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ロックダウン状況下を生きる在仏日本人デザイナーやヘアスタイリスト6人の今

 新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、フランスでは3月17日正午からロックダウン(都市封鎖)が開始され、外出が規制された。外出が認められているのは非常に限られた範囲内で、花の都と呼ばれるパリでさえゴーストタウンと化した。外出規制は5月11日まで延長され、その後も国境封鎖、飲食店や公共施設の営業停止は継続で再開の目処は立っておらず、イベントや集会は7月中旬頃まで禁止。ロックダウン直後から精神面への影響や家庭内暴力など、2次、3次被害も報告されており、目を背けたくなるニュースが多い。

 しかし暗く長いトンネルの中でも、フランスの人々は出口の光を見失ってはいない。立ち止まって周りを見渡し、足元を見つめ直し、新しい時代へと向かう準備を進めている。このような状況下でフランスにとどまる日本人の多くは、異文化の中で学ぶことがあったようだ。職業や家庭環境の異なる6名の在仏日本人に、ロックダウン中の生活や今の思いについて聞いた。

竹内俊介(41)/「ルイ・ヴィトン」メンズ3Dデザイナー
「当初は他人事だったが、映画のようなことが現実に起きるんだなと」

Q.仕事への影響は?

A.2月中旬に行く予定だった日本出張が直前でキャンセル。ちょうど2021年春夏コレクションのリサーチが終わって、ファーストサンプルのデザイン&型出しの段階でテレワークになった。今はボティーやシーチング、パターン用紙などを自宅に持ち帰り、在宅でできる範囲の仕事を進めている。内容はいつもと変わりなく、デザインを考えたり、トワルを組んだり、パターンを引くなど。チームでチャットやビデオミーティングで毎日連絡を取り合っている。ただしデザインを進めてもイタリアの工場が停止しているため、量産もプレのセカンドサンプルも、発注していた生地もストップしている状態。チームはこの期間に有給休暇や代休を取って、週2〜3日だけ仕事をしている。

Q.在宅仕事がはかどるコツは?

A.いつまで続くか分からずスケジュールが立てられない状況で、必要な道具や材料が身の回りにないため仕事モードの切り替えが難しい。しかしあまり深く考えないように、好きな曲を大きめの音量で流しながら仕事している。また、気持ちを引き締めるために仕事中は家の中でも新しい靴を履くようにしている。

Q.自宅でどのように過ごしている?

A.ユーチューブ(Youtube)やネットフリックス(Netflix)を観たり、部屋の片付け、料理してワイン飲んだり、いつもと変わらない。窓が大きく眺めがいいのが救い。

Q.ロックダウン解除後、仕事面で生じる問題は?

A.解除された後も問題はあると思う。6月の21年春夏パリメンズがキャンセルになったため、今量産中のものとプレが止まっていてデリバリーが大幅に遅れるだろう。会社の売り上げが落ちるため予算がカットされ、僕の部署にも何かしら影響が出ると思う。それに対応しながら、与えられた範囲内で作っていくしかない。

Q.今後、自身が身を置く業界や仕事環境に変化はあると思う?

A.変化があるかどうかは分からないが、変わらないといけない。年に2回のコレクションと2回のプレコレクションのサイクルが、今の時代に合ってるのか疑問に感じる。常に周りの変化に対応していくしかないのでしょう。

Q.現在、最も懸念していることは?

A.新型コロナウイルスがいつまで続くのかということと、世の中の経済にどれだけ影響が出てくるのか。あと運動ができておらず、筋力がどんだけ落ちるのか。

Q.ロックダウン状況下で学んだことは?

A.当初は他人事だったが、映画のようなことが現実に起きるんだと感じた。近所では毎日20時になると誰かが音楽を流したり、みんなで拍手している。仕事のことばかり優先的に考えるのではなく、この状況でも冷静に、前向きに対応できる気持ちの余裕を持つことが必要なんだと思った。

アサミ・マエダ(34)/ヘアスタイリスト、既婚
「人に触れないと成り立たない職業の私が今、社会の役に立てること」

Q.仕事への影響は?

