皆さん、こんにちは。今、ロンドンにいます。
2017年春夏ロンドン・メンズ・コレクション
というのも、始まりました2017年春夏シーズン!ウィメンズに先駆けてメンズは、ロンドンから、フィレンツェ、ミラノ、パリ、そしてニューヨークと続き、7月中旬にはその大半がコレクションを発表します。ということで今シーズンも、すっかり恒例になった21泊23日のヨーロッパ4都市出張をスタート。一週間ほど帰国し、そのあとはニューヨークに向かいます。ちなみに、今回の荷物は46キロ!春夏なので、まぁ、こんなモノでしょう(笑)。
というワケでこれから4週間ほど、みなさんにはこの【メンズコレ連載】にお付き合いいただければ、と思います。日々更新するコラムの最後には、今回もまた、独断と偏見で決めるコレクション・ランキングのオマケ付きです。ちなみに、このウェブサイトでは、さまざまなブランドのルックやレポートを公開しています。そちらもお楽しみに!
さて、2017年春夏メンズにおける、一番のニュースは何でしょう?初回の連載は、そんなお話しからスタートします。ブランドでしょうか?トレンドでしょうか?それとも、昨年あたりから話題の“すぐ買えるコレクション”?
いえいえ、2017年春夏メンズ最大のトピックスは、「メンズコレは、このままメンズコレとして続くのか!?」です。
意味の分からない人も大勢いるでしょう。ということで、少し解説してみたいと思います。
2017年春夏メンズは、これまで当たり前のように参加していたメゾンの“離脱”が相次ぎ、残念ながら、その規模は若干小さくなりました。たとえば、ロンドンでは「バーバリー プローサム」や「トム フォード」が“すぐ買えるコレクション”発表のためランウエイショーの開催意義と日程を変更。6月のメンズコレから距離を置きました。そしてミラノでは昨秋デザイナーを変更した「エルメネジルド ゼニア」や「ブリオーニ」などが、今回は参加を見送り。さらには「ボッテガ・ヴェネタ」や「アントニオ マラス」など、今回は9月にウィメンズと一緒にメンズを発表するブランドも増えそうです。そしてパリを含む各都市では、ランウエイショーやプレゼンテーションの規模を縮小したり、残念ながら今回は不参加を決めたりのブランドも増えています。その背景には、もちろん景気の低迷があることでしょう。
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ロンドン・メンズコレ会場の雰囲気
実際現地に来てみると、ロンドンメンズは今回、かなりコンパクトになりました。まず会場は、これまで3カ所だった公式会場を1カ所に集約。そしてほぼ毎日、20時には最後のショーが終わってしまいます。公式会場も、写真の通り、ちょっと寂しげ……。各ブランドがランウエイに送り出すルックの数も減少傾向です。ショー会場の入り口で配られたり、フロントローに置かれていたりの“お土産”も減っています(笑)。
そして何より印象的なのは、自分も含め、ロンドンにやってきた人々の“熱量”がなんとなく未だ最高潮に達していないこと。会えるハズの人に会えなかったり、ちょっぴり余裕があるせいでボ~ッとしてしまったり、ムラカミ、まだエンジンがかかり切っておりません(焦)!ダメなのはわかっているのですが、そんなカンジなんです。
“すぐ買えるコレクション”に移行するブランドが増えるかどうかはわかりませんが、メンズとウィメンズを同時発表するためウィメンズのファッション・ウイークへの参加を決めたり、懐事情ゆえ規模を縮小したりのメゾンは、これからも相次ぐことでしょう。となるとこのままでは、メンズコレは、今のようなメンズコレとして続かないかもしれない……。そんな考えが、頭にふとよぎります。今季のメンズは、1つのブランドや1つのトレンドなんかよりもはるかに大きな、組織や体制としてのメンズコレに思いをはせる、そんなシーズンになりそうです。
これまで当たり前だったことが、当たり前ではなくなりかけている。これは、ファッション・ウイークに限らず、業界全般にいえることです。たとえば、これまで業界では当たり前だった展示会というイベント。最近、特にヤングカジュアルのゾーンを中心に、この展示会を開催しないブランドやセレクトショップが増えています。開催しない理由を尋ねると、「なかなか反響が得られないから、雑誌への出稿は減っている。すると出版社は、展示会になかなか来てくれない。来てくれても、大きく取り上げてもらえることは少なく、反響はますます小さくなっている。だから、展示会を開く意義が見えづらい」というお話でした。衝撃的。ヤングカジュアルが展示会に疑問を抱いているように、ブランドやデザイナーは現状のファッションショーやファッション・ウイークに疑問を抱いています。
ということで、今回の出張の目的は、「21世紀にふさわしい、発表の方法」を考えること。これに決めたいと思います。
次ページ:【オマケ】超私的コレクション・ランキング!
【オマケ】2017年春夏も挑戦!?独断と偏見で決める、超私的コレクション・ランキング
今年も、拝見したランウエイショーとプレゼンテーションを対象に、独断と偏見だけに基づいたコレクション・ランキングづくりに挑戦します!上位に食い込むブランドはいずれも、「ブランドらしい」「新しい」「受け入れるマーケットがありそう、もしくは作ってくれそう」「業界全体を次のステージに押し上げてくれそう」と期待するところ。もちろん、「カワイイ」や「単純にスキ」という直感もランキングに影響します(笑)。さぁ、今季の1位はどこでしょう?
初回コラムの対象は、ロンドンメンズ2日目までのブランドです。まず「クレイグ グリーン」は、ヒモがダラダラ垂れ下がるスポンテニアス系ブランドから一歩抜け出し、珠玉のコレクション。「ケイスリー ヘイフォード」は引き続き、異なるカルチャーのミックスが上手です。
1.クレイグ グリーン
2.ケイスリー ヘイフォード
3.ナイジェル・ケーボン
4.マッキントッシュ
5.アストリッド アンデルセン
6.トップマン デザイン
7.コモン スウェーデン
8.イー トウツ
9.MCM × クリストファー レイバーン
10.アギ & サム
11.オリバー スペンサー
12.ルー ダルトン
13.ハウス オブ ホランド
14.ナジール マザー
15.ボビー アブリー
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