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しまむらもサステナビリティ
あの「ファッションセンターしまむら」からサステナビリティを意識した商品が登場しました。裁断クズ由来のリサイクル綿を生地の10%に使用したTシャツには「Disney」の刺しゅうやプリントが付きます。税込979円の価格を含め、リサイクル素材を使った商品だとは全く分からないですね。
最近はこのように、各社からサステナビリティを意識した新ブランド立ち上げや新商品発売のニュースが続々と届きます。それ、必要?と首をかしげるものも正直なくはないのですが、信念とデザインが合致した素晴らしい取り組みもたくさんあります。各社のチャレンジが単発で終わらず、いかに持続していけるのか、僕たちもメディアとして一緒に考えていきたいと思います。
しまむらもサステナビリティを意識 裁断クズを利用した商品を発売
しまむらが運営する「ファッションセンターしまむら」は8月11日から、生地の裁断クズを撚り直して作った糸で作った商品を販売している。「サステナビリティへの取り組みの一環として(中略)環境配慮型商品の販売を開始した」(発表資料より)。
11日に発売した商品は、生地の10%で裁断クズ由来のリサイクル綿を使用。「Disney」のワンポイント刺しゅう入りTシャツ(ウィメンズ、メンズ各979円)と、バックプリントTシャツ(女児、男児各979円)がある。
しまむらは2021年2月期の売上高が前期比4.0%増の5426億円、営業利益が同65.4%増の380億円となり、続く21年3〜5月期も売上高、営業利益ともに第1四半期では過去最高を記録するなど、コロナの勝ち組の道を邁進中だ。新常態下でもともとの郊外単独立地が味方したことに加え、自社ブランドやサプライヤーとの共同開発ブランドの強化による商品力の底上げも寄与している。
ベイクルーズがグループ再編 7子会社を統合
ベイクルーズグループは9月1日付でファッション、飲食、家具事業を展開する子会社7社をベイクルーズに統合する。分社化体制でバックオフィス部門の業務が煩雑化し、それに伴う運営コストの増加などが表面化していた。11月に予定する初の複合大型店舗「ベイクルーズストア」の出店などを見据え、情報共有や相互サポートがしやすい社内体制を整える。
統合する子会社はファッション事業のジョイントワークス、フレームワークス、JS.ワークス、ルドーム、ラクラス、家具事業のアクメ、飲食事業のフレーバーワークス。これによるブランドの統廃合は予定していない。
杉村茂CEOは、「コロナの直接的な影響はないが、分社化の運営体制には年間数億円規模のコストがかかっており、グループをスリム化すべきだと考えた。分社体制をとってから約18年が経ち、当初の目的であった次世代の経営を担うリーダー社員の育成や、各ブランドの世界観やターゲットの明確化がある程度達成されたと判断した。多数の経営層の輩出や個性ある複数ブランドの創出、各カンパニーが独自の運営を行うナレッジも蓄積できた一方で縦割り組織によるマイナス面も感じていた。今後は縦割りの垣根を取り払うことでいろいろなチャレンジができる。各地に出店予定の『ベイクルーズストア』をはじめ、各カンパニーが長い時間をかけて磨いてきたそれぞれの強みを生かして成長してくれると思う」とコメントした。
「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。