A.2月末のミラノコレクションでロックダウン寸前のイタリアに滞在していたため、パリコレ中に予定していた撮影が数件キャンセル(帰仏後、2週間隔離を求めるクライアントの分のみ)。日本やアジアからのクライアントも全てキャンセルになった。新型コロナウィルス収束までの撮影の見通しがなく、5〜6月に予定されていた「カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)」や全仏オープンの仕事は延期となり、6月のパリメンズもキャンセルになった。

Q.自宅でどのように過ごしている?

A.早寝早起きで、生活のリズムをできる限り変えないよう心がけている。暖かくてなってきたためバルコニーで朝食や昼食を取る時間が増えた。初めのうちは仕事道具や着物、洋服、身の回りの物の整理などをしていたが、最近は一日数本の映画鑑賞と、夫婦ともに料理が好きなためこの機会に手間がかかる料理にも挑戦している。そのほか趣味のガーデニングや、日本やアメリカ・ヨーロッパの友人とオンラインカフェやアペリティフをして気分転換している。

Q.ロックダウン解除後、仕事面で生じる問題は?

A.毎日手を動かす仕事のため、仕事のスピード感やカット、スタイリングの技術など、休んだことによって感覚的に鈍っている部分を徐々に取り戻していけたらと思っている。今後の課題としては、ファッション業界・美容業界に従事する者として、将来的に同じ状況に陥ったときにいかに仕事をストップさせず、社会に貢献していくのか解決策を見出すこと。

Q.今後、自身が身を置く業界や仕事環境に変化はあると思う?

A.今後さらに紙からウェブ媒体への仕事の移行が進み、撮影形態の多様化、細分化が予想される一方で、一件の撮影に当てられる予算は削減されている。今後さらにそれが加速し、人員が整理されて少人数での撮影が増える中、撮影全体のクオリティーの低下が心配。これら環境の変化に柔軟に対応するため、ウェブやネット関連の知識を身につけていくことが自分の課題。一緒に働くモデルやスタッフの方々や仕事に対して柔らかく誠実に向き合うことは、これまで通り大切だと思っている。

Q.現在、最も懸念していることは?

A.フランスは外出制限4週間目を迎えるが、収束の兆しが具体的に見えないことによりファッション業界が大打撃を受け、自身の職業を目指すきっかけになった雑誌や広告、カタログなどの紙媒体の仕事が減少すること。春に予定していた日本帰省がキャンセルとなり、日本での神前式の日程を変更せざるを得ないこと。

Q.ロックダウン状況下で学んだことは?

A.ファッション業界・美容業界の人間として社会にどう貢献できるのか――人に触れるという行為でしか成り立たない職業の自分がいま、社会の役に立てることは何なのかをあらためて考えるきっかけになった。次にメディアやSNSとの付き合いや向き合い方。自分の頭や心で今起きていることを考え、感じ、想像し、行動に移すことの大切さを学んだ。全世界が直面している問題のため、各国や地域による温度差や個人の見解や選択の違いをたくさん感じて受け止められたこと、またそれを柔軟に話し合える環境に感謝するとともに、学びを感じた。プライベートでは、毎日工夫しながら穏やかに過ごせる日々の幸せをあらためて感じている。

ブノワ諒子(34)/翻訳家兼ショールームセールス 既婚、息子(3)
「どんな状況下でもチャンスはある。変化に柔軟に対応していくこと」

Q.仕事への影響は?

A.翻訳業は基本テレワークのため、普段と変わりなく自宅で翻訳作業をしている。翻訳依頼は3月末あたりから徐々に減り、4月に入ってからかなり少なくなった。ショールームセールスの仕事も5月のプレ・コレクション、6月の21年春夏コレクションがなくなることが予想されるため収入はかなり減るだろう。パンデミックの前に、大きなプロジェクトの翻訳作業を完了しておいたのが幸い。

Q.在宅仕事がはかどるコツは?

