリー 東京
「プラダ」「MSGM」「トッズ」新作を展示会で最速チェック 22-23年秋冬メンズコレ現地突撃リポートVol.4
ボンジョ〜ルノ!ミラノ最終日は最高気温8度、青く澄み渡る空が広がっております。本日は展示会を中心にミラノの街を駆け回り、夜の便でパリへと戻ります。素敵なコレクションを見られれば寝不足も吹き飛びます。最終日も張り切っていきましょう〜!
14:00 「ケーウェイ(KWAY)」
1965年創設のフランス発レインウエアブランド「ケーウェイ(KWAY)」が、ミラノでは初となるリアルのショーを開催しました。フランスとイタリアでは老若男女問わず親しまれているカジュアルなブランドです。パンデミック直前の2020年1月に「ピッティ ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)」でショーを行ってから、「フェンディ(FENDI)」や「サン ローラン(SAINT LAURENT)」「プレイ コム デ ギャルソン(PLAY COMME DES GARCONS)」とコラボレーションしてきました。
そのためショーで披露したコレクションは、商品のバリエーションを増やしてデザイン性を高め、ファッションブランドとしてのイメージをより強く印象付ける内容です。レインウエアはポンチョやパフ入りの軽いダウンで、ウィンドブレーカーは構築的な構造でドレスのように見せました。光沢のあるビニールのような表面のダウンはさまざまなボリュームで登場。シグネチャーであるジッパーの3ラインやイエロー、オレンジ、ネイビーの明るいカラーが鮮やかで若々しい印象でした。分厚いニットはウエアやボトムス、アクセサリーとしてルックに遊び心を加え、シアリングのディテールは高級感をもたらしました。
会場のフロントローを独占していたのはエディターではなく、10代後半〜20代前半のインフルエンサーたち。新路線は、機能性重視の合理的なワードローブと、SNS上での注目を求める若い世代には魅力的に映ったのではないでしょうか。
14:30「プラダ」展示会
昨日の「プラダ(PRADA)」のショーは、SNS上でかなりバズっていましたね。ファーストルックを飾ったカイル・マクラクラン(Kyle MacLachlan)の代表作であるドラマ「ツイン・ピークス(Twin Peaks)」の世界観と、今季の「プラダ」のクラシックなユニホームやグラフィックの雰囲気がオーバーラップし、ドラマのオープニング曲がずっと頭から離れません!
展示会場でルックを近くで見ると、マネキンからすごい威圧されているように感じました。アウターは全てショルダーパッド入りで肩が張り出し、ニットウエアもショルダー部分だけ縫い方を変えて肩幅を広く見せる工夫を施しています。ジャンプスーツのグラフィックを手掛けたのは、ラフ・シモンズ(Raf Simons)の長年のコラボレーターであるピーター・デ・ポッター(Peter de Potter)でした。ロボットモチーフのピアスは重いけど、間の抜けた感じがなんともかわいい!
16:00「トッズ」展示会
昨日デジタルで発表した「トッズ(TOD’S)」の展示会場へ行ってきました。映像はイタリア・トリノ近郊のリヴォリ城を舞台に、イタリア美術を象徴する歴史的建築物の中でコレクションを披露しました。ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)=クリエイティブ・ディレクターは「伝統と実験の融合により進化するイタリアの創造性からインスピレーションを得た」とコメントしています。彼が現職に就任してから2年間、クラシックなスタイルの現代的なアップデートに挑み続けていて好印象です。
今季は”イタリアン・ルーツ”がテーマとあって、控え目なワードローブに仕上げています。パッチポケットがポイントのシャツジャケットやシンプルなダウンジャケット、ライニングを取り外して保温性を調整できるトレンチコートなど軽量で凡庸性の高いアウターで、レジャーとアーバンの両方で着用可能なスタイルを提案します。トラックスーツのようにスポーティーなトラウザーとテーラードを合わせる手法は、今季のミラノで多く見られました。カラーパレットは、自然風景や建築物に触発された優しいアースカラーが中心。ウィメンズに比べると、メンズはまだクラシック寄りなようです。しなやかなレザー使いが毎シーズン見事なので、メンズでもレザーの作品をもっと見てみたい!
17:00「MSGM」
「MSGM」のコレクションは、昨日の展示会に参加し、今日は映像発表をチェックしました。服のモチーフにはマッシュルームやヘンプを使い、映像では現実と幻覚の境目が曖昧になるサイケデリックなムードを表現しました。マッシモ・ジョルジェッティ(Massimo Giorgeti)=クリエイティブ・ディレクターは今季、イタリア人建築家兼工業デザイナーのガエタノ・ペッシェ(Gaetano Pesce)が制作した数々のチェアから着想を得たそうです。ふわふわのフリースやテディベア生地、フェルトキルティングの質感は、まさに快適なチェアを思わせる肌ざわりのいい生地でした。
映像に登場したチェアは、イタリア高級家具ブランド「カッシーナ(CASSINA)」とのコラボレーション。今季は“快適さ”が重要なテーマの一つで、フーディーやショーツ、ワイドシルエットのトラウザー、内側前面にフリースをあしらったサンダルを中心に、「MSGM」は洋服と家具で私たちをリラックスした異世界へと誘い込みます。
「本日のジェラート」
1 / 1
空港へ向かう前に、グロム(Grom)で最後のジェラートをいただきました。グロムは一時期、日本にも店舗があったので知っている方は多いかもしれませんね。パリの自宅近くに店舗があるので、いつでも食べれるっちゃ食べれる味なのですが、なんだか最後は新しい店に挑戦するのではなく、慣れ親しんだ味を欲する気分なんです。フレーバーも、私の定番であるピスタチオ。安定の味に癒されて、冷たいジェラートで心が温まりました。明日から始まるパリ・メンズ・ファッション・ウイークの日記は、「WWDJAPAN」ヨーロッパ通信員の藪野さんへとバトンを渡します。ミラノと同じくビッグメゾンはリアルのショーを開催予定なので、藪野さんの現地リポートにぜひご期待ください!
記録的な熱波に見舞われた今季のメンズ・ファッション・ウイークは、価値観をアップデートする2つの意味での「解放」がキーワードになりました。1つは、堅苦しいイメージも強い伝統的なテーラードスタイルからの解放。もう1つは、「男はこうあるべき」という固定観念からの解放です。「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」や「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」に象徴される、繊細さや脆さを併せ持つしなやかなマスキュリニティー(男性性)の表現を起点に、メンズファッションの現在地を総括します。
