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初日売り上げ6億円!?

 中国・武漢で移転オープンした「エルメス」の初日売り上げが、推定ですがなんと最高で6億円だったとか。そんなに売って、翌日から売るものあったんだろうかといういらぬ心配をしてしまいました。ラグジュアリーの勢いは止まりませんね。

 景気減速の足音が聞こえる中でも、日本の百貨店の特選売り場や外商販売も非常に好調です。市場の二極化をいよいよ実感してきました。かつて日本は「フツーの女子高生も『ルイ・ヴィトン』を持つ国」として、階級社会のヨーロッパに珍しがられ、それが中流日本人の消費パワーの象徴でもありましたが、ヨーロッパに少しずつ近づいているように感じます。

「WWDJAPAN」編集委員
五十君 花実
NEWS 01

「エルメス」、中国・武漢店が移転オープン 初日の売り上げは推定6億円!?

 「エルメス(HERMES)」は7月13日、中国・武漢市の店舗を移転オープンした。現地の情報筋によれば、初日の売り上げは2100万~3000万人民元(約4億2000万~6億円)と推定されており、2020年4月に同ブランドが広州市の旗艦店を移転オープンした際の同1900万人民元(約3億8000万円)を上回ったという。なお、米「WWD」が売り上げに関する問い合わせをしたが、「エルメス」からの回答は得られなかった。

 新店舗は2層建てで、多くのラグジュアリーブランドが出店している大型ショッピングモール、ハートランド66(HEARTLAND 66)内にある。これは上海のプラザ66(PLAZA 66)と同系列の商業施設で、21年の開業。「エルメス」は12年にやはり大型商業施設の武漢インターナショナルプラザ(WUHAN INTERNATIONAL PLAZA)に出店しているが、今回それを閉じて移転した。新店舗ではハンドバッグなどのレザーグッズのほか、ウィメンズ、メンズ、フットウエア、シルク製品、ジュエリー、ウオッチ、ホームウエアなどを取り扱っており、複数のVIPルームも備えている。

 移転オープンに当たっては、ピンクの“ケリードール(KELLY DOLL)”や、フローラル柄の“ピコタンロック ミクロ(PICOTIN LOCK MICRO)”バッグなどの希少なアイテムもそろえられたようだ。中国版インスタグラムの「シャオフォンシュウ(Xiaohongshu、小紅書、通称RED)」には、当日の様子や、購入品の画像などが多数アップされている。そうした投稿の一つによれば、ブランド側が招待した上顧客は50人程度だったものの、それ以外の顧客も駆けつけ、店の前に行列が出来たという。

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NEWS 02

元「ソフ」代表の清永浩文がJリーグのクリエイティブ・ディレクターに就任

 自身が立ち上げたメンズブランド「ソフ(SOPH.)」の代表を今年6月に退いた清永浩文が7月26日、SNSを更新し、「8月1日より公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のクリエイティブ・ディレクターに就任します」と発表した。

 清永はSNSの中で、「サッカーとのつながりの原点は『ソフ』を創業した1998年。その年、日本代表が初めて本大会に出場したW杯フランス大会を現地観戦。目に焼き付いたのはピッチ上で最高峰のサッカーを体現する選手たち、スタジアムに圧倒的な熱量をもたらす各国のサポーター、街角で自国のユニフォームを日常着のように颯爽と着こなす人々の姿。『この情景を日本でも作りたい』。そんな思いとともに、99年に架空のサッカークラブをモチーフにしたアパレルブランド『エフシーレアルブリストル(F.C. REAL BRISTOL)』を立ち上げ、同年、地元の大分トリニータのスポンサードも開始。以来、23年にわたって、サッカーとファッションの融合に挑戦し続けるとともにJリーグを陰ながら応援してきました。そして今年6月、「ソフ」を退任。キャリアを通して培ってきた叡智やクリエイティビティーを駆使して、Jリーグのさらなる発展と普及に貢献していきたいと思います」と記した。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。