A.息子の保育園が3月16日から閉鎖となり自宅で世話をしているため、仕事が普段よりはかどらない……。集中したいときは、夫に頼んで近所へ散歩に一緒に出かけてもらい、一気に仕上げている。

Q.自宅でどのように過ごしている?

A.基本的に生活のリズムは普段と変わらない。仕事量が減ったこともあり、空いてる時間はとにかくヨガ。インストラクターの友人が、インスタグラムで毎週水曜日にライブ配信しているヨガコースに参加したり、「デイリー・ヨガ(Daily Yoga)」というアプリで毎日1〜2時間ヨガをしている。ほかにも自宅の整理、読書、息子とお菓子作りを行っている。買い物は「ドライブ」というシステムを利用している。事前にオンラインで購入した商品を、指定された日時に車で取りに行くシステム。生鮮食品はなるべく地元の小規模なビオショップを利用して、大きいスーパーは避けている。

Q.ロックダウン解除後、仕事面で生じる問題は?

A.翻訳業は普段からテレワークのため、再開するにあたって特に問題はない。ファッション・ウイークでの仕事は今後どうなるか今の段階では見極められないが、徐々に翻訳業に専念していくつもり。

Q.今後、自身が身を置く業界や仕事環境に変化はあると思う?

A.今回の非常事態で、多くの人が自分の仕事のあり方を見直す機会になったと思う。私は基本的にテレワークのため、仕事方法には特に大きな変化はなかったが、フリーランスとして仕事をしている分、収入面にかなり影響が出ることを痛感した。反面、ロックダウン中に翻訳技術を向上させるために勉強したり、リサーチする時間が取れたりして、今後のモチベーションになった。どんな状況下でもチャンスはあるし、変化に柔軟に対応していくことが大切だと思う。

Q.現在、最も懸念していることは?

A.ロックダウンもすでに4週間が過ぎ、毎日息子の世話をしながら自宅で過ごすのに疲れが出始めた。この状態がいつまで続くのか今の時点で見通しがつかず、仕事量がいつから従来と同じ状態に戻せるかを懸念している。

Q.ロックダウン状況下で学んだことは?

A.日本人として、フランスや隣国イタリアの楽観的なラテンのメンタリティーから学ぶことは多いが、今回は裏目に出てしまったと思う。ただ、コミュニティー内にいるお年寄りの代わりに買い物をする若者など、さまざまな形でボランティアに関わる人たちの報道を見て、危機的な状況下でのフランス人の結束力を垣間見た。

黒谷愛(30代)/画廊ディレクター秘書 パートナーと同棲中
「認識することで、少しずつ自分の心が喜ぶことを探していけるようになった」

Q.仕事への影響は?

A.新型コロナウイルスの影響で、3月末から4月頭に参加を予定していた2つの大きなアートフェアが延期となった。最終的に1つは取り止めに、もう1つは6月上旬(変更の可能性あり)に延期が決まった。ロックダウン後、飛行機の減便により、以前より予定していた絵画の輸送が困難を極めた。3月末日までは自宅でテレワークを行い、4月1日から現在までは一時的失業のため一切の業務を行っていない。テレワークを行っていたときは、取引先の関係者とのコミュニケーションを重要視した。3月13日(金)までは通常の業務を行い、週明けにはいつもの通りに出勤をするつもりでいたため、締め切りがある業務の数々、特に必要な情報の獲得を取引先の力も借りて、迅速に行うようにした。

Q.自宅でどのように過ごしている?

