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きっかけは「トライアンフ スラクストン」

私の趣味はバイクで、SRをノートン風にカスタムしたバイクに乗っています(バイクに詳しい方には、これだけで「相当なバイク好きだな」と分かってもらえると思います)。一般的に、男子は高校生くらいでバイクに興味を持ち、大人になるにつれて車に移行していく、というのが有りがちな流れです。ところが私は、大人になるまでバイクに全く興味がなく、社会人になってからバイクデビューしたんです。きっかけは、今はなきお台場のショッピングモール、「ヴィーナスフォート」で行われたレーシングカーの試乗イベントでした。

「ヴィーナスフォート」にはトヨタのショールームが入っていて、長い直線の試乗コースがありました。その試乗コースで、本物のレーシングカーに乗れる、というイベントでした。もちろん運転するのはプロのドライバーで、参加者はレーシングスーツを着て、助手席に乗せてもらえるというもの。私は「面白そう」と思って参加したのですが、ふと気付くと、順番待ちの列に並んでいたのは大半が小学生で、大人は私一人。気付いたときには後戻りできず、かなり恥ずかしい思いで試乗したのを覚えています。

レーシングカーが出していたスピードは110~120km。それでも地面に這うような低い車体でそのスピードはかなりの体感です。ところが私の時は、大人だったのでドライバーさんが気を遣ってくれたのか、それとも「ビビらせてやろう」と思ったのか、メーターに表示されたスピードは何と175km。私はそこで感じたスピート感とG(シートに押さえつけられるような圧力)に魅了されてしまい、その感覚をもっと味わいたいと思い、帰り道にバイクショップに寄ったのを覚えています。

そのバイクショップで1台ずつ見て回り、1番かっこ良かったバイクが「トライアンフ スラクストン」でした。その魅力を一言でいうと、“クラシックとスポーティの融合”。車体はクラシックで、タンクのカラーリングがスポーティなど、ハイブリッドで独特な雰囲気があるんです。文章が長くなってしまい恐縮ですが、その「トライアンフ」が、何と「ホワイトマウンテニアリング」との共同プロジェクトを発足させるそうで、要注目です。

「WWDJAPAN」 ヘッドリポーター
中村 慶二郎
NEWS 01

「ホワイトマウンテニアリング」がバイクメーカー・トライアンフと共同プロジェクトを発足

バイクメーカーのトライアンフ モーターサイクルズ ジャパンは、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」との共同プロジェクトを発足させることを発表した。

本プロジェクトは、新たなバイクカルチャーのスタイルを提案することを目的とし、「ホワイトマウンテニアリング」の相澤陽介デザイナーが提唱する“服を着るフィールドは全てアウトドア”という考えに、トライアンフの大貫陽介代表が深く共感したことで始まった。

トライアンフの大貫代表は本プロジェクトに際し、「『ホワイトマウンテニアリング』の相澤さんが提唱されている“服を着るフィールドは全てアウトドア”は、まさに我々トライアンフが目指すバイクカルチャーへの姿勢とそのまま重なるコンセプト。街中であろうと、大自然の中であろうと、バイクに跨ることは、その周囲と一体になって、五感全てで楽しむことにほかならない。トライアンフは、英国の伝統を基にしながらも、単なる二輪車メーカーに留まらない、その地の文化を育むブランドでありたいと考えている。そんな我々にとって、『ホワイトマウンテニアリング』さんとの共同作業で新たな提案を作り上げていくことは、私たちの姿勢を具体化し、刺激的、かつ素晴らしい機会だと思っている」と述べた。

また「ホワイトマウンテニアリング」相澤デザイナーは、「このプロジェクトのお話を聞き、オートバイとファッションの新しい形での提案ができると確信した。なぜなら最近の私の開発姿勢として、ファッション性と機能性のバランスを考えた時、オートバイ走行の環境こそ、まさにそのファッション性と機能性を証明する事の出来る究極のテスト環境であると考えていたから。防寒、防水性、耐久性などをテストするときに、エベレストやモンブランで行うことは難しいが、高速を時速100kmで疾走するオートバイの環境であれば、すぐにでもテストが可能。機能を通じて、ファッションを生み出す。またトライアンフさんの新たな中型バイク、“SCRAMBLER 400 X” との連動性など、このプロジェクトから、どんな製品が生み出されるか、私自身とても興奮し、大きな期待を感じている」と語った。

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NEWS 02

「メルカリ」でホットなアイテムは? ハッピーセットの50周年キティが大人気(2023年12月)

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フリマ市場で圧倒的な地位を築く「メルカリ(MERCARI)」で取り引きが活発なブランドは何か?1カ月の取引数が前月と比べて大きく伸長したブランドを、伸長率と共にランキング。12月はダウンコートで不動の人気「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」がメンズ・ウィメンズ共に堂々の1位。「パタゴニア(PATAGONIA)」「カナダグース(CANADA GOOSE)」「アグ(UGG)」など防寒に強いブランドがランクインした。メンズ取引数4位の「オカモト」はあったかソックス需要、5位の「ベアー」はアメリカブランドでダウンが人気、7位の「グロウ」は加熱式タバコブランドだ。コスメでは、美容系ユーチューバーによるブランドが1位に輝いた。

検索数の上昇率で注目は、おもちゃ・ホビー。「マクドナルド」のハッピーセットにつていた50周年記念のハローキティがめちゃくちゃ探され、ハッピーセット以上の価格で取り引きされていた。

なお、ランキングのブランド名や検索キーワードは「メルカリ」のタグに準拠する。取引数ランキングは取引数100未満のものは含まない。おもちゃ・ホビーはトレーディングカードを含んでいない。

メンズ取引数上昇率(前月比)

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。