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「グッチ」親会社の18歳未満のモデル起用禁止に、「ルイ・ヴィトン」親会社が「NO!」

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、ライバルのケリング(KERING)が傘下ブランドのファッションショーや撮影に18歳未満のモデルの起用を禁止すると5月15日に発表したことに対し、「当社はそれに倣わない」と異を唱えた。

 「グッチ(GUCCI)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリングと、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などを擁するLVMHは、モデルの雇用関係およびウェルビーイングに関する憲章を2017年に共同で策定した。これには16歳未満のモデルを起用しないことや、16〜18歳のモデルには22時〜翌6時の勤務をさせないことなどが盛り込まれているが、ケリングの発表はそれをさらに進めたものだ。

 アントワン・アルノー(Antoine Arnault)LVMHヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、「17年に定めた憲章は非常にバランスの取れた内容であり、16〜18歳のモデルもそれによってしっかりと保護されている。児童心理学者にも意見を求めた結果、16〜18歳のモデルを起用することは問題がないと認識している」と述べた。同氏はベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者の長男で、妻はモデルのナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)。

 スーパーモデルのシンディ・クロフォード(Cindy Crawford)を母に持つ人気モデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)は、16歳でLVMHが擁する「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」や、ケリングが擁する「サンローラン(SAINT LAURENT)」など多数のファッションショーに登場。現在は17歳で、やはりLVMH傘下である「フェンディ」の広告に起用されている。また、ケイト・モス(Kate Moss)の娘リラ・モス(Lila Moss)は16歳になったばかりだが、LVMH傘下の「マーク ジェイコブス ビューティー(MARC JACOBS BEAUTY)」のキービジュアルに起用されている。

 アントワン=ヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージは、「現実に目を向けよう。ある一社が18歳未満のモデルの起用を禁止したところで、彼らが仕事を辞めるわけではない。ならば、保護された環境を用意したほうがいいのではないか。私は18歳未満のモデルの起用禁止には反対だ」と話し、「彼らを起用し続けることがわれわれの責任なのではないかとすら感じる」と付け加えた。