A.主には家事をし、ほかの時間は読書をしたり、画集を見たりしている。テレワークを行うパートナーとともに、いつもと変わらない生活リズムで過ごしている。ロックダウンから最初の2週間は、生気を失ってしまったかのように、何かをしたいという感情を持てなくなってしまっていた。それがなぜなのか、理由はいまだに分からない。「これだけの時間がある」「今まで多忙でできなかったことに取り組めるよい機会」と頭では分かっていてもだ。以前から翻訳をしたいと思っていた本を取り出してきても、もっと知りたいと思っていた画家の画集を開いてみても、熱意を持つことができなかった。ただ無為に時間が過ぎることを望んでいたように思う。自身のこの状況をパートナーや友人、同僚に話したとき、程度の差はあれ皆が似たようなストレスを抱えていることが分かり、心が楽になった。認識するという行為はここで大きな手助けとなり、それから少しずつ自分の心が喜ぶことを探していくことができるようになった。

Q.ロックダウン解除後、仕事面で生じる問題は?

A.ロックダウン中に手をつけることができないでいた業務処理に追われると思う。また、6月には重要な展覧会やアートフェアが控えている。中止にならず、開催してほしい。長期間の静寂から急激に状況が変化すると予想し、今はしっかりと英気を養いたい。

Q.今後、自身が身を置く業界や仕事環境に変化はあると思う?

A.業界を問わず、世界規模の深刻な経済危機が待っていると考えている。どのようなことが起こるのか、今では現在のことでさえも分からないため、推測することはできない。とにかく現実をしっかりと直視し、希望を持って、頑張っていくしかないと思う。

Q.現在、最も懸念していることは?

A.この大混乱の後、文化事業並びに文化産業が社会でどれだけ必要とされるのかということ。フランス政府は、アートギャラリー、公共アートセンター、芸術家支援のために緊急基金(予算約2億4000万円)を設立した。ギャラリーに対する支援の基準を緩和し、延期されたアートフェアの参加ギャラリーに対する助成金は、すでに生じた経費を処理できるように支払われることが決まっている。しかしながらドイツやイギリスに比べると遅れを取っているように思われ、不安を感じている。ドイツのモニカ・グリュッター(Monika Grutter)文化大臣は早期段階から「現在の状況下で、文化は良き時代においてのみ享受される贅沢品などではないと認識しています。ある一定期間、文化活動を諦めなければならないとすれば、それがどれほどの損失であるかも、われわれは理解しています」と意思表明を行っている。彼女のこの言葉に、私は光をもらった。私たちは文化や芸術だけで生きていくことはできないけれど、それらを通じてそれぞれが美しいと感じた何かは、心の糧になる。きれいと思う印象が、3文字の“きれい”から無限に心の中で広がる経験を、社会が過小評価しないことを祈っている。

Q.ロックダウン状況下で学んだことは?

A.前向きに捉えて、新型コロナウイルスによって世界は新しい世界を描くチャンスを与えられたのではないかと思う。社会レベルでは、私たちはもっと謙虚に人間としての営みを立て直していく必要がある。個人レベルでは、各人が立ち止まり、考えるという行為を取り戻していくことが求められていると私は考えている。

小川慶(40)/シェフ 既婚
「自身のケアや家族との時間も、仕事と同じくらい大切なことだと感じた」

Q.仕事への影響は?

A.ホテルの厨房で働いているが、ホテルが営業停止のため出勤できなくなった。

Q.自宅でどのように過ごしている?

A.お菓子作りや料理をして、新しいレシピの試作に取り組んでいる。自分なりに時間を決めて、1時間やったら休憩するという形で、ダラダラとやらないようにしている。仕事仲間とは週に1回ビデオ会議をしている。

Q.ロックダウン解除後、仕事面で生じる問題は?

A.あると思う。今後、お客様と接するときは今まで以上に気を使わなければならないし、調理時はマスクや手袋を常時つけて、衛生面で徹底した配慮が必要になるだろう。

Q.今後、自身が身を置く業界や仕事環境に変化はあると思う?

A.よりいっそう地球環境を第一に考えなければならないが、それはよい変化だと思う。プラスチック問題や食材の廃棄問題は特に考えるべき課題。また、衛生面に関してもさらに注意を払わなければならないと思う。

Q.現在、最も懸念していることは?

