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TSI新社長はリストラから成長戦略へ転換できるか

 5月28日付で就任した齋藤匡司TSIホールディングス新社長は、石油の米エクソンや化粧品の仏ロレアルなど外資系企業でROE(自己資本利益率)重視を叩き込まれた経営のプロである。前期(2015年2月期)に初の営業黒字を計上したものの、低収益にもがくTSIをどのように変革するのか?

 「社長としてのグッドジョブはTSIの時価総額を最大化すること。私の野心と情熱の全てを注ぎ込む」。自らの役割についてそう語る齋藤社長は、入社以来、株式市場の反応に目を凝らし続けてきた。4月24の社長就任内定の発表日の終値は828円だったが、5月15日のリストラの発表、28日の社長就任を経て、6月4日の終値は913円になった。「株価を上げ、グッドジョブ、さらにはグレイトジョブと言われるようにする。先日の中期経営計画で発表した営業利益率7%(前期は0.55%)、ROE5%(同1.95%)を前倒しで達成したい。それがアパレル未経験の私を社長に抜擢してくれた三宅(正彦)会長への恩返しでもある」。

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 昨年12月の入社以来、真っ先に取り組んできたのがコスト構造改革だった。2011年6月に東京スタイルとサンエー・インターナショナルの統合によって誕生したTSIは、3年連続の営業赤字にもがいた。この間、「聖域なき構造改革」を推し進め、統合時61ブランド・2468店舗だった販売体制を、15年2月期には42ブランド・1570店舗まで縮小した。

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 だが、事業戦略本部長を兼任する齋藤社長はそれでも不十分と判断し、追加で「プラネットブルー(PLANET BLUE)」「レベッカミンコフ(REBECCAMINKOFF)」「ボディドレッシング(BODY DRESSING)」など11ブランド・約260店舗を8月末でやめると発表した。同時に、物流集約や生産における直接貿易の比率アップなど、グループのスケールメリットを生かした効率化を推進する。「売り上げ計画はともすれば希望的観測になりがちだ。だがコスト削減は実行すれば、必ず成果が出る。前期は営業利益9億円だったが、コスト削減だけで数十億円単位を積み上げられるはずだ」と言い切る。

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