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ホテル業界の富裕層への知見を活かせ

 ホテルとの共同開発品ですが、商品はアメニティではないようです。ホテル以外の販路を狙った、新ブランドのローンチです。

 この3年、一番大きな影響を受けたのはホテル業界でしょう。これまでの知見を、何が何でも新しいビジネスに繋げようという意気込みも感じられます。ただ、それこそ富裕層の全てを知っている人たちでもあります。組んだら、得るものは大きそうです。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

ロレアル、ホテル新羅とのジョイントベンチャーによる新ブランド「シヒョ」立ち上げ アジア発ラグジュアリースキンケア

 仏ロレアル グループ(L’ORÉAL GROUP)はこのほど、新ラグジュアリースキンケアブランド「シヒョ(SHIHYO)」を立ち上げた。ホテル新羅と投資ファンドのアンカー・エクイティパートナーズ(Anchor Wquity Psrtners)とのジョイントベンチャーであるロシアン(LOSHIAN)による事業で、ロレアルがジョイントベンチャーとして新ブランドを創設するのは今回が初めて。ブランド初の旗艦店「ソウルガーデン(Seoul Garden)」を、韓国の新羅ホテル内に今後数カ月以内にオープンする予定。

 「シヒョ」は、アジアの二十四節気からインスピレーションを得て誕生した。各季節の旬の時期に収穫したハーブを用い、科学的研究に基づき製品を開発。高濃度美容成分を含有する美容液やクリームなどのスキンケア製品と、シャンプーやコンディショナーなどの頭皮ケア製品をそろえる。独自成分「シヒョ24」は、24種類のハーブ成分を濃縮し米発酵水と高麗人参水を配合した特許取得済みの高栄養価成分で、全製品に使用した。

 同ブランドは、ロレアルの化粧品メーカーとしての知見とホテル新羅のラグジュアリーリテールのチャネル、アンカー・エクイティパートナーズの金融ビジネスにおけるフレームワークを活用する。シリル・シャピュイ(Cyril Chapuy)=ロレアル リュクス事業本部 プレジデントは、「自然に対する卓越した伝統の知恵と知識に根ざした『シヒョ』は、アジアのラグジュアリーな美を体現するブランド。科学に裏付けされた『シヒョ』は、特許取得済の独自成分により最高品質のスキンケアを実現するとともに、最高峰のラグジュアリー美容体験を提供する」とコメントした。

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NEWS 02

カネボウ化粧品の社長に前澤洋介エキップ社長が就任 エキップ社長続投は未定

 花王は2023年1月1日付で、前澤洋介エキップ社長がカネボウ化粧品社長、上席執行役員 コンシューマープロダクツ事業統括部門 化粧品事業部門長、モルトンブラウン会長に就任すると発表した。なお、エキップ社長の続投は未定。村上由泰カネボウ社長兼花王 常務執行役員化粧品事業部門長は常務執行役員 DX戦略部門統括に就く。

 前澤エキップ社長は、1963年11月10日、東京生まれの59歳。1986年立教大学を卒業後、鐘紡(現カネボウ化粧品)に入社。カネボウ化粧品 欧米マーケティング室 欧米マーケティンググループ統括マネジャー、マーケティング部門 国際マーケティンググループ統括マネジャー、スイスのKanebo Cosmetic Europe Ltd.代表取締役を経て、17年から現職となるエキップ社長、21年からコンシューマープロダクツ事業統括部門 化粧品事業部門 プレステージビジネスグループ長を務める。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月8日号は、2026年春夏シーズンのメンズ・リアルトレンド特集です。この特集は、国内アパレル企業やセレクトショップのクリエーションの“今”を捉えるために、毎シーズン続けている恒例企画です。今回は特に、「シャツの着こなし」に焦点を当てました。夏の暑さがますます厳しくなる影響もあり、26年春夏の欧州コレクションでは、シャツの見せ方がより自由で軽やかになり、着方そのものがクリエーションとして際立つブランドが目立ちました。その発想や潮流は、国内のリアルクローズ市場ではどのように解釈され、取り入れられているのでしょうか。