ビューティ

令和も健在!Tajimaxに聞く、懐かしさ満載の平成ベストセラーコスメ

90~00年代の平成カルチャーがリバイバルしている今、懐かしさを感じる平成コスメが再注目されている。国内外のビューティブランドが“Y2K”を意識したコスメを販売したり、伊勢半本店・紅ミュージアムでは「平成のギャルメイク-伊勢半コスメもみんなキラキラでピカピカだったころ」をテーマにY2Kコスメのミニ展示を開催したりなど、Z〜ミレニアル世代を中心に話題に。そこで今回は“平成ガールズカルチャー論”をツイッターやnoteで発信するTajimax氏に、今でも購入できる平成のベストセラーコスメを聞いた。バブルからギャル、ゆるふわ系まで、当時のトレンドを振り返りながらチェックしてみよう。

今こそ買いたい!懐かしさ感じる平成の人気コスメは?
【スキンケア編】
「明色化粧品」“明色美顔水 薬用化粧水”(医薬部外品、90mL、800円)

「雪肌精」“薬用 雪肌精”(医薬部外品、200mL、5500円)

【ベースメイク編】
「パルガントン」“シアトリカルパウダーN”(各10g、760円)

「セザンヌ」“ナチュラル チークN”(ウォームブラウン、4g、396円)

Tajimax:昨今のベースメイクでは「艶感」が重要視されていますが、2000年頃は「パルガントン(PALGANTONG)」のパウダーで作ったような“マット肌”がトレンド。90年代後半から2000年初めの「カリスマ店員ブーム」で、カリスマ店員が使用するコスメを指名買いする人も多かったのではないでしょうか?そんな当時、多くのショップスタッフが愛用していたのが「M・A・C」のコスメ。リップだけではなく、カバー力が高く、色のトーンも豊富なベースメイクアイテムも人気でした。
チークに関しては、90年代後半から2000年頃はベージュ&オレンジ系が定番。「セザンヌ(CEZANNE)」以外にも、「ブルジョワ(BOURJOIS)」のチークも人気で、コスメポーチのスタメンアイテムでしたね。発色も求めていましたが、この時のチークはあくまでもニュアンスといった役割で、どちらかというと命をかけていたのはアイメイク。2008年ぐらいから梨花さんや西野カナさん、益若つばささんのようなガーリーなメイクが人気になり、チークの色もピンクなどが人気になってきました。

【アイメイク】
「ダイヤモンドラッシュ」“レディグラマラスシリーズ”(5組、1760円)

「ビボ」“アイフル アイライナーA”(ブラック、440円)

「デジャヴ」“ラッシュノックアウト エクストラボリューム E”(1650円)

Tajimax:今と比べると、当時のアイメイクはまつげやアイラインを重視。今ほど涙袋には注目していませんでした。2000年頃は浜崎あゆみさんの目元が人気で、より大きく見せる為に、囲みラインや目頭にハイライトを入れたりして真似する人が続出。2007年頃になると、雑誌「セブンティーン」モデルの桐谷美玲さんや佐藤ありささん、武井咲さんで人気だった「猫目三姉妹」のようなキュッとした目元に憧れる人も。今では「抜け感」を演出するため、マスカラやアイライナーはブラウンやボルドーなどのカラーが支持されていますが、当時は“ブラック一択”でしたね。
コーセーの「ヴィセ(VISEE)」は安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんといった人気アーティストの起用で話題になりました。ちなみに、今では定番ブランドの「ケイト(KATE)」が登場した時は、CMというよりも、ギャル雑誌で紹介されて一躍人気になった記憶があります。ラメのアイシャドウやベージュカラーが豊富なリップなど、「ケイト」は女子高生にヒットするアイテムを生み出すのが昔から本当に上手なブランドだと感じます。

