ファッション

グレン・マーティンスが「ディーゼル」での6年間に終止符 「メゾン マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターは続投

OTB傘下の「ディーゼル(DIESEL)」は、グレン・マーティンス(Glenn Martens)=クリエイティブ・ディレクターの退任を発表した。ミラノ・ファッション・ウイーク初日の9月22日に発表する2027年春夏コレクションが、最後のショーとなる。後任は追って発表予定。なお、マーティンスはOTBに留まり、25年から兼務してきた「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」のクリエイティブ・ディレクターを引き続き務める。

マーティンスは20年、「ディーゼル」のクリエイティブ・ディレクターに就任。1978年に創業したブランドの全盛期や2000年代初期を参照しながら、ユーティリティーやポップカルチャーの要素を取り入れた若さあふれるコレクションを打ち出し、ブランドの存在感を再び高めてきた。また、もともと「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」で培ってきたツイストやラッピング、テキスタイルの加工を大胆に用いるとともに、実験的な素材使いやトロンプルイユ(だまし絵)の表現を通して、デニムの可能性を探求した。近年は、ポップなプリントやコンパクトなシルエットから、より長めの丈感やテーラードスタイルへと表現の幅を広げ、若い世代だけでなく、より成熟した顧客へのアプローチも強化。コレクションに加えて、既成概念にとらわれない発表形式やコラボレーション、大胆な広告キャンペーンなどでも話題を集めた。

「ディーゼル」の創業者でもあるレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB創業者兼会長は、「グレン・マーティンスの『ディーゼル』への貢献は、並外れたものだった。彼はそのビジョンや才能、献身によって、ブランドの捉えられ方を変えるとともに、若い世代との強いつながりを築き、ブランドの未来に向けた基盤を確立した。また『ディーゼル』がこれまで大切にしてきたオープンな姿勢、エネルギー、親しみやすさを守りながら、再び世界のファッションをめぐる話題の中心へとブランドを押し上げてくれた。彼が成し遂げたすべてに心から感謝している」と、功績をたたえた。

マーティンスは1983年生まれ。ベルギー・ブルージュで育ち、2008年にアントワープ王立芸術アカデミー(Antwerp’s Royal Academy of Fine Arts)を卒業した後、「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」でキャリアをスタートした。13年には「Y/プロジェクト」のクリエイティブ・ディレクターに就任し、17年には「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award)」のグランプリを受賞。「ディーゼル」とは18年に実験的なカプセルコレクション「ディーゼル レッド タグ(DIESEL RED TAG)」で協業し、20年10月にブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任した。また、24年には「Y/プロジェクト」のクリエイティブ・ディレクターを退任(25年にブランドも終了)。25年1月からは、「ディーゼル」と「メゾン マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターを兼務してきた。

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