A.飲食業界の低迷。特に個人でレストランを経営している方々は、今この時点で収入がなく家賃などを払わなくてはならない厳しい状況。ロックダウン解除後、経営が成り立たなくなるレストランがたくさん出るのではないかと心配している。

Q.ロックダウン状況下で学んだことは?

A.仕事環境と時間の価値について思うところがある。僕の職種は長時間労働で毎日仕事に追われて、個人の自由な時間がほぼなく、家族や自分のことに費やせる時間が持てなかった。しかしこの危機的状況で、自分自身をケアすることや家族との時間を共にすることも、仕事と同じくらい大切なことだと感じた。

ファビアーニ美樹子(34)/Galerie Mikiko Fabiani主宰アートディーラー 既婚、娘(2)
「夫と子どもがともに健康で、毎日笑顔でいてくれることが何よりも大切」

Q.仕事への影響は?

A.かなり出ている。付き合いのあるギャラリーは全世界でクローズし、アートフェアも軒並みキャンセルになり全てが停止状態。夫はリモートワークのできない立場で日々オフィスに出勤しており、ワンオペレーションで2歳児の育児と家事をせざるを得ず、私はテレワークでさえできない状態。

Q.在宅仕事がはかどるコツは?

A.子どもが起きる前にかなり早起きして仕事をしたり、おとなしく一人遊びかiPadに夢中になっているつかの間にメールを返したり、本当に基本的なことしかできていない。正直、未就学児や低学年の子どもがいる環境でのテレワークはパートナーの助けがなければ不可能ではないかと思う。

Q.自宅でどのように過ごしている?

A.子どもがストレスをためないように一緒に遊んだり、飽きないような工夫をしている。私が芸術教育学を研究していたこともあり、簡単な創作活動が中心。夫とは18時以降必ずアペリティフすることが日課。ただし、会話は新型コロナウィルス以外の話題に決めている。

Q.ロックダウン解除後、仕事面で生じる問題は?

A.他業種もしかりだが、アート業界はかなり厳しい状況になると思う。おそらく、投資目的としてお付き合いしている顧客層が、変化するのではないかと考ている。弊社は、プライマリーはすでにオンラインでの作品販売に重きを置いており、路線は変わらない。セカンダリーの顧客に関しては、前述したように変化が強いられるため、新たな顧客開拓が必要になるかもしれない。フランスはいつまでロックダウンが続くか分からず、先の見通しがつかず、展覧会などについては経費をできるだけ削った方法を検討している。

Q.今後、自身が身を置く業界や仕事環境に変化はあると思う?

A.アート業界の未来――アートフェアは難しい立ち位置になるかと思う。どのディーラーも口にしている通り、デジタル化が著しく進むだろう。ただアートと一言で言っても業界は幅広く、全てがデジタル化というのは不可能で、それぞれの判断がビジネスを左右するのではないか。私の仕事環境としては、プライベートビューイングというクローズドな形と、オンライン重視での作品販売という方法を変える必要がないと考えている。単にデジタル化と言えど、お客さまとのコミュニケーションの上で成り立つ信頼関係がこの仕事ではとても大事。その考え方は変えずにさまざまなコミュニケーションツールを使用しながら、デジタルな部分とアナログでしかできない部分を見極めて対応できればと思う。

Q.現在、最も懸念していることは?

A.どのように不況を乗り切るか、小さな会社のオーナーとして非常に不安。プライベートにおいては、いつまで続くか分からない状況下で子どもの成長に影響を与えていることがとても心配。

Q.ロックダウン状況下で学んだことは?

A.当たり前のことができなくなることで、自分の中にも変化があった。前述したように、仕事もまともにできない状況、さらには今後の見通しが立たない不安な環境でも、夫と子どもがともに健康で、毎日笑顔でいてくれることが何よりも大切だと感じた。こういった価値観を共有できる家族がいることが、何よりも幸せだと認識できたのはありがたいこと。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける