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「シロ」“みんなのすながわプロジェクト”のこれまでを振り返り ブランドのものづくりと重なる共通点とは

 コスメティックブランドの「シロ(SHIRO)」は、創業の地である北海道砂川市の活性化を目的に、市民と子どもたちが主役のまちづくり“みんなのすながわプロジェクト”を推進している。実行委員長を務める今井浩恵会長は、地方創生や地域活性に力を入れる他業界の企業トップを招き、その理念や取り組みについてこれまで3回の対談を実施した。初回は来年4月に開校となる、起業家精神を育む学校“神山まるごと高専”の理事長を務める寺田親弘サンサン(Sansan)CEO、2回目は滋賀県の近江八幡に菓子屋のフラッグショップ「ラ コリーナ近江八幡」を開業した山本昌仁たねやグループCEO、3回目は群馬県前橋市に地域のコミュニティーハブを標榜する「ジンズ パーク前橋」を構えたアイウエアブランド「ジンズ(JINS)」の田中仁CEOが登場した。
 総括となる今回は、今井会長と福永敬弘シロ社長が“みんなのすながわプロジェクト”のこれまでとこれからを語る。

 対談では「シロ」及び“みんなのすながわプロジェクト”が大切にする素材との向き合い方について振り返る。「“みんなのすながわプロジェクト”では、林業従事者との出会いから、森や木を取り巻く環境や流通の現実を学び、それらをもっと良くするための追求を続けている」と今井会長。このような取り組みは、素材や生産者と向き合い、その良さを最大限に引き出す「シロ」のものづくりと大きく重なると福永社長がうなずく。

 来年オープン予定の“みんなの工場”は、道内の間伐材を使用するなど素材の由来に着目しながら建設を進めている。10月には北海道北竜町から間伐したカラマツの木材を外壁に貼るワークショップを実施。林業従事者による作業サポートを受けながら、参加者たちは最後にハンダゴテでサインを入れ、数十年後も残る思い出を刻印した。今後も“みんなのすながわプロジェクト”では、施設で使う家具やコンポストなど、“みんなで一緒に作ること”をテーマにしたワークショップを予定している。

問い合わせ先
シロ/みんなのすながわプロジェクト事務局
0125-52-3738