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慶大チームの研究成果が海外で脚光 AIを活用した廃棄物ゼロのパターンメーキング

“アルゴリズミック・クチュール”のイメージ動画

 H&Mの創業家一族による非営利財団、H&Mファンデーション(H&M Foundation)が主催する「第4回グローバル・チェンジ・アワード(Global Change Award)」で、日本のシンフラックス(Synflux)が同アワードの次点にあたるアーリーバード特別賞を受賞した。日本人の受賞はこれが初めて。

 慶應義塾大学の研究チームであるシンフラックスは、AI(人工知能)とアルゴリズムを活用して廃棄物ゼロの新しいパターンメーキングを提供する技術“アルゴリズミック・クチュール(Algorithmic Couture)を開発した。開発者は川崎和也、佐野虎太郎、清水快、藤平祐輔の4人。

 「四角形の布地に対して曲線を描き裁断する従来の方法は、生地の15%が廃棄される。日本の伝統的な直線裁断パターンをもとにして、身体の3Dデータに基づいて着用者の身体寸法ぴったりの型紙を自動作成して廃棄物を減らすことを目指した」とのコメントを発表した。

 型紙はテトリスのように四角形の集合体に最適化され、無駄な廃棄物が出ないというもの。コメントでは、「大量生産するのではなく、需要に応じてこのパターンテクノロジーを用いることで、生産効率を高めることを目指している。結果的に使用エネルギー量や廃棄物を大幅に削減することができる」とも述べている。

 シンフラックスのメンバーの多くは慶應義塾大学SFC准教授だった水野大二郎氏の研究室出身。なお水野氏は4月から京都工芸繊維大学の特任教授に転じている。

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