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「クラークス」復活の背景は?

昨年8月、原宿に店ができ、SNSでもおしゃれな着用投稿を目にすることが激増した英発シューズブランド「クラークス オリジナルズ」。高校生だったリアルY2K時代(2000年前後)に、まさに同ブランドの“ワラビー”を愛用していた自分にとって、このリバイバルはエモいなと感じていました。

「サカイ」やスニーカーショップの「キス」「アディダス」とのコラボなど、話題に事欠かない最近の「クラークス」ですが、2021年から中国のスポーツメーカー、リーニンの投資会社が出資しており、売り上げが急増。突然ファッションの最前線に帰ってきたのは、Y2Kムーブメントによる後押しだけでなく、そういった事情が大きく関係しているんですね。

「WWDJAPAN」編集委員
五十君 花実
NEWS 01

英「クラークス」が京都に出店 中国スポーツ大手リーニンの投資会社傘下で若年層の人気獲得

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英国発のシューズブランド「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」を輸入卸・販売するクラークスジャパンは、京都・四条河原町に新店をオープンした。2022年8月に東京・原宿に世界初の直営店をオープンし、同年9月には大阪・心斎橋に出店。京都は国内3号店となる。英クラークス には21年から、中国スポーツ用品大手の李寧(以下、リーニン)を運営する投資会社が出資。それ以降売り上げが大きく伸びており、ジャパン社も22年に過去最高売上を達成した。

京都店はコトクロス阪急河原町の1階にあり、店舗面積は110平方メートル。内装は、創業地である英国南西部サマセット州の街並みの雰囲気を取り入れた。約130品番を取り扱い、1971年に日本発売したアイコンモデルの “ワラビー”をはじめ、70年以上変わらないデザインの“デザートブーツ”、センターシームが特徴の“デザートトレック”の定番3型を中心に、今春夏の打ち出しの花柄やジャカード柄を取り入れた商品や、クレープソールを使った厚底スニーカーなどをそろえる。

“ワラビー”は、定番のメープルとブラックに加え、防水性のあるゴアテックス搭載モデルやローファースタイルなど今注目のコレクションもラインナップ。昨今の90年代リバイバルやY2Kムーブメントを背景に、若い女性の間でも人気が高まっているという。

昨年出店した原宿店を皮切りに、短期間で3店舗をオープンした。「2025年に創業200周年を迎えるにあたり、よりファッションやカルチャーを意識した直営店を増やし、ブランドの本質や魅力を発信していくことが重要だった。英国を代表する靴ブランドではあるが、これまで量を売ることを優先していたため、アップデートできないままでだった部分と目指す方向とで乖離が起きていた」と、クラークスジャパンの中根信吾マーケティングディレクターは語る。

コロナで赤字転落後、22年にV字回復

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NEWS 02

「シャネル」が中国の広州や深圳でもVIPサロンをオープンか 富裕層の囲い込みを狙う

「シャネル(CHANEL)」は、中国の広州市や深圳市などに招待制のVIPサロン、“シャネル ル サロン プリヴェ(Chanel Les Salons Prives)”をオープンするようだ。中国の業界関係者による中国版インスタグラム「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」への投稿によれば、広州市のVIPサロンは多数のラグジュアリーブランドが出店する大規模な商業施設、太古匯の2階にオープンする予定。広さは約300㎡で、白を基調とした控えめなエントランスの奥には広々としたラウンジのほか、4つのプライベートなフィッティングルームが設けられているという。

深圳市の高級ショッピングモール、萬象城 The MixCにオープンする予定のVIPサロンはさらに広く、面積は約400㎡。かつて「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」があった場所で、現地メディアによれば、「シャネル」はおよそ4300万人民元(約8億円)をかけて同ブランドらしい雰囲気に改装したという。また、成都市の大型複合施設、成都国際金融スクエア(Chengdu IFS)の店舗も、10月のリニューアルオープンを機にVIPサロンを併設するようだ。

なお、「シャネル」はコロナ禍中に北京の高級百貨店のSKP北京と、上海のショッピングモール、プラザ66(PLAZA 66)にある店舗にもこうしたサロンをオープンしているが、中国市場での販売を強化しているのは同ブランドだけではない。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などの大手ラグジュアリーブランドも旗艦店のリニューアルや得意客向けのサロン設置を進め、富裕層の囲い込みに注力している。

米大手コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニー(BAIN & CO.)の調査によれば、中国の中間層は拡大しているものの、経済的な先行き不透明感によって消費を抑制する傾向にあることから、中国のラグジュアリーセクターは今後トップ2%のラグジュアリー消費者がけん引する見込みだという。

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