ここ最近は“まつ育”やまつげパーマが浸透していますが、2000年〜10年あたりにかけてはまさに“つけま大旋風時代”!99年あたりから「つけまつげ」がコスメ感覚で身近な存在に。109ブランド「エゴイスト(EGOIST)」を筆頭に60年代リバイバルのファッションが人気になり、当時のような雰囲気を演出する為にショップ店員さんがつけまつげを使用していてブームになったのです。100均でもつけまつげが販売されて、定番として取り入れられるようになりました。 その後も、06年から「小悪魔アゲハ」を筆頭とした“盛りブーム”で人気は継続。10年ごろは益若つばささんや西野カナさん、きゃりーぱみゅぱみゅさんのような“ガーリーメイク”や、お人形さんのような“ドーリーメイク”が人気になり、細かくカットされたつけまつげを部分使いしたり、下まつ毛にも使用したりとさらにバリエーションが増えてきました。

ちなみに、カラコンも90年代後半からあって使用している人もいました。今ほど一般的ではありませんが、ヘーゼルカラーやグリーン、ブルーなど一部のギャルやギャル男が使用していましたね。カラコンのサイズやバリエーションも2006年以降からどんどん増えていき、2010年あたりには、第二次韓国ブームで“オルチャンメイク”が流行して、黒のカラコンが人気になりました。ここ最近ではよりナチュラルになって、当時と比べるとかなり一般的になったような気がします。

【リップメイク編】
「M・A・C」“リップガラス”(ラスターウォーム ベージュ ブラウン、3.1mL、3410円)


Tajimax:90年代後半のリップトレンドはとにかくベージュ。血色を出すというよりも、赤みを消すのが定番でした。90年代中期は安室奈美恵さんや海外モデルが人気で、彼女のたちのようなクールな雰囲気に憧れた人も多かったでしょう。この時に特に人気だったのが、「M・A・C」のほか、「クレージュ(COURREGES)」のリップも人気でした。浜崎あゆみさんがデビューしてからは、一気に“あゆメイク”ブームに。アイメイクを目立たせる為にベージュカラーを使用していた印象です。一方で、OLさんの間では松嶋菜々子さんが人気になり、彼女がTVで使用していた「マックスファクター(MAXFACTOR)」のモーヴカラーのリップが支持されました。また、90年代後半はカネボウ「テスティモ(T’ESTIMO)」のリップのCMに木村拓哉さんが起用されて、広告ポスターが盗まれるほどのブームになったのも印象強いです。

【ヘアケア部門】
「エレンス2001」“エレンス2001 スカルプシャンプー EX-1”(320mL、1320円)

Tajimax:最近のヘアケアは、艶感重視でオイルものが特に人気ですが、当時はもっぱら“香り”を重視していました。当時の代表的なシャンプーだとやはり「ティセラ(TESSERA)」になるのではないでしょうか。CMで旬なアーティストを毎回起用していただけあって、新商品が発売されるたびに話題になっていました。ティセラ以外のシャンプーでも、現在も販売している「ラックス(LUX)」や「マシェリ(MACHERIE)」シリーズも人気でしたね。

「ビューティーン」メイクアップカラー”(医薬部外品、ブルーブラック、712円※編集部調べ)


Tajimax:ヘアカラーも今では、カラーバターなど便利なものが多いですが、当時は市販の「ビューティーン(BEAUTEEN)」など薬局で買えるものが手軽に使えて人気でした。夏休み明けの黒染めも含めてお世話になった方も多いと思います。

【フレグランス部門】
「ジバンシイ」“ウルトラマリン オーデトワレ”(100mL、1万3800円)

「カルバン クライン」“シーケーワン リフレクションズ オードトワレ”(100mL、9680円)

Tajimax:90年代はユニセックスな香りが人気でしたね。泣く泣く廃盤になった商品もありますが、「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」の“シーケーワン”“エタニティ”、「ジバンシイ(GIVENCHEY)の“ウルトラマリン オーデトワレ”など、今も公式で販売されている香水は結構あります。木村拓哉さんが愛用していて性別問わず人気に火がついた「ニコス(NIKOS)」“スカルプチャー”のほか、「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」の“ベビー ドール オーデトワレ”や、「アナスイ(ANNA SUI)」の“スイドリーム オーデ トワレ”、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」の“ブドワール オード パルファム”なども、アマゾンや楽天、フリマサイトなどで購入できそうです。

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