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中国は、「隣町の5000万人市場」

上海帰りだからでしょうか?アダストリアの記事中、「海外では、懸案事項だった中国本土事業が新店出店効果もあって増収、赤字幅が縮小」の箇所に「ほぅほぅ」と思いました。

現地では日本ブランドの中国展開に携わる方に話を伺いましたが、特に中国における新興ブランドは、「中国を14億人市場と捉えるなかれ」だそうです。そう捉えると、いきなり大型店を1級都市にガンガン出店などの戦略になりがちで大変。むしろ「隣町の5000万人市場」くらいに考え、まずは日本好きにアプローチする、つまり日本でやっていることを中国に横展開するくらいの感覚がちょうど良いのだそうです。納得できるところがあります。

アダストリアがそうなのか?はわかりませんが、大型店の積極出店が軌道に乗らず苦労されたフェーズがあったように記憶しています。そこから、戦略をどう変えているのか?一度伺ってみたいです。

「WWDJAPAN」編集長
村上 要
NEWS 01

アダストリア3〜8月期、値上げ奏功し過去最高業績 「グローバルワーク」「ラコレ」がけん引

アダストリアの2023年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比18.0%増の1328億円、営業利益が同85.1%増の103億円、純利益が同82.2%増の70億円となり、同期間として過去最高売り上げ・利益を達成した。これを受け、24年2月期連結業績予想を上方修正している。修正後の売上高は2700億円(従来予想は2600億円)、営業利益は180億円(同140億円)、純利益は120億円(同94億円)で、通期でも過去最高となる見通し。

天候に恵まれたことに加え、トレンドをとらえた商品企画、付加価値を高め春夏物で平均5%の値上げを行ったことが寄与した。値上げは秋冬物以降も継続する。ブランド別では、主力商品が好調な「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」、積極出店している雑貨の「ラコレ(LAKORE)」がけん引した。海外では、懸案事項だった中国本土事業が新店出店効果もあって増収、赤字幅が縮小したほか、進出して20周年となる台湾事業が「非常に好調」、香港事業も増収増益となった。

コロナ禍に急成長したEC事業も、国内EC売上高が同14.1%増の323億円と、引き続き伸ばした。国内売り上げのうちのEC化率は27.4%。自社EC「ドットエスティ」の会員数は23年2月末時点から約100万人増加し、約1650万人となった。

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NEWS 02

ジュン新卒社員の交流会 コロナ禍入社の77人が親睦深める

ジュンは、過去3年の新卒入社社員を対象に交流会を実施した。コロナ禍に入社した社員たちの親睦を深めるとともに、会社の理念を改めて伝えて、帰属意識や仕事のモチベーション向上を目指した。

参加したのは、2020〜22年に新卒入社した77人。全国のショップに勤務する販売職から本社職までが集まった。同期ごとに10人前後のグループを作り、これまでの人生を振り返りながら自己紹介を行うワークショップなど行った。事業部長や役員も多く出席し、部署を横断して若手社員とのカジュアルな会話を行った。

22年入社で、大阪・なんばシティーの「アダム エ ロペ(ADAM ET ROPE)」に勤務する田渕明那さんは「同じ事業の同期とは交流があったが、他の事業や本社勤務の社員とは繋がりが薄かった。改めてお互いを知る機会ができてうれしい」と感想を述べた。

佐々木進ジュン社長は、「同期社員は仲間であり、ライバルであり、互いに支えある大切な存在。仕事の楽しみや、時には愚痴も共有しながら、成長していく良好な関係構築を促せたらうれしい」と話した。会の冒頭では「どんなこともチャレンジできる会社だ。ぜひ“出る杭”になってほしい」とメッセージを送った。

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NEWS 03

業界最大級の美容師・美容室の求人情報サイトが分析 スタッフ採用の現況と募集広告作りのコツ

有料会員限定記事

業界最大級の美容師・美容室の求人情報サイト「リクエストQJナビ」などを運営するセイファートは、創業以来30年以上、美容室の人材の課題に向き合い続けてきた。「採用難はもう何年も続いている業界最大の課題で、現在の状況を一言でいうと一極集中。人気のあるサロンには人が集まり、そうでないところには全然集まらない。また、美容師という職種の特殊性から、すぐに売り上げに結び付くスタイリストの中途採用を望むサロンが多い。しかし中途の採用はハードルが高く、“中途が採れないから新卒”という流れがここ10年くらい続いていて、その採用競争はますます激化している」と、鹿島修司・常務取締役 第1営業本部 本部長は話す。

新卒に人気のサロンと、中途に人気のサロンは同じではない。「新卒には著名サロンや地域一番店が人気だが、中途のスタイリストに関しては、給与水準の高い業務委託サロンへの転職を望むケースが増え続けている。さらにそこからシェアサロン(面貸し)へ、という流れもできているため、「今まで中途採用で人が採れていたのに採れなくなった」と悩むサロンも少なくない。通常のサロンのほかに、自社で別業態として業務委託サロンを出店する企業が増えているのは、そうした流れが一因となっている。当社の求人情報誌で業務委託・面貸しというカテゴリーを作ったのが2003年で、当時は1~2社くらいの掲載しかなかったのが、今ではスタイリスト募集の約半数が業務委託になっている」。

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最新号の読みどころ

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反した性質はどんな文脈から生まれているのでしょうか。