ストアという空間にとらわれず、
可能性のある場を作る
ディレクター・畑仲英司

 “PIAGET POLO S”のテーマである“Play a different game”になぞらえて、「WWD JAPAN.com」も独自に選んだ時代を変えうる5人の若きゲーム チェンジャーを取材した。

未完成の余地がある空間に
コミュニケーションは生まれる

 畑仲英司ホログラム社長は肩書きやジャンルに縛られず、常に新しい空間・プロジェクトを作り続けるディレクターだ。近年も「H&M」と「バルマン」のコラボイベントや「アン ドゥムルメステール」ストア企画、富士フイルム“チェキ”と東京6ブランドとのコラボ商品ディレクション、その他店舗の内装やイベント、ブランディング、コンサルティングを手掛け、現在もインテリアブランド「カッシーナ」のプロジェクトを進行中だ。「自分はディレクターの立ち位置。プロフェッショナルな人びととクライアントをつなぎ形にすることが仕事」という。彼のモットーは“未完成な場所を作ること”だ。「未完成な余地があれば、そこにコミュニケーションは生まれる」。

 「物質的に飽和状態でも、それらが形作る業態やサービスが持つポテンシャルはとても高い。物と時間、デジタルやサービスに限定性をもたせることで“買う”という体験は進化する。その一つがイヴェンチュアルな店舗。『アイドル』も、毎日が中身の違う店舗運営だと思っている。毎日違ったお店がその日限りの“コト”を提供する。何か違和感を感じたとき、そこには何かヒントが隠れている。その“?”には可能性があふれている。これからはモノとともに体験ができる場所を作りたい」。

PROFILE:HOLOGRAM代表。イベントプレイス「アイドル(IDOL)」とセレクトショップ「アイコン(ICON)」をプロデュース。ディレクターとして数々のプロジェクトを手掛ける

Photos by KO-TA SHOUJI

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